ロナセンの半減期と作用時間とは?

元住吉 こころみクリニック
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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医3名、精神科医4名で協力して診療をしています。所属医師で協力して、記事を書いています。
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ロナセンは、第二世代抗精神病薬(非定型抗精神病薬)に分類されます。おもに統合失調症の治療薬として使われています。

ロナセンの作用時間や効き目は、半減期から考えることができます。ロナセンは最高血中濃度到達時間1.5時間・半減期10.7~16.2時間です。ロナセンは、毎日服用していると半減期が67.9時間まで延びます。

ここでは、ロナセンの半減期と作用時間について、詳しくみていきたいと思います。

 

1.薬の半減期とは?

薬を飲んでから血中濃度が半分になるまでの時間のことです。

薬を服用した時の、血中濃度の変化を図に表わして、Tmaxと半減期を説明します。

薬を飲み始めると、直後は血中濃度がどんどんと上がっていきます。薬の吸収がおわると、薬は代謝されて身体から出ていきますので、少しずつ血中濃度が減少していきます。身体が薬を代謝できるスピードは決まっていますので、どれくらいの量であっても一定のスピードで身体から抜けていきます。このため、薬の量が半分になるまでにかかる時間は、内服量にかかわらず一定になります。

この血中濃度が半分になるまでにかかる時間を半減期(T1/2)といいます。T1/2が短いほど、薬の切れ味がよく身体からすぐになくなるといえます。反対にT1/2が長いほど、薬が身体に蓄積しやすいといえます。

薬の効き方を考えるにあたって、もう1つのポイントがあります。最高血中濃度到達時間(Tmax)です。これは文字通りで、血中濃度がピークに達するまでの時間です。効果がでるまでのスピードに関係しています。Tmaxが短いほど、薬の効果がすぐに表れることを意味しています。

 

2.ロナセンの作用時間と使い方

ロナセンは、最高血中濃度到達時間が1.5時間、半減期が10.7~16.2時間の非定型抗精神病薬です。食後では2.1倍効果が遅れ、ロナセンを繰り返し服用していると半減期は67.9時間に達します。用量は、2~8mgから使われることが多いです。最大24mgまで使えます。

ロナセンを服用すると、1.5時間で血中濃度がピークになります。そこから少しずつ薬が身体から抜けていき、10.7~16.2時間ほどで血中濃度が半分になります。

この血中濃度がピークになるまでの時間を「最高血中濃度到達時間」、血中濃度が半分になるまでを「半減期」といいます。

ロナセンの血中濃度には大きく2つの特徴があります。

  • 食後に服用すると、最高血中濃度が高くなり、到達時間も遅れる
  • 服用を続けていると、半減期が延びていく

ロナセンは食事の影響を大きく受けます。先ほど述べたデータは、空腹時のデータです。食後に服用すると、最高血中濃度が2.7倍となり、最高血中濃度到達時間も2.5倍の3.8時間となります。

また、ロナセンを毎日服用していると身体から抜けにくくなっていきます。半減期が67.9時間にまで延びます。

 

このため、ロナセンは食後に服用します。添付文章では、ロナセンは1日2回の食後服用となっています。8mg(1回4mg)から始めることとされています。

ロ ナセンは毎日服用することが多いので、しばらくたつと1日1回の服用でも効果が持続するお薬です。この方が飲みやすいので、飲み忘れが減ります。このため、 しばらくしたら1日1回に切り替えていくこともあります。ただ、副作用を軽減するためには、1日2回に分けて服用することが多いです。

用量としては、2~8mgから使われることが多いです。最大24mgまで使えるお薬です。

 

ロナセンの効果について詳しく知りたい方は、
ロナセン錠の効果と特徴
をお読みください。

 

3.抗精神病薬の半減期と作用時間の比較

ロナセンは、飲み続けることによって半減期が長くなります。1日2回の服用が基本ですが、1回でも効果は持続します。

抗精神病薬の半減期を比較してみましょう。

抗精神病薬の半減期を一覧にして比較しました。

抗精神病薬の半減期をみることで、それぞれの薬の作用時間や効き方がある程度わかります。

半減期の長いジプレキサやエビリファイでは、1日1回の服用でも十分に効果が持続します。半減期の短いルーランやセロクエルでは、1日に2~3回の服用が必要になります。

ロナセンやリスパダールでも1日2~3回の服用となることが多いですが、どちらも1日1回でも効果が持続します。ロナセンでは、反復投与によって半減期が60時間以上に延びていきます。リスパダールでは、活性代謝産物が長く残って作用します。

薬を服用する人によっても、分解のしやすさには違いがあります。ですから、半減期だけではわからないこともあるのですが、薬の作用を考えていく目安になります。

抗精神病薬は、しっかりと飲み続けていくことが大切なお薬です。患者さんが実際に服用できなければ何の意味もありません。効果や副作用の特徴はもちろん大切ですが、服用のしやすさも意識しながらお薬を選んでいきます。

 

まとめ

半減期とは、薬を飲んでから血中濃度が半分になるまでの時間のことです。

ロナセンは、最高血中濃度到達時間が1.5時間、半減期が10.7~16.2時間の非定型抗精神病薬です。食後では2.1倍効果が遅れ、ロナセンを繰り返し服用していると半減期は67.9時間に達します。用量は、2~8mgから使われることが多いです。最大24mgまで使えます。

ロナセンは、飲み続けることによって半減期が長くなります。1日2回の服用が基本ですが、1回でも効果は持続します。

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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医3名、精神科医4名で協力して診療をしています。所属医師で協力して、記事を書いています。
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