アモバン錠7.5mg・10mgの薬価と使い分け
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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医と精神科医が協力して診療を行っています。
元住吉こころみクリニック
アモバンは安全性が高いので、よく処方されている睡眠薬のひとつです。入眠障害で悩んでいる方には、しっかりとした効果も期待できます。中途覚醒にも効果が期待できます。
アモバンの錠剤としては7.5mgと10mgの2種類が発売されています。割線がついているので半分に割ることもできます。まずは7.5mgからはじめて、効果をみながら10mgまで増量するか検討します。ここでは、アモバン錠10mgの実際の使い方や薬価についてご紹介していきます。
アモバンの効果について詳しく知りたい方は、
アモバン錠の効果と強さ
をお読みください。
1.アモバン錠7.5mg・10mgはどうやって使うのか?
アモバンは7.5mgから始めます。効果をみて10mgまで使用することができます。
アモバンの特徴は安全性の高さです。スッと効いて眠りにつかせてくれて、作用時間が短いので薬が身体に残りにくいです。従来の睡眠薬を改良して睡眠だけに働くようにしていますので、ふらつきなども少ないお薬です。アモバンにはこのような特徴があるので、寝つきが悪くて悩んでいる方にはとても良いお薬です。途中で目が覚めてしまう方にも一定の効果は期待できます。
添付文章では、アモバン7.5mgから使うことが勧められています。アモバンは即効性があるお薬なので、使ってみて効くかどうかの判断はすぐにできます。もしも不眠が十分に改善できなければ、10mgまで増量できます。それ以上は増量しても効果は少ないので使うことができません。睡眠薬が効かないからといってたくさん飲んでも、効果には限界があります。
アモバン10mgでも効果がないときは、薬の変更や作用の異なる睡眠薬の併用を考えていきます。反対に、アモバン7.5mgでも効果が強すぎる方は、割線がついていますので7.5mg錠や10mg錠を半分に割って調整していきます。
2.アモバン錠7.5mg・10mgの薬価
自己負担3割の方がアモバン錠10mgを毎日使うと、251円となります。ゾピクロンは、アモバンと比べて3割となっています。
ジェネリックになると安くなると言われていますね。だいたい6割になることが多いのですが、アモバンの場合はさらに安価で3割ほどとなっています。ジェネリックが発売されてから20年近くがたち、製薬会社の競争の結果としてここまで薬価が落ちました。実際の数字でみてみましょう。
<先発品>
商品名 | 剤形 | 薬価 |
アモバン錠 | 7.5mg | 23.1円 |
アモバン錠 | 10mg | 27.9円 |
<ジェネリック>
商品名 | 剤形 | 薬価 |
ゾピクロン錠 | 7.5mg | 6.6/8.7円 |
ゾピクロン錠 | 10mg | 7.6/10.5円 |
アモバンテス錠 | 7.5mg/10mg | 8.7/10.5円 |
メトローム錠 | 7.5mg/10mg | 8.7/7.6円 |
ドパリール錠 | 7.5mg/10mg | 8.7/7.6円 |
自己負担3割の方がアモバン錠10mgを毎日使っていると、251円の負担となります。ゾピクロンの薬価は、製薬会社によって差はありますが、およそ3割ほどです。非常に安価になっています。メトロームとドパリールでは、10mg錠の方が7.5mg錠よりも安いという不思議なことになっています。
※2015年8月11日現在の薬価です。
3.アモバンは漫然と使わないこと!
アモバンは段階的に量を増やしていき、落ち着いたら段階的に減量していく意識を持ちましょう。そのためにも生活習慣の意識が大切です。
アモバンは安全性が高く、依存性も少ない睡眠薬です。そうはいっても長期間にわたって使っていると、依存が形成されてしまうこともあります。ですから、漫然とした使用は避けなければいけません。
アモバンを使う時は、睡眠に良い生活習慣も必ず意識して取り入れるようにしましょう。その上で、できるだけ頓服でアモバンを使うようにします。連用しなければ依存は形成されにくくなります。アルコールをイメージしていただくと分かりやすいと思いますが、休肝日をちゃんと作っていればアル中になったりしないですよね。これと同じです。
アモバンを使っていくステップは、
①ベッドに入って眠れない時だけ頓服で使う
②アモバン7.5mgは常用して、眠れない時だけ他の睡眠薬を追加
③アモバン10mgを常用して、眠れない時だけ他の睡眠薬を追加
です。心身の状態によって、早く睡眠の改善をした方がよいときは②~③から始めていきます。
また、心身の状態が落ち着いてきたら、少しずつ睡眠薬を減薬していく意識を持つことが大切です。そのためにも、生活習慣の意識などをしておくことも大切なのです。
睡眠に良い生活習慣について詳しく知りたい方は、
不眠を解消する9つの方法
をお読みください。
まとめ
アモバンは7.5mgから始めます。効果をみて10mgまで使用することができます。
自己負担3割の方がアモバン錠10mgを毎日使うと、251円となります。ゾピクロンは、アモバンと比べて3割となっています。
段階的に量を増やしていき、落ち着いたら段階的に減量していく意識を持ちましょう。そのためにも生活習慣の意識が大切です。
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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医と精神科医が協力して診療を行っています。
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