ノロウイルスの潜伏期間とは?

元住吉 こころみクリニック
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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医と精神科医が協力して診療を行っています。
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食中毒というと夏のイメージが強いかも知れませんが、冬にはノロウイルスという非常にやっかいなウイルス性の胃腸炎があります。患者さんの数だけで見ると、冬の方が食中毒になる方は3倍にもなります。そのほとんどが、ノロウイルスによるものです。

ノロウイルスは非常に感染力が強く、ひとりがかかってしまうと一気に広まってしまいます。近しい人がノロウイルスにかかってしまうと、「自分もノロウイルスに感染していないのか?」と心配になるかと思います。

ここでは、ノロウイルスの潜伏期間についてまとめてみたいと思います。

 

1.ウイルスの潜伏期間とは?

潜伏期間とは、ウイルスが体内に侵入してから症状を発症するまでの期間のことです。

ウイルスが身体に侵入してくると、すぐに症状が出てくるわけではありません。症状とは、ウイルスと身体が戦うことで起こるのです。

  • 発熱:熱を上げて、身体の免疫を高めている
  • 下痢・嘔吐:ウイルスを身体から出す

身体には感染を防御する仕組みがたくさんあります。唾液には、殺菌成分のリゾチームがあります。胃酸は強力な酸ですから、多くの細菌やウイルスを消毒してくれます。また、身体の粘膜には、IgAという抗体が細菌やウイルスに対してくっついて侵入を防ぎます。

これらの生体防御機構を逃れて目的の感染部位に達してしまうと、感染が成立します。身体は、ウイルスや細菌をやってけようとします。このために、発熱や下痢・嘔吐といった症状が出てくるのです。症状が出てきて初めて、ウイルスに感染してしまったことに気が付きます。ウイルスに暴露されてから症状がでてくるまでの期間を、潜伏期間といいます。

 

2.ノロウイルスの潜伏期間とは?

ノロウイルスの潜伏期間は、24~48時間といわれています。2日間は注意が必要です。

ノロウイルスは、11月から3月に流行します。冬場は寒いだけじゃなくて、空気も乾燥します。ウイルスは乾燥が大好きで、おまけに冬はイベントがたくさんあります。忘年会シーズンはとくに要注意ですね。

ノロウイルスは非常に感染力が強く、ちょっとのウイルス量で感染してしまいます。ですから、ひとりの方が感染すると、一気に周りの方にも人がってしまいます。人によって潜伏期間には差がありますので、近しい方がノロウイルスにかかってしまったら、自分もノロウイルスに感染している可能性があります。潜伏期間の間に症状が出てきたら、ノロウイルスを疑って対処しましょう。

 

ノロウイルスの潜伏期間は24時間から48時間とされています。つまり1日~2日程度となります。

ウイルスが気付かない間に体内に侵入していている間は、具合が悪くなることも何の症状もありません。「普通にごはんやアイスやらケーキ食べていたのに・・・」と不思議になるほどごく普通に過ごしているのです。それがほんの数分後に急転し、悪夢がはじまります。そこで初めて、症状からみてノロウイルスということを自覚します。ですから、潜伏期間中にノロウイルスを疑うことは難しく、気付かないのが1番多いのです。

さきほども述べましたが、1〜2日(24時間~48時間)前にノロウイルスの人と接していたり、周りにそうような症状の人がいた心当たりがあると、自分もこの間に発症をすれば、ほぼ100%ノロウイルスと言えます。それだけ感染力が強いのです。

被害を広めないために、症状がでたらウイルスをまき散らさないように工夫が必要になります。ときにノロウイルスなのか単なる胃腸炎なのかあいまいな軽症の場合もあります。ノロウイルスは通常の消毒ではやっつけることができないので、冬に嘔吐してしまったらノロウイルスと判断して対応しておくのが無難です。

 

まとめ

潜伏期間とは、ウイルスが体内に侵入してから症状を発症するまでの期間のことです。

ノロウイルスの潜伏期間は、24~48時間といわれています。2日間は注意が必要です。

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