就学時健康診断のポイントと流れ

元住吉 こころみクリニック
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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医と精神科医が協力して診療を行っています。
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お子さんがいらっしゃる方なら知っておきたい健康診断があります。それが就学時健康診断です。就学時健康診断は、小学校に入学する前に行われている健康診断のことです。

ここでは、就学時健康診断のポイントと流れをお伝えしたいと思います。

 

1.就学時健康診断とは

小学校にあがる直前に行わる健康診断です。受診する義務はありませんが、ぜひ受診していただいたいです。

就学時健康診断とは、初等教育に就学する直前に行なわれる健康診断のことで、就学時健診、あるいは就健と略されます。学校保健安全法第11条に定められていて、1958年から行われています。

たいていは、小学校入学の前年の秋くらいに案内が届いて、市区町村で一斉に11月30日までに行われています。就学時健康診断は、受診が強制されているわけではありません。ですが、せっかくの機会ですから受けるようにしてください。また、保健上必要な助言を行う目的もあります。保育園や幼稚園などでの集団生活で困ったことがあるお子さんの場合には、必ず受診するべきでしょう。

 

2.就学時健康診断で実施されること

就学時健診では、身体の疾患や、知的発達の度合いが検査されます。

診断時の検査項目は学校保健安全法施行規則の第3条に定められており、詳細は以下のとおりとなっています。

  • 栄養状態
  • 脊柱の異常(側わん症)
  • 胸郭の異常(鳩胸・漏斗胸)
  • 視力
  • 聴力
  • 眼の異常(感染症・斜視)
  • 耳鼻咽頭疾患
  • 皮膚疾患(感染症・アレルギー)
  • 歯科(虫歯・歯周病・噛み合わせ)
  • 知的障害
  • 内科的疾患(呼吸器・循環器・消化器・神経系)

検査項目は多岐にわたり、身長や体重測定から歯科、耳鼻科検診なども行います。皮膚疾患や聴力の状態も検査します。就学時健康診断は、発達障害や知的障害などをチェックする貴重な機会でもあります。早い段階で見つけて適切な環境での養育をしていくことがとても大切です。見つけられずに成長していくと、なぜか社会の中で上手くいかないことが続き、理由もわからず本人とご家族が苦しまれます。

 

3.実際の流れ

健康診断を行ってから、簡単な学力検査や面談を行います。

自分の服を脱いだり、着替えたりすることが難しいお子さんもまだいますので、当日は着替えのしやすい服を着せて行かせてください。この就学時健康診断では、親が付き添いで健康診断に立ち会えないことがあります。少しずつ親離れをしていく段階に入っています。まだ、入学前ですから不安もありますが、毎日学校に親がついていくわけにはいきません。少しずつ他の人との関わりを覚えていくことになります。

健康診断項目以外では、学力検査や面談もあります。学力検査はとても簡単なもので、名前や絵に丸をつけたりするテストです。面談は校長、教頭、教師など学校側の方との面談になります。お子さんも加わっての三者面談になります。性格や健康のことなどを聞かれたり、逆に親御さんが学校のことや今後不安に思うことを質問します。

 

4.身体障害や知的障害が認められた場合

特殊学級や養護学校などが検討されます。

健康診断・学力検査・面談などを通して、普通学級に入れるかどうかを確認しています。身体障害や知的障害がなければ、小学校普通学級への就学となります。心身に障害があり特別な支援が必要な児童であると診断された場合は、障害のある児童を対象とした就学相談が勧められます。

このような話をされると、親として認めたくない気持ちも当然出てくると思います。ですが、お子さんのことを考えると、周囲の子と劣等感を感じながら成長していくのと、自尊心を持ちながら成長していくのでは全く異なります。就学相談を勧められた場合、お子さんに合わせた特殊学級や養護学校などへの進学も検討していただければと思います。

 

まとめ

就学時健康診断とは、小学校にあがる直前に行わる健康診断です。受診する義務はありませんが、ぜひ受診していただいたいです。

就学時健診では、身体の疾患や、知的発達の度合いが検査されます。

健康診断を行ってから、簡単な学力検査や面談を行います。

身体障害や知的障害が認められた場合、特殊学級や養護学校などが検討されます。

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