ロナセン錠2mg・4mg・8mgの薬価と使い分け

元住吉 こころみクリニック
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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医3名、精神科医4名で協力して診療をしています。所属医師で協力して、記事を書いています。
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ロナセンは、2008年に発売された第二世代抗精神病薬(非定型抗精神病薬)です。発売からしばらく経っており、ジェネリックも発売されています。

ロナセンの錠剤としては、2mg・4mg・8mgの3つの規格が発売されています。まずは2~8mgからはじめて、効果をみながら増減させていきます。ここでは、ロナセン錠2mg・4mg・8mgの実際の使い方や薬価についてご紹介していきます。

ロナセンの効果について詳しく知りたい方は、
ロナセン錠の効果と特徴
をお読みください。

 

1.ロナセン錠の使い方

ロナセンは2~8mgから始めます。1日1~2回の服用をしていきます。効果をみて24mgまで使用することができます。

ロナセンを服用すると、1.5時間で血中濃度がピークになります。ロナセンはそこから少しずつ血中濃度が減っていきます。10.7~16.2時間かけてゆっくりと身体から薬が抜けて、血中濃度が半分になります。

この血中濃度がピークになるまでの時間を「最高血中濃度到達時間」、血中濃度が半分になるまでを「半減期」といいます。

ロナセンの血中濃度には大きく2つの特徴があります。

  • 食後に服用すると、最高血中濃度が高くなり、到達時間も遅れる
  • 服用を続けていると、半減期が延びていく

ロナセンは食事の影響を大きく受けます。先ほど述べたデータは、空腹時のデータです。食後に服用すると、最高血中濃度が2.7倍となり、最高血中濃度到達時間も2.5倍の3.8時間となります。

また、ロナセンを毎日服用していると身体から抜けにくくなっていきます。半減期が67.9時間まで延びます。

 

このため、ロナセンは食後に服用します。添付文章では、ロナセンは1日2回の食後服用となっています。8mg(1回4mg)から始めることとされています。

ロ ナセンは毎日服用することが多いので、しばらくたつと1日1回の服用でも効果が持続するお薬です。この方が飲みやすいので、飲み忘れが減ります。このた め、しばらくしたら1日1回に切り替えていくこともあります。ただ、副作用を軽減するためには、1日2回に分けて服用することが多いです。

用量としては、2~8mgから使われることが多いです。最大24mgまで使えるお薬です。

 

2.ロナセン錠の薬価

ロナセンは、抗精神病薬の中では薬価が高いです。

ジェネリックが発売されると薬価は安くなるのですが、ロナセンは発売されてから日が浅いので、当分先になると思われます。ロナセンの薬価を見てみましょう。

<先発品>

商品名 剤形 薬価
ロナセン錠 2mg 78.8円
ロナセン錠 4mg 147.8円
ロナセン錠 8mg 276.8円
ロナセン散 2% 711.6円/g

 

自己負担3割の方が、最高用量の24mgを1か月使った場合、7474円となります。ロナセンの薬価は、抗精神病薬の中でも高いです。

現在ロナセンでは、貼り薬の治験がすすめられています。私の患者さんでも治験を行っていますが、効果は飲み薬と変わらないです。貼り薬にすることで、飲み忘れが減らせる可能性があります。貼り薬の抗精神病薬は他にないので、治験が順調にすすむと治療の選択肢が広がります。

※2015年10月28日現在の薬価です。

 

3.ロナセン錠2mg・4mg・8mgの使い分け

最初はこまめに調整をしながら、用量が決まったらできるだけ大きい剤形を使います。

ロナセンは、4mg錠2つから始めていくことが多いです。副作用が懸念されるときは、2mg錠2つから始めていきます。効果をみながら少しずつ増量していきます。1日に2回の服用としながら4mgずつ増量していくことが多いです。

ロナセンは服用を続けていると、1日に1回でも効果が十分に持続します。このため、できるならば1日1回にまとめてしまうこともあります。飲み方がシンプルな方が、飲み忘れを防ぐことができるからです。

薬を増やしていきながら用量が定まったら、4mg錠や8mg錠など、できるだけ大きな剤形に変更します。大きな剤形の方が、当然割安です。心身の状態が落ち着いて薬の調整が済めば、少しでも自己負担が少なくなるように配慮します。

 

まとめ

ロナセンは2~8mgから始めます。1日1~2回の服用をしていきます。効果をみて24mgまで使用することができます。

ロナセンは、抗精神病薬の中では薬価が高いです。

最初はこまめに調整をしながら、用量が決まったらできるだけ大きい剤形を使います。

投稿者プロフィール

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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医3名、精神科医4名で協力して診療をしています。所属医師で協力して、記事を書いています。
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