グランダキシンのめまいへの効果

元住吉 こころみクリニック
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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医3名、精神科医4名で協力して診療をしています。所属医師で協力して、記事を書いています。
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グランダキシンは、自律神経調整薬と呼ばれるお薬です。非常に穏やかに作用するベンゾジアゼピン系抗不安薬で、自律神経症状を改善する目的に使われています。

自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、グランダキシンはそのバランスを整える働きがあります。このため、自律神経症状としてよく認められる「めまい」に効果が期待できます。

とはいっても、すべてのめまいに効果があるわけではありません。いろいろな原因でめまいが生じますが、グランダキシンの効果が期待できるめまいはどのようなものでしょうか?ここでは、グランダキシンのめまいへの効果についてお伝えしていきたいと思います。

 

1.グランダキシンの作用とは?

グランダキシンは、自律神経の過緊張状態を落ち着けるお薬です。

グランダキシンはどのようなお薬なのかみていきましょう。

グランダキシンは自律神経調整薬と呼ばれているお薬です。抗不安薬や睡眠薬としてよく使われているベンゾジアゼピン系のお薬で、作用機序は同じです。このため、脳の活動を抑えることで4つの作用が期待できます。

  • 抗不安作用
  • 催眠作用
  • 筋弛緩作用
  • 抗けいれん作用

良くも悪くもグランダキシンは、この4つの作用がすべて弱いです。このため自律神経調整薬とよばれていますが、グランダキシンは非常に優しい抗不安薬になります。

 

身体の様々な機能は、交感神経と副交感神経という2つのタイプの自律神経によってバランスをとられています。ストレスがかかると、このバランスが交感神経優位に傾いてしまうことが多いです。このような過緊張状態になると、「めまい」などが自律神経症状として自覚されるのです。

グランダキシンは、このような過緊張状態を和らげる作用があります。自律神経の中枢と呼ばれている下垂体視床下部に作用して、交感神経と副交感神経のバランスを整えます。中枢だけでなく、末梢の神経にも直接作用して興奮を鎮める働きもあることがわかっています。

 

このように、グランダキシンは純粋なめまい止めではありません。自律神経のバランスを整えることによって、めまいの改善を図るお薬です。

 

グランダキシンの効果について詳しく知りたい方は、
グランダキシン錠の効果・効能
をお読みください。

 

2.グランダキシンで効果が期待できるめまいとは?

自律神経症状が原因のめまいに有効で、「脳・血管・耳・薬」が原因でないものです。

それでは、グランダキシンがどのようなめまいに有効かを考えていきましょう。

グランダキシンの作用をみていただくと、自律神経が原因のめまいに効果が期待できることがわかりますね。それでは、どのようなめまいが自律神経によるめまいなのでしょうか?

自律神経のめまいには、これといって定まった特徴があるわけではありません。フワフワするようなめまいもあれば、グルグル回るようなめまいがあることもあります。自律神経症状はいろいろなものが合わさって出てくることが多いので、他にも自律神経症状があれば疑わしくはなります。問診をすると、ストレスが原因として大きいと感じることもあります。

ですが、これらはいずれも状況証拠にすぎません。厳密には、他のめまいにつながる原因を否定しなければいけません。ですから、めまいにはどのような原因があるかを考えていかなければいけません。めまいの原因は自律神経もいれると、大きく5つあります。

めまいの原因は5つに分けると考えやすいです。

この中で一番怖いのは「脳」です。脳に何らかのトラブルが起きて生じるめまいは、命にかかわることもあります。脳が原因のめまいの時は、他に症状を伴うことが多いです。頭痛・吐き気・話しづらさ・飲みこみづらさ・手足の麻痺・感覚の異常などがあります。これらの症状があった場合は、すぐにCTを取らなければいけないので、大きな病院にいきましょう。

グルグル回るようなめまいは、「耳」が原因であることが多いです。耳には三半規管や耳石といった平衡感覚を調整する仕組みがあります。耳の片側だけがおかしくなると、グルグル回るようなめまいになることが多いのです。難聴や耳鳴り、耳のつまりなどがある時は耳鼻科に受診しましょう。

目の前が真っ暗になるようなめまいは、「血管」が原因です。お風呂から出た直後の立ちくらみや貧血の時のめまいです。血管の調整が上手くいかなくなることでのめまいで、めまいと動作や行動と結びつきがああることが多いです。急に立ち上がったり、緊張状態が一気に解けた後であったりします。

まずはこの3つを否定しなければいけません。疑わしければ、身体の検査をすることで調べていきます。この3つが否定できれば、身体の病気によるもの以外を考えます。つまり、精神科や心療内科で治療をしていく原因ということになります。

 

残されたものは、薬の副作用か自律神経症状かの2つです。薬の副作用は、服用しているお薬から考えていきます。最近の薬の変化もみながら、めまいの原因となりそうなお薬はできるだけ中止します。めまいの原因によくなるお薬としては、抗てんかん薬や抗不安薬、認知症治療薬のメマリーなどがあります。

薬が原因でなければ、自律神経症状の可能性が高まります。このような場合では、グランダキシンの効果が期待できます。グランダキシンで効果が乏しければ、もっとしっかりと効果のある抗不安薬や抗うつ剤を使っていくこともあります。

 

まとめ

グランダキシンは、自律神経の過緊張状態を落ち着けるお薬です。

自律神経症状が原因のめまいに有効で、「脳・血管・耳・薬」が原因でないものです。

投稿者プロフィール

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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医3名、精神科医4名で協力して診療をしています。所属医師で協力して、記事を書いています。
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