トフラニール錠10mg・25mgの薬価とジェネリックとの違い

元住吉 こころみクリニック
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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医3名、精神科医4名で協力して診療をしています。所属医師で協力して、記事を書いています。
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トフラニール錠は1959年に発売されたお薬です。すでに発売から年月もたっていますので、後発品としてのイミプラミン錠やイミドール錠も発売されています。

それでは、トフラニール錠と後発品であるイミプラミン錠にはどのような違いがあるのでしょうか?お伝えしていきたいと思います。

 

1.イミプラミンとは?

トフラニールの後発品で、同じ名称で複数発売されています。

イミプラミンとは、トフラニールの成分の名前です。有効成分であるイミプラミンは、アルフレッサファーマ社によって開発されました。この会社の商品が「トフラニール」になります。

開発には莫大なお金がかかりますので、その権利を保障するために10年ほどは特許で守られます。この特許がきれると、後発品が発売できるようになります。

ですから、はじめのうちは一般の方がイミプラミンという成分名を目にする機会は少なかったと思います。ですが、後発品が発売されるようになると広まっていきました。イミプラミン錠は先発品と同じ価格になっています。イミプラミン錠の他に、イミドール錠という後発品が発売されています。

 

2.トフラニール錠とイミプラミン錠・イミドール錠の違い(薬価)

トフラニールと同じ薬価になっています。

ジェネリックになると安くなると言われていますね。だいたい6割になることが多いのですが、トフラニールの場合はまったくかわりません。ですから、厳密にいうとジェネリック医薬品には分類されません。

<先発品>

商品名 剤形 薬価
トフラニール錠 10mg 9.6円
トフラニール錠 25mg 9.9円

<後発品>

商品名 剤形 薬価
イミプラミン錠・イミドール錠 10mg 9.6円
イミプラミン錠・イミドール錠 25mg 9.9円

 

もともと先発品も安いため、後発品の薬価も変わりませんでした。

※2015年7月19日現在の薬価です。

 

3.トフラニール錠とイミプラミン錠・イミドール錠の違い(効果)

理論的には効果の違いは大きくありません。ですが、気持ちの問題で効果に違いを感じる方がいらっしゃいます。その場合は、主治医と相談して先発品に戻してもらいましょう。

イミプラミンの効果について知りたい方は、
トフラニール錠の効果と特徴
をお読みください。

 

成分が同じだからといってまったく効果が同じかというと、そういうわけではありません。薬のコーティング、溶け方、吸収のされ方などは、製薬会社によって異なります。このように製薬会社によって違いはありますが、トフラニールの後発品と認めてもらうためには、ちゃんと基準があります。

ジェネリックのイミプラミンを服用してからの血中濃度の変化が、トフラニールと比べて誤差80~125%の間にあることが条件なのです。

こういわれると最大で45%も違うのかと驚かれるかもしれませんが、そういうことではありません。薬の吸収や代謝の個人差を考えれば、この間に入っていれば統計的に同じとみなせるのです。

実際に930ものジェネリックと先発品を比較すると、最大血中濃度では4.61±3.41%の差しかなかったと報告されています。

 

抗うつ剤は、一般的には効果が出てくるには2週間程度かかります。抗うつ剤が安定して効果を発揮するためには、常に身体の中に薬がある状態が必要です。薬を規則正しく服用していると、身体の中に少しずつ薬がたまっていきます。そして服用を始めて4~5日ぐらいで、薬の体内での濃度が安定します。

イミプラミンやイミドールでも、血中濃度がピークになる時間や身体から薬が抜けていくスピードなど、少しずつ違いがあります。ですがイミプラミンは、1日1回の服用を続けて血中濃度が安定することで効果が出てくる薬です。

このように、身体にたまっていくことで効果が発揮される薬では、多少の薬の違いは効果に影響しません。例えば睡眠薬など、即効性を期待する薬でしたら、薬の効き方の違いは大きく出てきます。

ですから、初めから同じ後発品のイミプラミンやイミドールを使えば、トフラニールと同様の効果が期待できると考えています。そのためにも、同じ薬局でお薬をもらうように心がけましょう。

なかには後発品にかえたことで調子が悪くなる方もいらっしゃいます。「気持ちの問題」である方も多いです。薬を変えてしまったということを不安に思ってしまったり、後発品だから効果が弱いという思い込みなどが原因です。

ですが、この気持ちの問題はとても大切です。後発品にしてから調子がよくないと思ったら、主治医に相談して先発品のトフラニールにかえてもらいましょう。

 

4.トフラニール錠とイミプラミン錠・イミドール錠の違い(副作用)

副作用の出やすさに多少の違いはあると考えられますが、有効成分も同じなのでほとんど差がありません。

イミプラミンの副作用について知りたい方は、
トフラニールの副作用(対策と比較)
をお読みください。

 

後発品のイミプラミンは、トフラニールと有効成分は全く同じです。ですが、薬の効き方が多少異なってしまいます。この影響は、薬の効果よりも副作用に違いが出てきます。

有効成分が同じですから、副作用のおおまかな特徴はかわりません。

一般的に副作用は、血中濃度がピークになる時に最も出やすくなります。後発品のイミプラミンは、作っている製薬会社によって血中濃度の変化が異なりますので、副作用の出やすさには差があります。

必ずしも先発品のトフラニールよりも副作用が増えるというわけではありません。先発品よりも緩やかに血中濃度が増加して緩やかに身体から抜けていく後発品でしたら、理論的には副作用が軽減されます。

実際に後発品を使っていて、「副作用が増えたから先発品に戻してほしい」ということはありません。

 

まとめ

イミプラミン錠・イミドール錠はトフラニールの後発品です。

トフラニール錠の薬価と同等となっています。

理論的には効果の違いは大きくありません。ですが、気持ちの問題で効果に違いを感じる方がいらっしゃいます。その場合は、主治医と相談して先発品に戻してもらいましょう。

副作用の出やすさに多少の違いはあると考えられますが、有効成分も同じなのでほとんど差がありません。

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