朝起きれない人の原因とは?生活リズムを改善する12の対策

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「朝がなかなか起きられない」

悩まれている方は多いと思います。特に寒い季節はつらいですよね。朝がしんどいと、一日のスタートがすっきりしません。どのようにしたら、気持ちよくおきれるでしょうか?

ここでは朝の起き方について、具体的に考えていきたいと思います。

 

1.朝が起きれない3つの原因

体内時計をリセットして24時間にうまくできないからです。原因として、「①自己管理が苦手②リズムが乱れている③体内時計が人より長い」の3つがあります。

朝が起きれなくて、ベッドからなかなか出れない方は多いと思います。冬場ですと、寒さが増して余計に出れなくなってしまいますよね?私も、一度起きてハロゲンヒーターをつけたものの、二度寝をしてボヤを起こしたこともあります(笑)。

では、朝はなぜ起きれないのでしょうか?そこには体内時計が大きく関係しています。

人間は本来、約24.2時間の体内時計のリズムで生きているといわれています。周りの情報が何もない部屋で生活をさせられると、30分~1時間ずつ起きる時間は遅くなるのです。私たちは毎朝、光や食事によってリセットして24時間のリズムにしているのです。ですから、朝が起きれない原因はここのリセットがうまくいかないことにあります。

体内時計のリセットがうまくいかないことには、3つの原因があります。

  1. 自己管理が苦手
  2. リズムが乱れている
  3. 体内時計が人より長い

自己管理が苦手な方は、冬場になるとより朝が起きれなくなります。私も恥ずかしながら、このタイプです。朝起きは三文の徳ということはよくわかっていますが、朝になると自分を律するのがなかなかできません。

生活リズムが乱れている方は、生理的に朝が起きづらくなります。夜勤があって、どうしてもリズムが乱れてしまう方もいらっしゃいます。日中に予定がないのでお昼寝をしてしまって、そのせいで睡眠のリズムがとれなくなってしまう方もいます。

また、体内時計が普通の人よりも長い方もいます。体内時計の長さは人によって異なります。体内時計が長いと、毎朝大きな調整が必要となってしまうので、なかなか起きることができません。

 

2.体内時計とメラトニン

体内時計を考えるには、メラトニンと光の関係が重要です。

体内時計は、メラトニンというホルモンを介して覚醒と睡眠のリズムをつくっています。メラトニンは常時分泌されますが、20時頃より分泌が高まり、真夜中にピークとなり、朝方にはほとんどなくなります。メラトニンと光は密接に関係していて、2つの大きな影響があります。

1つ目は、光を浴びると、メラトニンの分泌が抑制されます。光の刺激が目に入ると、視床下部にある視交叉上核という部分に伝わります。そこから、松果体へ情報を伝えます。この松果体がメラトニンの分泌を抑制します。

2つ目は、メラトニンが日中に抑制されていると、夜間のメラトニンの分泌量が増えます。ですから、日光浴などで日中に十分光を浴びることは大切です。

ですから、体内時計を考えるには、メラトニンと光の関係がとても重要になります。

 

3.朝起きれない原因を解消するには?

できるだけ太陽と同じリズムにあわせることが必要です。ポイントは2つあって、「①起床時間を一定にする②昼寝を30分程度にする」になります。

それでは、朝起きれない原因を解消するにはどのようにしたらよいでしょうか?体内時計のリズムをいかにリセットして、しっかりと合わせるかがキーとなってきます。体内時計は光と同調していますので、できるだけ太陽と同じリズムに合わせましょう。

体内時計をあわせてリズムをしっかりとするコツは、2つあります。「起床時間を一定にすること」と、「昼寝を30分程度にすること」です。朝の起きる時間を決めて、昼寝を短時間にしておけば、自然と夜になると眠気がでてきます。この自然な眠気を大事にして眠るようにすると、少しずつ生活リズムが整っていきます。

リズムを整えようと思って早く寝ようと意識する方も多いです。ですがこれは逆効果です。リズムにあわないところで無理やり寝ようとしても、なかなか寝付けません。本来のリズムの1~2時間前はもっとも睡眠がとりにくいとすら言われています。小さいころ遠足前などに、「明日は早いから早く寝よう」と思ってもなかなか眠れなかったことはありませんか?ですから、眠る時間は気にしないようにして、起きる時間を大事にしましょう。

 

4.起床時間を一定にする

起きる時間を一定にしていくことが大切です。1日のリズムのスタートをそろえましょう。すると夜になると自然な眠気がくるようになります。その眠気を待って睡眠をとるようにしましょう。リズムがしっかりできてくるにつれて、朝が起きやすくなっていきます。

それでは、具体的にどのようにすれば朝起きれるでしょうか?仕事や予定がある場合と、長期休暇や休職中など自宅での生活となっている場合に分けてみていきましょう。

 

4-1.仕事や予定がある場合

①休日の寝坊は1時間まで

休日に寝だめしてしまう方は多いかと思います。ですが、これは平日に朝が起きれない原因となっています。体内時計のリズムが休日でくるってしまいます。ですから、休日明けがしんどくなります。それだけでなく全体的に朝が起き辛くなってしまいます。ですから、休日にあまり遅くまで寝ていることはよくありません。

ですが、せっかくの休日ですから、少しくらいゆっくりと眠りたいですよね?それでも寝坊は1時間程度にしておきましょう。睡眠に関するガイドラインでは2時間以内となっています。ですが、私は1時間程度にされることをおすすめします。

②TVのオンタイマーで起きる

寝室にテレビがある方は、ぜひ利用してみてください。朝、決まった時間にオンタイマーをかけます。その時間にテレビがつくと、自然と耳から音声が入ります。睡眠が浅いタイミングで少しずつ覚醒します。

そして、瞼の裏にテレビの光がちらつきます。そこまで距離が近くなくても、ベッドから少し出てテレビが見えるようにしておきましょう。するとテレビの光で覚醒がすすみます。楽しみな番組ならなおさら目が覚めます。

これは、もともと不眠がちで朝が苦手であった私には劇的に効果がありました。朝の目覚めがよくなったおかげでリズムが整い、夜の自然な眠気を感じられるようになりました。

③レースカーテンにする

これは、男性もしくは男まさりの女性にしか使えないかもしれません。また、夏場では日の出が早いので難しいかもしれませんね。

カーテンをレースにする、場合によってはカーテンをしめないで、寝室に朝日を取り込みましょう。光の刺激で覚醒がすすみます。同居されている方がいる場合、朝になったらカーテンを開けてもらうのもよいです。

 

4-2.長期休暇や休職中の場合

④朝の目標時間を早めていく

自宅での生活が中心ですと、予定がないのでなかなか起きれません。まずは、リズムを整える意識からはじめましょう。起床時間の理想としての目標を決めてください。

理想と現実の起床時間が大きくずれてしまっている場合は、少しずつ朝の目標時間を早めていくことが大事です。1時間ずつくらいで結構なので、少しずつ起きる時間を早めていきましょう。

睡眠の周期は1.5時間だからと、1.5時間ずつという数字にこだわる方もいます。ですが、1.5時間は平均であって、±10分ほどの個人差があります。朝が起きる時間にもなると誤差は大きくなりますし、朝は浅い睡眠が増えています。ですから、睡眠の周期を大きく気にしなくても大丈夫です。

⑤ペースメーカーを作る

ある程度整ったら、起床時間のペースメーカーを作ることをお勧めします。ペースメーカーには、楽しいと思えるものがよいですので、朝に楽しい予定を作りましょう。楽しいテレビ番組を見つけていただくとよいかと思います。続きが気になるようなものだと、なおさら良いです。私としましては、朝の連続テレビドラマはお勧めです。地上波でしたら8時から、衛生放送でしたら7時30分から始まります。

松岡修造の「人生を変える修造思考」の中でも、「朝はワクワク迎えることが大切」と紹介されています。彼の場合、水をゆっくり噛んで飲むことらしいです・・・さすが修造さんです。朝を楽しく起きることは、睡眠のリズムだけでなく、精神的にもよいことだと思います。私の日曜の朝は、テレビのオンタイマーによって戦隊モノ→仮面ライダーとワクワクして起きます(笑)。

⑥午前中の運動習慣

午前中の運動習慣を作ると、体内時計のリズムが早くなっていきます。睡眠も深くなりますので、朝が目覚めやすくなります。

また、運動をすると、リラックスする脳内物質であるセロトニンの神経活動が高まることが明らかにされています。また、ストレスが加わると分泌されるホルモン(視床下部-脳下垂体-副腎系)の働きを抑えると考えられています。

運動の具体的な実施方法としては、週に3回以上の運動で、健康維持のために必要となる中等度くらいの強度で継続していくことがすすめられています。

 

5.昼寝を30分程度にする

昼寝をしてしまうとリズムが崩れてしまいます。だからといって昼寝が完全に悪いわけではありません。午後に眠気を感じて活動が落ちてしまうのでしたら、むしろ短時間の昼寝をとったほうがリズムがしっかりします。

ここでは、具体的に昼寝をどのようにすればよいのかを考えていきたいと思います。仕事や予定がある場合と、長期休暇や休職中など自宅での生活となっている場合に分けてみていきましょう。

 

5-1.仕事や予定がある場合

⑦昼休みに昼寝

睡眠不足を感じてしまっている方や、そうでなくとも昼食後の午後になって眠気を感じることはあるかと思います。そのような場合は、わりきって短時間の昼寝をするのも方法です。

昼食後~午後3時の短時間の仮眠は、眠気に対して非常に効果的といわれています。海外ではシエスタという昼寝の習慣がありますが、これはとても理にかなっています。

昼休みでしたら午後の始業時間が決まっていますので、昼寝は短時間で済みやすいです。食後の空いた時間に少し寝るだけで眠気がスッキリすることも多いです。

⑧カフェインを少しとってから寝る

不安が強くない方は、少量のカフェインをとって眠るのもひとつの方法です。不安が強い方は、カフェインによって過敏になりますので控えてください。

カフェインは15~30分ほどで効果が出始めます。このため昼寝をする前に少しとっておくと、目覚めが楽になります。目が覚めてからも、個人差は大きいですがおよそ3~4時間は効果が持続します。ですから、午後の活動にプラスに働きます。

ですが、カフェインのとり過ぎには十分気を付けてください。

⑨目を閉じて休める

昼寝をしたくてもできない方もいらっしゃいます。それでも午後になると眠くなってしまう、そんな方は、目を閉じて休めるだけでも効果があります。人間の情報は視覚が一番大きいです。視覚からの情報は、およそ80~90%といわれています。ですから、目を閉じているだけも脳の視覚からの情報処理が減るので脳の疲労はかなり減ります。

また、目を閉じる習慣をしているうちに、昼寝ができるようになる方もいます。

 

5-2.長期休暇や休職中の場合

 ⑩ベッドに入らない

自宅にいると、ベッドは天敵です。つい眠くなってしまい誘惑に負けると、数時間眠ってしまいます。ですから、ベッドに入らないことがなにより重要です。布団の方はひきっぱなしにせず、毎朝たたむようにしましょう。ベッドの方も朝起きたら寝具を片付けるなどして、すぐに眠ることができないようにしましょう。

面倒かもしれませんが、昼寝で生活リズムが乱れてしまう方は、ベッドに入って眠れない環境を作ってしまう方がよいです。

⑪机で寝る・アラームをかける

眠気が強くてベッドに入ってしまうのなら、短時間の昼寝をとってしまいましょう。短時間にするコツがあります。寝返りをうてなくすることです。寝返りがうてないと、自然と身体が目覚めていきます。

ですから、机で寝てみましょう。机ですと寝返りがうてずに、ほどほどの時間で起きれます。学生時代などに、イスで寝ていて足がしびれて起きることはありませんでしたか?足をしびれさせないためには、内またにしてお姫様すわりをします。足の裏が横を向くようにしてください。これは学生時代に培った私のノウハウです(笑)。

ソファやイスにもたれて眠るのもひとつです。ですが、意外と気持ちよく眠れてしまうこともあるので、短時間ですまない場合は、机で寝るようにしましょう。

王道ですがアラームをかけるのも方法です。昼寝をするときは割り切って、アラームをかけて寝てしまいましょう。

⑫眠くなったら外出する

眠気がきてしまったら、外出してしまうのも方法です。身体のスイッチがはいると、眠気が消えていきます。

自宅近くで思い立ったらいけるような場所を日ごろからリストアップしておくとよいです。ただし、お金がかからないところにしましょう。具体的には、図書館や公園、本屋さんで立ち読み、古本屋でマンガを読むなど・・・

ご自身が楽しめるものを探してみてください。

 

まとめ

朝起きれない原因とその12の対策を、図にまとめました。

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