レクサプロ錠10mgの薬価と実際の使い方

元住吉 こころみクリニック
元住吉 こころみクリニック

2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医3名、精神科医4名で協力して診療をしています。所属医師で協力して、記事を書いています。
元住吉こころみクリニック

レクサプロは、効果と副作用のバランスがよい抗うつ剤(SSRI)として2011年に発売されたお薬です。まだ発売から時間がたっていませんので、ジェネリックの発売はしばらく先でしょう。

レクサプロの錠剤としては、10mgのみが発売となっています。まずは5~10mgからはじめて、効果をみながら増減させていきます。ここでは、レクサプロ錠10mgの実際の使い方や薬価についてご紹介していきます。

レクサプロの効果について詳しく知りたい方は、
レクサプロ錠の効果と特徴
をお読みください。

 

1.レクサプロ錠10mgの使い方とは?

レクサプロは5~10mgから始めます。1日1回の服用でが可能です。効果をみて20mgまで使用することができます。

抗うつ剤は、不安や不眠に関しては効果がすぐに表れることもありますが、一般的には効果が出てくるには2週間程度かかります。

抗うつ剤が安定して効果を発揮するためには、常に身体の中に薬がある状態が必要です。薬を規則正しく服用していると、身体の中に少しずつ薬がたまっていきます。およそ服用を始めて4~5日ぐらいで薬の体内での濃度が安定します。

レクサプロを服用すると、4時間で血中濃度が最高値になります。そこから徐々に血中濃度が低下していき、24.6~27.7時間で血中濃度が半減します。レクサプロの効果は、お薬が身体からなくなっても持続していきます。レクサプロは身体から抜けるのがゆっくりなお薬なので、1日1回の服用で効果が1日持続します。

 

夕方に1回服用とすることが多いですが、1日のどこで服用してもかまいません。薬の添付文章では、10mg錠を1日1錠から始めていくことになっています。副作用が心配な方は半錠(5mg)から始めていきます。薬の効果をみながら、5~10mgずつ増量していきます。レクサプロ錠は20mgまで使う事ができます。ですからレクサプロは、10mg2錠で最高用量となります。このため、薬の数が増えて心配になる方には向いています。

レクサプロは1日1回の服用で問題がない薬ですが、副作用が目立つ場合は1日2回に分けると軽減します。薬を飲むことで落ちつく方では、あえて3回や4回と処方を細かく分けて服用回数を増やすこともあります。このような理由で、レクサプロは1日複数回処方されることもあります。

レクサプロ20mgまで使っても効果がハッキリしない時は、

①さらに他の薬を追加
②他の抗うつ剤への変更

を考えていきます。レクサプロの効果はあったけれどももう一歩・・・という時は他の薬を追加することが多いです。さっぱり効果がないときは、他の抗うつ剤へ変更していきます。

 

2.レクサプロ錠の薬価

最高用量の20mgを1か月使うと、自己負担3割の方で3926円になります。

レクサプロは2011年に発売されたばかりのお薬です。10年ほどしないと特許がきれませんので、ジェネリックが発売されるのは少なくとも2020年以降になるでしょう。レクサプロは効果と副作用のバランスがよく非常によいお薬なのですが、新しいお薬なので高いです。実際の薬価をみてみましょう。

<先発品>

商品名 剤形
レクサプロ錠 10mg 218.1円

 

最高用量の20mg使ったとすると、自己負担3割の方で月に3926円になります。けっこう大きな負担になりますね。

※2015年9月30日現在の薬価です。

 

3.抗うつ剤の薬価の比較

新しい抗うつ剤は全体的に高いですが、最近は安価なジェネリックも発売されてきています。しかしながらレクサプロでは、発売はまだ先になるでしょう。

現在よく使われている抗うつ剤は、2000年ころから発売されました。まだ新しい薬なので、ジェネリックが発売されていないものが多いです。このため、どうしても薬価が高くなってしまいます。

まずは先発品の薬価を比較してみましょう。

抗うつ剤の薬価を比較しました。

うつ病での最大容量まで使ったときの、1か月の薬価を表にしてみました。基本的には3割の自己負担となりますが、継続的な通院治療が必要な方では、自己負担が1割となる制度があります。

詳しく知りたい方は、「自立支援医療の精神通院のポイント」をお読みください。

新しい抗うつ剤をしっかりと使うと、3割負担では3000円くらいはかかってしまいます。レクサプロでは4000円近くになってしまいますね。昔からある三環系抗うつ薬では安くなりますが、副作用が多くなってしまいます。三環系抗うつ薬の例としてトリプタノールをあげてみました。最大容量が300mgとなっていますが、ここまで使うことは少ないです。それでも1000円ほどで収まっています。

 

新しい抗うつ剤にも、ジェネリックが発売されてきているお薬もあります。新しい抗うつ剤で発売されているジェネリックの薬価をみてみましょう。

抗うつ剤のジェネリックの薬価比較

ジェネリックにすると薬価がかなり落ちますので、経済的な負担はだいぶ軽くなります。レクサプロでも早くジェネリックが発売されてほしいですね。

 

まとめ

レクサプロは5~10mgから始めます。1日1回の服用でが可能です。効果をみて20mgまで使用することができます。

最高用量の20mgを1か月使うと、自己負担3割の方で3926円になります。

新しい抗うつ剤は全体的に高いですが、最近は安価なジェネエリックも発売されつつあります。しかしながらレクサプロでは、発売はまだ先になるでしょう。

投稿者プロフィール

元住吉 こころみクリニック
元住吉 こころみクリニック

2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医3名、精神科医4名で協力して診療をしています。所属医師で協力して、記事を書いています。
元住吉こころみクリニック