3つの高血圧ライン(血圧140・160・180)

アイコン 2015.5.21 高血圧

血圧を測定した時に、高血圧と判定されたことはありますでしょうか?ひとことで高血圧といっても、その数値によって対応は大きくかわります。

高血圧には3つの段階があります。140以上で軽症、160以上で中等度、180以上で重症です。

それぞれの数値によって、治療方針が異なってきます。高血圧は様々な病気のリスクになりますが、すうじだけではなかなか実感が得られません。

ここでは、それぞれの血圧が持つ意味について考えていきたいと思います。

 

1.血圧140の意味

140を超えると、心血管病のリスクが大きくあがります。

血圧140は、高血圧か正常域血圧かのラインになります。140をラインとすることは、世界のガイドラインでも共通しています。世界中で行われたさまざまな研究で、このラインを超えると心血管病が明らかに増加することがわかっているからです。日本でも町をまるごと使った研究などで、この妥当性が示されています。

ですから、高血圧に対する治療が必要だと考えるラインになります。血圧は正常域の中でも、低いほどよいことがわかっています。理想的なのは120/80以下の至適血圧です。

ですから血圧140の方は、「ギリギリ異常になってしまっただけ」というわけではなく、血圧を下げる努力をしなければという意識をもってください。

病院にいくと、心血管病になるリスクがどのくらいあるかを確認していきます。大きなリスクがなければ、まずは生活習慣を改善して3か月ほど様子をみていきます。リスクが高い方は、治療のスピードを速めて薬を使っていくこともあります。

 

2.血圧160の意味

早めに治療をしていかなければいけません。少しでも心血管病のリスクがあればすぐに薬を使います。

血圧160を超えると中等度の高血圧になります。この数値はなかなか生活習慣では修正していくのが難しくなります。生活習慣の改善によって期待できるのは10程度です。ですから、生活習慣だけで血圧140を下回るようにするのは難しいです。

リスクがまったくない場合は、生活習慣にも意識をもっていただくために1か月ほど薬を使わずに様子を見ます。少しでも心血管病のリスクがある場合はすぐに薬による治療を開始していきます。

 

3.血圧180の意味

すぐに血圧をさげなければ危険なこともあります。必ず病院を受診しましょう。

血圧が180を超えてくるような高血圧の場合、脳・心臓・腎臓・大血管などの重要な臓器に急激に障害がおこることがあります。このような状態を高血圧緊急症といい、すぐにでも降圧治療を始めていかなければいけません。

臓器障害がない場合は、高血圧切迫症といいますが、この場合も薬をつかってゆっくりと降圧をしていく必要があります。

なかには、一時的に血圧が高くなっている場合もあります。

このように、いろいろな原因があります。多くの場合は問題がありませんが、しっかりと原因を知ることが大切です。

いずれの場合にしても、血圧が180を超えるような方は、病院に受診することをおすすめします。

 

4.高血圧診断の流れ

本当の血圧が把握してから治療をはじめていきます。一時的に高血圧になっている可能性もあるので、家庭血圧を測定することをおすすめします。

病院や健康診断で血圧を測定して高血圧が疑われた時に、すぐに「あなたは高血圧です!」とはなりません。明らかに血圧が高くて問題がでている場合を除いて、いきなり薬は使いません。まずは、本当の血圧を知ることからはじめます。

血圧は、1日の中でも変動しますし、状況によっても変化します。ですから血圧が高かったとしても、少なくともあと1回高い状態を確認しないと判断はできません。また、診察室という状況が血圧に影響してしまうことがあります。診察室で高くなってしまう「白衣高血圧」や、反対に診察室では正常になってしまう「仮面高血圧」などが知られています。

このため、できる限り家庭血圧を測定していただきます。家庭血圧を2週間以上つけていただいて、その結果をみて診断をし て治療方針を考えていきます。

日本には4000万台の血圧計があるといわれています。高いものは1~2万しますが、安いものでしたら3000円程度からあります。ぜひ、高血圧が心配な方は購入して測定してみてください。家庭血圧を測定した結果をもって受診していただければ、すぐに診断して治療を進めていくことができます。

 

まとめ

血圧140を超えると、心血管病のリスクが明らかに上がります。

血圧160を超えると、早めに治療をしていかなければいけません。少しでも心血管病のリスクがあればすぐに薬を使います。

血圧180を超えると、すぐに血圧をさげなければ危険なこともあります。必ず病院を受診しましょう。

本当の血圧を把握してから治療をすすめていきます。できれば家庭血圧を測ることをおすすめします。

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