リボトリール錠0.5mg・1mg・2mgの薬価と使い分け

元住吉 こころみクリニック
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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医と精神科医が協力して診療を行っています。
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リボトリールは抗不安作用に加えて、催眠作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用も期待できます。このため、いろいろな病気に幅広く使われているお薬です。

ジェネリックは発売されていません。発売から30年以上たっても発売されていないので、今後も発売されないでしょう。

リボトリールの錠剤としては、0.5mgと1mgと2mgの規格が発売されています。リボトリールは頓服として使われることも、常用薬として使われることもあります。ここでは、リボトリール錠0.5mgと1mgと2mgの実際の使い方や薬価についてご紹介していきます。

リボトリールの効果について詳しく知りたい方は、
リボトリール錠の効果と効能
をお読みください。

 

1.リボトリール錠0.5mg・1mg・2mgの使い分け

リボトリールは頓服で使う場合と常用する場合があります。頓服としては0.5~2mg、常用薬としては1~6mgで使っていきます。

リボトリールを使っていく時は、できるだけ少なく使っていくように意識していきます。

リボトリールは以下のように使っていきます。

①不安が強い時だけリボトリールを頓服
②作用時間の長い抗不安薬+リボトリール頓服
②´リボトリールを常用

 

できれば①のように、休肝日ならぬ「休薬日」が作れると理想的です。例えば、

  • 普段は何ともないけれども、何かきっかけがあるとつらい方
  • 仕事のある月~金はつらいけど、土日は大丈夫という方
  • 週末だけがつらい方

こんな場合は、つらい時だけに服用する「頓服」で何とかなるかもしれません。頓服ですと、薬に依存することもありません。

 

不安やつらい時が多く、1日中カバーする必要がある場合は、2つの方法があります。

1つ目は、作用時間の長い抗不安薬を使っていく方法です。私はメイラックスを使っていくことが多いです。作用時間が長いということは、身体から抜け ていくのもゆっくりということを意味します。このため、離脱症状が起こりにくいのです。このような効きの長い抗不安薬でカバーして、発作的な不安に対してリボトリールを使っていきます。

2つ目は、リボトリールを常用していく方法です。薬が身体にたまっていって、より安定した効果が期待できます。このようにリボトリールが常用となる場合は、SSRIなどの抗うつ剤と併用していくことが多いです。抗うつ剤の効果はジワジワと出てくるので、効果が出てきたら切り替えていきます。

 

頓服として使う時は、リボトリールは0.5mgから使っていきます。0.5mgで効果が不十分でしたら、1mgに増量していきます。0.5mg錠2つという形で増量した方が薬価は上がりますが、細かな調整ができます。リボトリールは6mgまで使えるお薬ですが、頓服として使う量は1回2mgまでです。

リボトリールを常用する場合は、1mg~6mgで使っていきます。1日2回~3回で使っていくことが多く、一番しっかりと使う方では2mg錠を3回(6mg)服用します。

 

2.リボトリール錠・ランドセン錠の薬価

リボトリール/ランドセンにはジェネリックがありません。今後も発売は予定されていません。

ジェネリックになると安くなると言われていますね。残念ながらリボトリールは、ジェネリックが発売されていません。リボトリールは発売が古く、もともと安いお薬です。このためジェネリックを作っても、製薬会社のメリットがないのだと思います。今後も発売は予定されていません。リボトリール錠とランドセン錠の薬価をみてみましょう。

<先発品>

商品名 剤形 薬価
リボトリール錠 0.5mg 9.1円
リボトリール錠 1mg 15.2円
リボトリール錠 2mg 26.5円
リボトリール細粒 0.1% 14.9円/g
リボトリール細粒 0.5% 54.6円/g
ランドセン錠 0.5mg 9.1円
ランドセン錠 1mg 15.2円
ランドセン錠 2mg 26.5円
ランドセン細粒 0.1% 14.9円/g
ランドセン細粒 0.5% 54.6円/g

 

※2015年9月22日現在の薬価です。

 

3.リボトリールは漫然と使わないこと!

リボトリールは段階的に量を増やしていき、落ち着いたら段階的に減量していく意識を持ちましょう。

リボトリールは依存性が低いものの、長期間にわたって使っていると身体に慣れてしまいます。ですから、漫然とした使用は避けなければいけません。

リボトリールを使う時は、まずはできるだけ頓服で使うようにします。連用しなければ依存は形成されにくくなります。アルコールをイメージしていただくと分かりやすいと思いますが、休肝日をちゃんと作っていればアル中になったりしないですよね。これと同じです。

リボトリールを使っていくステップは、

①不安が強い時だけリボトリールを頓服
②作用時間の長い抗不安薬+リボトリール頓服
②´リボトリールを常用

でしたね。必要な量を使うようにしましょう。そして、状態が落ち着いてきたら少しずつ減らしていくことが必要です。最終的には、「リボトリールはお守り」となってくれれば理想的ですね。

 

まとめ

リボトリールは頓服で使う場合と常用する場合があります。頓服としては0.5~2mg、常用薬としては1~6mgで使っていきます。

リボトリール/ランドセンにはジェネリックがありません。今後も発売は予定されていません。

リボトリールは段階的に量を増やしていき、落ち着いたら段階的に減量していく意識を持ちましょう。

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2017年4月より、川崎市の元住吉にてクリニックを開院しました。内科医と精神科医が協力して診療を行っています。
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