健康診断は、生理中や妊娠中でも大丈夫?

アイコン 2015.4.19 健康診断・健康管理

健康診断の当日に、生理がかぶってしまったらどうすればよいでしょうか?
妊娠中の方は、健康診断をしても大丈夫でしょうか?

ここでは、生理や妊娠の健康診断の影響を考えていきたいと思います。

 

1.生理中だったら?

尿検査・便潜血検査・子宮頸がん健診に影響があります。後日に検査をずらせる場合もあるので、必ず伝えてください。

女性なら運悪く生理中に健康診断に当たってしまうことがあります。もしも生理が重なってしまったら、検査前に必ず伝えるようにしましょう。生理で影響をうける検査としては、尿検査、便潜血検査、子宮がん健診などがあります。これらの検査日程をずらしたら、尿や便検体だけ後日に提出できる場合があります。これらができなくても、検査結果を考慮してくれることもあります。

 

それでは、具体的にどのような影響があるのかお伝えしていきます。健康診断で、生理中に最も影響するのが、尿検査です。検査結果では尿潜血や尿蛋白の結果がプラスの反応を示します。そして、診断結果にもそのまま出てしまいます。尿潜血が+の病気としては、膀胱炎などの尿路系感染症、慢性腎炎、尿路結石、尿路系腫瘍などがあります。尿蛋白が+の病気としては、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、尿路感染症などがあります。これらの病気が本当にあるのかどうか、わからなくなってしまいます。

大腸がん検診にも影響があります。大腸がん検診では、便潜血検査を行います。便潜血検査は、大腸がんを早期発見するために重要な検査です。ある程度の年齢で便潜血が+でしたら、大腸内視鏡検査をうけることが勧められるかと思います。

これらの検査は、後日に尿や便の検体を提出できることが多いです。生理のはじまる直前や直後は、目に見えない程度の血が混じることがあります。生理期間+前後2~3日は避けて、検査を受けていただくことをお勧めします。

 

また、子宮がん検診では、生理中の検診はできません。この検査では、綿棒で子宮頚部の細胞をとってくるのですが、生理中ですとしっかりと細胞がとれません。ごく少量の出血でしたら検査に影響ないので、生理から5日目以降で出血が少なければ受診できます。乳がん検診に関しては、全く問題はないので心配しないでください。

女性に特有の生理ですが、いつ始まるかといった予想はできるはずです。健診日を選べるならば、生理と生理の間くらいの時期を見計らって健康診断をうけるようにしてください。

 

2.妊娠中だったら?

レントゲン検査は医師の判断で省略することが多いです。他の検査は問題なく受けられます。

健康診断は妊娠中に受けるべきでしょうか?妊婦健診で代用することはできないのでしょうか?法律的には、定期健康診断は「労働者の健康保持・増進」のためであって、妊婦健診とは趣旨が異なります。会社も健康診断を行う義務がありますが、労働者にも受ける義務があります。ですから、健康診断を受けなければいけません。ですが、その検査項目は配慮がなされます。健康診断を受ける前の問診票には、必ず「妊娠していますか?」という質問がありますので、そちらでお伝えください。

健康診断の項目で胎児に影響がでるものは、レントゲン撮影です。放射線の線量で考えると、胎児に影響はほとんどありません。とはいえ、妊娠出産にはリスクが付き物です。万が一のことがあった時に後悔したくないですよね。健康診断でのレントゲン写真の目的は、肺がんや肺結核や無気肺などを見分けるために行います。体調に大きな変化がない場合は、医師の判断でレントゲン検査を省略することもできます。

その他の、血液検査・心電図・身長・体重測定・聴力検査などは、胎児への影響は当然ありません。健診では受けることはないと思いますが、MRIも問題ありません。なお、妊娠中の腹囲測定は省略されます。

妊娠中の方は、妊婦健診を定期的に受けていると思います。健康診断の結果を病院にもっていって、うまく活用していただけるとよいかと思います。もしも健康診断を受けた後に妊娠が判明したとしても、胎児への影響は考えにくいので心配しなくても大丈夫です。

 

まとめ

生理中では、尿検査・便潜血検査・子宮頸がん健診に影響があります。後日に検査をずらせる場合もあるので、必ず伝えてください。

妊娠中では、レントゲン検査は医師の判断で省略することが多いです。他の検査は問題なく受けられます。