花粉症にステロイド注射(ケナコルト)はよいのか?ステロイド注射の是非について

2016.5.11 花粉症の特殊な治療薬

花粉症に効く薬がないか調べられた方は、ステロイド注射にたどり着いた方は多いのではないでしょうか?

実際に『花粉症 注射』で検索すると、花粉症に対するステロイド注射について沢山の意見が出てきます。しかし2極化しており、人によっては悩むところかと思います。

この2つの意見は、実はどちらも正解です。しかし片方の側面にとらわれてしまって、「やった方が良い、やめた方が良い」と極端な議論になってしまうのです。特にAの立場をとる方は、「Bはガイドラインを無視したとんでもないやつだ」と強く批判します。

確かに花粉症でのステロイド注射はガイドラインでは推奨されていません。ガイドラインはとても大切な指標の一つです。しかしガイドラインに縛られすぎてしまうと、時に視野を狭めてしまいます。

ここは冷静にA・B両方の側面からみていきながら、花粉症でのステロイド注射の是非について深く考えていきたいと思います。


喘息の切り札のゾレア!花粉症にも著効するのに保険適応にならないわけ

2016.5.2 花粉症の特殊な治療薬

ゾレア(一般名:オマリズマブ)は、ノバルティスファーマ製薬会社より2009年に発売された喘息の治療薬になります。

これまで喘息は吸入ステロイド薬を中心に治療していましたが、これでも症状がコントロールできない方は非常に治療に難渋します。こうした中重症喘息の救世主として発売されたのがゾレアになります。

ゾレアは、ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体製剤です。ゾレアは喘息発症の原因となるIgEとくっつき、その働きをブロックしてしまうお薬です。ゾレアの効果は非常に強く、重症喘息でもかなりの効果が期待できます。喘息のコントロール薬として、ゾレアは最終兵器となっています。

一方で花粉症も、喘息と同じⅠ型アレルギーに属しています。花粉症はスギ花粉が体内に侵入したことがきっかけでIgEが発生したことをきっかけに、鼻水や目のかゆみなどの症状が生じる病気です。

そのため花粉症にも、実はゾレアは抜群の効果を示します。さらには2週間~4週間効果が持続する注射薬になりますので、薬を飲むわずらわしさもありません。

しかしながらゾレアは、花粉症には保険適応となっていません。ここでは、ゾレアについて詳しくみていきたいと思います。どうしてここまで効果のあるゾレアが花粉症に対して適応がないのか、そこも踏まえて説明したいと思います。


花粉症治療で注目されているノイロトロピン注射とは?

2016.4.17 花粉症の特殊な治療薬

花粉症の注射で調べると、敷居が高いステロイドや効果が出るのに時間がかかる減感作療法が並ぶと思います。即効性がありながらも安全性の高い注射を探されている方にお勧めなのがノイロトロピン注射です。

ノイロトロピン注射は、日本臓器製薬株式会社が1976年に発売された注射薬です。もともとは腰痛や首の痛みなど、整形外科的な疾患に使われていたお薬でしたが、アレルギー抑制にも効果があることが分かり注目を集めているお薬です。

ウサギの皮膚から抽出されたエキスで、化学合成物質ではないことから安全性も高いといわれています。

薬を飲んでいても花粉症が良くならないという人には、ぜひおすすめです。ここではノイロトロピン注射の花粉症に使用する場合についてみていきましょう。


花粉症に即効性のあるヒスタグロビン皮下注の効果と副作用

2016.4.16 花粉症の特殊な治療薬

「花粉症・注射薬」とインターネットで検索すると、ステロイドと減感作療法が並ぶと思います。しかしステロイド注射は保険適応外だし、減感作療法は効果が出るのに数年かかります。

どれも二の足を踏んでしまう人も多いかもしれません。そんな人にお勧めしたいのがヒスタグロビン皮下注射です。ヒスタグロビン注射は、花粉症のアレルギー性鼻炎にも保険適応がある注射です。ヒスタグロビンは国内献血由来の血液を原料とする、特定生物由来製品(生物製剤)に分類されます。

ヒスタグロビンは、非特異的減感作療法と呼ばれています。これは特定のアレルギー原因物質に対して感受性を低下させる「特異的減感作療法」とは異なり、全てのアレルギー物質に対して効果のある治療です。

ヒスタグロビンは1967年から発売されている非常に歴史のある注射薬です。ここでは、ヒスタグロビン注射の効果や副作用についてお伝えしていきたいと思います。


花粉症に新しい治療!シダトレン舌下免疫療法の効果と副作用

2016.4.15 花粉症の特殊な治療薬

毎年花粉症の季節になると、憂うつになる人も多いかと思います。何か花粉症で新しい治療はないのかなぁって調べたら、シダトレン舌下免疫療法にたどり着いた人もいるのではないでしょうか?

花粉症の根治療法に近い治療としては、スギ花粉に体を慣らしていこうとする減感作療法がありました。今まではスギ花粉エキスを定期的に注射して投与していました。
詳しく知りたい方、「花粉症における減感作療法とは?」をお読みください。

これに対してシダトレンは、毎日舌下に投与してスギに慣らしていく治療として2014年に発売されました。注射とは違い痛みがない分、毎日シダトレンを投与するというわずらわしさがあります。さらにシダトレンを開始するにあたり、この2点はよく理解しておく必要があります!

 ここをよく理解してシダトレンを始めていかないと、「騙された!!」と感じてしまうかもしれませんので注意しましょう。花粉症は、特に毎年のスギ花粉の飛散の量によって症状の出方が違うので、よくなっていることを実感するのも難しいと思います。

私は注射の方で減感作療法を受けて5年たちますが、同じぐらい花粉症がひどかった妻に「今日は花粉結構たくさん飛んでない?」と聞かれて、「減感作療法のおかげであまり感じないなぁ」と実感するようになっています。

ここでは、花粉症の舌下免疫療法であるシダトレンの効果や副作用について詳しくお伝えし、私の経験も踏まえて従来の減感作療法とシダトレンの違いをみていきましょう。