うつ病の初期症状と症状の経過

元住吉 こころみクリニック
元住吉 こころみクリニック
2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医3名、精神科医4名で協力して診療をしています。所属医師で協力して、記事を書いています。
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「うつ病」という病気は、ほとんどの方がご存知かと思います。ですが、多くの方は自分がうつ病になるとは思っていないと思います。そうはいっても、人生の中で落ち込むことは誰しもあります。

果たして、どんな症状があるとマズイのでしょうか?また、どのようにしてうつ病に発展してしまうのでしょうか?考えていきたいと思います。

 

1.うつ病の初期症状

抑うつ気分と睡眠障害に注意をしましょう。

「うつ病を早く見つけるには、どこに気を付けたらよいですか?」という質問をよく受けます。うつ病の初期症状はいろいろなものがあります。本当にマズイ症状はどれかという答えは、はっきりとしたものはありません。私としては、抑うつ気分と睡眠障害の2つのポイントを大切にしています。具体的には以下になります。

  • 1週間をすぎても気持ちの落ち込みがよくならない
  • 思うように眠れない日が続く

誰しも落ち込むことはあるかと思います。ですが、しばらくすると元に戻っていき、普通の生活にもどっていきます。それでは、病的な落ち込みかどうかを見分けるにはどのようにしたらよいでしょうか?私は1週間をすぎても気持ちが戻ってこない時は、「まずいぞ」と思っていただきたいです。どのような症状があると、結果的に休職になりやすいかを調べたものがあります。結果は、抑うつ気分が最もインパクト大でした。次いで、不安、疲労感となっていました。

私は、睡眠障害も重要視しています。睡眠がうまくとれなくなると、3つの悪循環がはじまります。

  • 健康が悪化すること
  • メンタルが不調になること
  • 集中力がおちて日中の効率が落ちること

このため睡眠障害があると、一気に症状が悪化してしまう可能性があります。また、睡眠は眠れるという自信も大切なので、早いうちの方が改善しやすいです。

このため、抑うつ気分と睡眠障害には気を付けましょう。

 

2.うつ病症状の長期経過

器の大きさを考えるとわかりやすいです。

うつ病といっても、その原因から症状の経過はさまざまです。症状の経過を考えていくのには、その人の器の大きさを考えるとわかりやすいです。

バケツに水がたまっていくのを想像してください。バケツからあふれたらうつ病になるとしましょう。バケツが大きい人は、水が少しずつたまっていって、少しずつ調子が悪くなっていきます。そして、どこかで一気に水があふれてしまいます。ですから、時間をかけて症状が進んでいきます。そして、水を抜くのにも時間がかかりますので、よくなるまでに時間がかかります。そのかわり、一度よくなると再発することは少なくなります。

一方で、バケツが小さい人は、すぐに水があふれてしまいます。ですから、比較的すぐに調子が悪くなってしまいます。水のたまりは少ないので、比較的早く良くなることも多いです。しかしながら、水の溜まりやすさはかわっていませんので、何かをきっかけにすぐに再発をしてしまいます。

仕事をされている方向けに作った診断テストがあります。

ストレス耐性チェック①(自覚している器の大きさを診断)
ストレス耐性チェック②(気づけていない器の大きさを診断)ストレス耐性テスト(SOC)

で確認してみてください。

 

3.うつ病症状の1日の中での変化(日内変動)

時間がたつにつれてよくなっていくので、朝が一番つらいことが多いです。悪化すると悪い時間が増えて、1日中調子が悪くなります。

うつ病の日内変動について。

時間がたつにつれてよくなっていくので、朝が一番つらいことが多いです。悪化すると悪い時間が増えて、1日中調子が悪くなります。

内因性うつ病は少しずつ脳の機能が悪くなって発症してしまう病気です。ですから、脳の機能が整わない朝が一番つらくなります。時間がたつにつれて少しずつ調整がされますので、少しずつ楽になっていきます。

一方で、不安が強い神経症性のうつ病は、夕方になるにつれて悪くなる傾向があります。日常生活の中での不安がストレスとなって、少しずつ調子がわるくなってしまうためです。

上述した器の大きさで言うならば、内因性のうつ病は器が大きい人が多い傾向があります。神経症性のうつ病は器が小さい人が多い傾向があります。

このような、1日の中で症状の違いを日内変動とよびます。ですが、悪化していくにつれて少しずつ調子の悪い時間が増え、1日中調子がわるくなってしまいます。

 

まとめ

うつ病の初期症状として、

  • 1週間をすぎても気持ちの落ち込みがよくならない
  • 思うように眠れない日が続く

に気を付けましょう。

症状の経過は、器の大きさを考えるとわかりやすいです。器が大きい人は、時間をかけて悪くなり、回復にも時間がかかりますが、再発しにくいです。

うつ病は、時間がたつにつれてよくなっていくので、朝が一番つらいことが多いです。悪化すると悪い時間が増えて、1日中調子が悪くなります。

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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医3名、精神科医4名で協力して診療をしています。所属医師で協力して、記事を書いています。
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