ソル・メドロールの効果と副作用

アイコン 2016.10.23 メドロール
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ソル・メドロール(一般名:メチルプレドニゾロン)は、2008年にファイザー製薬会社が発売した注射薬のステロイド薬になります。

ステロイドの内服薬のメドロールの、点滴バージョンともいえます。そしてソル・メドロールなどのメチルプレドニゾロンは、ステロイドの点滴薬で最もよく使われるものの一つです。

このステロイドの効果として、

を期待して多くの疾患に使用されます。特にソル・メドロールは、ステロイドパルスといって大量投与する際に使用されます。

一方でソル・メドロールは、様々な副作用があります。そのためソル・メドロールは「背に腹は代えられない」ような、本当に使わなければならない時にだけ使用します。

ここでは、ソル・メドロール(メチルプレドニゾロン)の効果と特徴についてみていきましょう。

 

1.ソル・メドロールのメリット・デメリットは?

<メリット>

<デメリット>

内服薬のプレドニンは、わが国では最も広く使用されているステロイド内服薬です。広く使われているということは、それだけ各々の疾患に対しての内服薬のプレドニンの有用性を示したデータも多いということになります。

一方でステロイドの点滴薬として最も多いのが、このソル・メドロールです。点滴薬としてプレドニンの点滴バージョンとしては、水溶性プレドニンがあります。しかし実臨床では、ソル・メドロールの方が好まれます。

その最大の理由としては、水溶性プレドニンの方がソル・メドロールよりも硬質コルチコイドが過剰に投与されてしまうからです。

ステロイドは糖質コルチコイドと硬質コルチコイドに分けられますが、ステロイドを使用する時には糖質コルチコイドの2つの作用を期待して投与することが多いです。

この2つの作用が重要で、硬質コルチコイドの作用はない方が良いのです。

硬質コルチコイドには、水分や塩分を体内にため込む作用があります。これによって高血圧や心不全が引き起こされるため、硬質コルチコイドの作用は副作用となってしまうことが多いです。

内服薬のプレドニンであれば、この硬質コルチコイドが気になるくらいの大量には使いません。しかし点滴で投与量が増えれば、硬質コルチコイドが無視できないことが多いです。

そのため高用量のステロイドが必要な場合は、水溶性プレドニンよりも硬質コルチコイドの作用が少ないソル・メドロールが選択されます。

特にステロイドを大量投与するステロイドパルスには、ほぼソル・メドロールが選択されます。ステロイドパルスは、ソル・メドロールを1日1000mg、3日間かけて投与する治療法です。

パルスには『衝撃』という意味があります。ステロイドの衝撃によって治療することから非常に強力な治療法の一つです。

ただしステロイドは効果も強い反面、副作用も強いお薬です。そのためステロイドパルスなどを使用する場合は、ステロイドパルスをしなかった場合、取り返しのつかないことになるような緊急事態に対して使用されます。

またステロイドパルスまでいかなくとも、ソル・メドロールを長期間投与することで様々な全身の副作用が出現することが予想されます。

そのためソル・メドロールが投与する場合は、投与しないと病気が治らないような重症な場合に使用することが多いです。

 

2.ソル・メドロールの剤形・薬価は?

ソル・メドロールは注射薬のみになります。古いお薬でジェネリック医薬品も発売されています。

ソル・メドロールは、

の注射剤が先発品として発売されています。ソル・メドロールは点滴として多くの疾患に使用されます。

それでは薬価をみていきましょう。先発品であるソル・メドロールは、以下のようになります。

  剤形 薬価 3割薬価
ソル・メドロール 40mg 399円 120円
ソル・メドロール 125mg 1045円 314円
ソル・メドロール 500mg 3179円 954円
ソル・メドロール 1000mg 5459円 1638円

※2016年10月17日の薬価です。

一方で後発品のソル・メルコートは、以下のようになります。

  剤形 薬価 3割薬価
ソル・メドロール 40mg 189円 57円
ソル・メドロール 125mg 372円 112円
ソル・メドロール 500mg 1079円 324円
ソル・メドロール 1000mg 1901円 570円

※2016年10月17日の薬価です。

このように、先発品のソル・メドロールよりも後発品のソル・メルコートの方が半分以下の価格であることから、多くの病院ではソル・メルコートの方を採用しているところが多いです。

 

3.ソル・メドロールの適応疾患・投与量は?

ソル・メドロールは、メチルプレドニンの注射薬と非常に多岐にわたる疾患に対して適応があります。さらにソル・メドロールは、ステロイドパルス疾患に対しても使用されます。

プレドニンの治療する疾患としては、ステロイドの以下の2つの作用を期待できるものです。

ステロイドが効力を示す病態は無数にあります。ソル・メドロールの添付文章では

  1. 循環不全(ショック状態)
  2. 腎移植に対する免疫抑制
  3. 気管支喘息
  4. 悪性リンパ腫

の4つが記載されています。しかし添付文章が作成された後も、様々な研究でステロイドの効果が認められ、現在も適応疾患がどんどん増えています。さらに最近ではステロイドパルスとして、1000mgを3日間投与する治療法が各分野で注目を集めています。

最初は腎移植の際に使用され、腎移植の成功率が上がったことがステロイドパルスの始まりです。その後、全身性エリテマトーデス(SLE)や間質性肺炎など多くの免疫疾患で効果があることが分かっています。

現時点でも、どんどん適応疾患は増えています。さらに言えば確定診断がつかない場合でも、「やむを得ず」ステロイドパルスを投与することもあります。

非常に重篤で急激に病状が進行している場合、医療の現場では検査をしている時間もない場合も多いからです。一方で闇雲にどんな疾患でも使用して良いといってるわけではありません。

例えば結核にソル・メドロールを大量投与すると、逆に病状が急激に悪化しています。そのためステロイドパルスは、使用するかどうかの判断が難しい治療でもあります。

 

4.ソル・メドロールの副作用の特徴

ソル・メドロールの投与量及び投与期間によって、出現する副作用および頻度が大幅に変わります。最も多いのは満月用顔貌です。

ソル・メドロールの添付文章では、

で全く副作用の出現頻度が違います。さらにいえば、

によっても副作用は大幅に変わります。そのため、どの副作用がどれくらい起きるかは個々人によって大きく異なります。実際にソル・メドロールの添付文章としては、

と大きな開きが報告されています。

代表的な副作用としては、

  1. 満月様顔貌・肥満(ステロイドによる脂肪細胞の増殖および水分を体内に取り込む作用で起きます。)
  2. 細菌やカビなどの感染症に弱くなる(免疫を抑えるため防御が下がります。普段なら感染しないような特殊な菌にも感染しやすくなります。)
  3. 糖尿病(ステロイドが筋肉や脂肪を燃やし血糖値を上昇させます。)
  4. 胃潰瘍・十二指腸潰瘍(ステロイドが胃腸に働くことでストレスがかかります)
  5. 高血圧・浮腫(ステロイドで血管が収縮します。さらに水分やNaを貯留するため血管内の水分が増えます。)
  6. 肝機能障害(ステロイドが肝臓を通して炎症を抑えるため負担がかかります)
  7. 緑内障・白内障(ステロイドで眼圧が上がったり、目のレンズが濁ったります)
  8. 精神障害(ステロイドでイライラしたり眠れなくなります)
  9. 骨粗鬆症(ステロイドは骨にも作用し、骨密度が低下します)
  10. 筋力低下(ステロイドによる筋肉を分解する作用で筋力が低下します)
  11. 月経異常(ステロイドホルモンは性ホルモンと似ている部分があるため、生理不順が起きます)
  12. ニキビ・皮下出血(皮膚の代謝異常でおきます。ステロイドで皮膚や筋力が衰え出血しているように見えます)

ここにあげたのは、代表的なものです。糖尿病や高血圧、緑内障などが持病である人は、病状の悪化に特に注意が必要です。内服薬のプレドニンと副作用対策は同じため、気になる人は「プレドニンの副作用の対策」を一読してみてください。

 

5.ソル・メドロールの安全性は?

ソル・メドロールは、絶対に感染している部位に直接投与してはいけません。それ以外の病気には投与可能です。また併用できない内服薬はありませんが、様々なことに注意が必要です。

まずソル・メドロールの禁忌ですが、

  1. 生ワクチン、弱毒生ワクチンの投与

は絶対に禁忌となっています。ソル・メドロールの点滴は、基本的に入院で施行するかと思います。状態が悪い時にあえてワクチン投与をすることは、普通はないでしょう。また生ワクチンは、結核や風疹など特殊なワクチンです。

よく投与されているインフルエンザワクチンなどは生ワクチンではないので、禁忌に当てはまりません。

次に原則禁忌ですが、

  1. 有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者[感染症を悪化させるおそれがあ る。]
  2. 腎機能低下及び慢性腎不全のある重症感染症の患者[腎機能を悪化させるおそれがある。]
  3. 急性心筋梗塞を起こした患者[心破裂を起こしたとの報告がある。]

となっています。ただし「原則」禁忌と、原則の二文字が記載されています。これは、上記の疾患の患者さんには投与しないことを原則としますが、特に必要とする場合には慎重に投与するということです。

ソル・メドロールなどのステロイドは、必要とする場合にのみ投与するお薬です。多少の副作用があっても、「背に腹は代えられない」状態で使われるのです。

その他、禁忌までは行かなくても気を付けた方が良いとされている疾患は、

  1. 糖尿病の患者(血糖値が上昇するリスクがある)
  2. 骨粗鬆症の患者(骨がもろくなる可能性がある)
  3. 肝機能低下・脂肪肝の患者(脂質代謝に働き、肝機能が悪くなる)
  4. 脂肪塞栓症の患者(脂質代謝に関与し、塞栓がさらにできる可能性がある)
  5. 重症筋無力症の患者(初期に症状が一時的に悪化することがある)
  6. 甲状腺機能低下の患者(甲状腺機能が悪化することがある)
  7. 感染症・全身の真菌症の患者[免疫が抑制されるため]
  8. 結核性疾患の患者[免疫が抑制されるため]
  9. 消化性潰瘍の患者[胃潰瘍が悪化するため]
  10. 精神病の患者[中枢神経に作用して精神症状が悪化するリスクがあるため]
  11. 単純疱疹性角膜炎の患者[免疫が抑制されるため]
  12. 白内障や緑内障の患者[水晶体線維や眼圧に影響するため]
  13. 高血圧症の患者[電解質代謝作用により、 高血圧症が悪化するため]
  14. 電解質異常のある患者[電解質代謝作用により、 電解質異常が悪化するため]
  15. 血栓症の患者[血液凝固促進作用により、血栓症が悪化するため]
  16. 直近に手術を行った患者[創傷治癒が障害されることがあるため]
  17. ウィルスやカビなど眼に感染している病気がある患者[症状が増悪することがある。 ]
  18. 喘息の患者[喘息を悪化させることがある]
  19. 乳製品に過敏性がある患者[アレルギーが出現することがある]

の19項目が挙げられます。しかしこれらの病気があったとしてもソル・メドロールは投与せざるを得ないことが多いため、基本的に投与します。逆にこれらの病気があるのでソル・メドロールを躊躇するようであれば、最初から投与しない方が良いでしょう。

このように悪化するリスクのある病気をみてきましたが、大切なことは、「他に持病があるか?」「今までに大きな病気は何かあるか?」と聞かれて、自分で勝手に省略しないことです。

特に目の疾患は関係ないだろうと、あえて医師に言わない患者さんもいます。しかし白内障や緑内障があるのに知らずにソル・メドロールを投与してしまい失明してしまったら、ソル・メドロールを中止しても時すでに遅しになってしまいます。

また上記の19項目で特に気をつけなければならないのが、アスピリン喘息です。アスピリン喘息は、喘息の中でもかなり特殊な病態です。喘息は、もともとは気道の慢性炎症によって気管支が狭くなる病気です。一般的には、Ⅰ型アレルギーに属します。Ⅰ型アレルギーは、好酸球やIgEが関与するアレルギー疾患で、他には花粉症や蕁麻疹などが挙げられます。

しかし最近、アレルギー以外が原因となる喘息があることが分かってきました。実はこの非アレルギー性の喘息の方が、対策もしづらく難治性といわれています。アレルギーではないということは分かっているのですが、細かい機序までは解明できていないためです。アスピリン喘息は、この非アレルギー性の喘息のひとつになります。

アスピリン喘息について詳しく知りたい方は、「痛み止めで喘息に?アスピリン喘息の症状と特徴」を一読してみてください。

後述しますが、アスピリン喘息の人にソル・メドロールなどのコハク酸エステル化されたステロイドを投与すると、むしろ病状が悪化するため注意が必要です。

 

6.ソル・メドロールと他のステロイドの比較は?

ソル・メドロールは、中間作用型のステロイドです。力価もステロイド内服の中ではちょうど中間に位置します

ステロイド点滴薬は多くのお薬が発売されています。それらのお薬の中でソル・メドロールはどういった位置のお薬になるか見てみましょう。

ステロイド点滴薬の比較をしました。

まずステロイドは、

の3種類に分けられます。生物学的半減期の期間が、お薬の効き目が無くなってくる時間だと思ってください。時間に幅があるのは、

などによって非常に個人差が大きいお薬だからです。

この中でソル・メドロールは、中間作用型のお薬にあたります。つまり半日から1日程度効果が持続するお薬になります。そのため一般的には、ソル・メドロールの内服は少量だと1日1回、大量に投与する場合は2回に分けることが多いです。

一般的に半減期が短いほど効果発現は早いといわれています。リンデロンやデカドロンなどの長時間作用型は、じっくり長く効かせたい時に有効です。

そのため緊急事態で即効性を求める場合は、ソル・メドロールの方が有効なことが多いです。

次にステロイド自体の強さですが、ステロイドはさらに2種類のホルモンに分けられます。

ステロイドの治療を期待するのは、大部分が糖質コルチコイドの抗炎症・免疫抑制作用です。一方の硬質コルチコイドは、水・電解質代謝作用によってNa(塩分)が体内貯留する作用を引き起こします。Naが体内に貯留することで、高血圧やむくみなどの副作用を起こします。

つまり抗炎症・免疫抑制作用を期待してステロイドを投与する場合は、糖質コルチコイドの力が強くて硬質コルチコイドの力が弱い方が良いことになります。

このステロイドの強さを表すのに、力価という言葉を使用します。一般的にはヒドロコルチゾンの糖質コルチコイド、硬質コルチコイドの力価を1として基準とすることが多いです。

この場合、ソル・メドロールの糖質コルチコイドの力価は5、硬質コルチコイドの力価は0~0.5となります。力価で計算して投与量を調整するため、この力価の大きさで病気に効きやすさが変わるわけではありません。力価が強いということは、少量でガツンと効くという意味です。

同じ中間作用型の水溶性プレドニンは糖質コルチコイドの力価4、硬質コルチコイドの力価は0.6となっています。つまり糖質コルチコイドの力価20投与したいとしたときの硬質コルチコイドの力価は、ソル・メドロールは0~2に対して、水溶性プレドニンは3となります。

硬質コルチコイドは、むくみや高血圧の副作用が非常に多くなります。このことが、ソル・メドロールが水溶性プレドニンより良く使用される理由です。特にステロイドパルスは1000mgと大量投与するため、わずかな力価の違いが大きくでます。

なお、ソル・メドロールでステロイドパルスしても、むくみや心不全など硬質コルチコイドの作用は出てくることがあります。教科書的には0~0.5と記載されていることが多いため表ではそのまま記載していますが、臨床の経験からは0は言い過ぎかと思います。

このように、

の2つの特徴から幅広く使用されています。

また注射薬独特の特徴として、どうやってエステル化したかという違いがあります。プレドニン含めてステロイドは、元々水に溶けづらい物質です。そのため、エステル化といって水に溶けやすくする処理をされているのですが、ソル・メドロールはコハク酸エステル化合物によってエステル化されます。

エステル化が問題になるのが、アスピリン喘息です。コハク酸エステルを投与すると、アスピリン喘息では喘息症状が悪化してしまうために禁忌となっています。そのアスピリン喘息の場合は、

などのリン酸エステルステロイド製剤で加療します。

 

7.ソル・メドロールが向いてる人は?

<向いてる人>

ソル・メドロールは最もよく使用されるステロイドの注射薬です。ソル・メドロールは、

の場合は、まずソル・メドロールから処方する場合がほとんどです。特に上記した1000mgを3日間大量投与するステロイドパルスは、ほぼソル・メドロールが選択されます。

ただし、最も使用されるステロイド注射薬だから最も安全というわけではありません。ソル・メドロールの様なステロイドの点滴を投与する場合は、

など様々なことを考慮しながら投与します。ソル・メドロールを投与されている患者さんの中には、インターネット上などで怖い副作用などをみて投与したくないと思われる方もいるかもしれません。

ただし医師からすると、ソル・メドロールを投与しなかった場合は取り返しのつかないことになるため、基本的には「背に腹はかえらない」精神で投与して欲しいと思うのが実情です。

ステロイドパルスを提案された方は、それだけ病気が重篤なんだと思っていただければ医師としても幸いです。

 

8.ステロイドとはどんな物質で、どのような作用があるか?

ステロイドは、体の副腎皮質ホルモンとして作られている物質です。

ステロイドホルモンは、実は体の中で作られているホルモンです。副腎でコルチゾール(ヒドロコルチゾン)に換算して、1日当たり5~30mgのステロイドが分泌されています。一日の中でも分泌量は変化していて、朝に多く分泌されて夜に低下していくホルモンです。

ステロイドホルモンは一言でいうと「ストレスなどの負荷に対して、体が負けずに元気になれ!」と命令するホルモンです。ですから抗ストレスホルモンともいわれます。そのため一部の臓器に作用せず様々な臓器に作用します。

どのように元気にするかというと、攻撃のスイッチを入れる代わりに防御のスイッチを切る作用のあるホルモンなのです。朝にステロイドホルモン量が多いのは、活動性が上がるために攻撃のスイッチを入れる必要があるからです。つまりステロイドは良い面ばかりではなく悪い面もたくさんあります。

ステロイドは副腎から作られたホルモンの総称です。実はステロイドは、

など実に多彩なホルモンが含まれています。ステロイド薬は、糖質コルチコイドと硬質コルチコイドの2種類の作用が主に含まれています。

糖質コルチコイド(コルチゾール・コルチゾン)の作用としては、

  作用機序 副作用
抗炎症
作用
炎症性の物質抑制(サイトカイン抑制)
炎症の経路抑制(アラキドン酸カスケード抑制)
 
免疫抑制作用 好中球、マクロファージなど体を守る免疫細胞の抑制
抗体産生の抑制(免疫反応の抑制)
感染しやすくなる
骨代謝
作用
腸管のカルシウム吸収抑制骨の細胞の分化抑制、破壊促進 骨粗しょう症
タンパク質異化作用 筋肉のたんぱく質を分解 筋力低下
糖代謝
作用
血糖値を上げる 糖尿病
脂肪代謝作用 体脂肪増加
コレステロール上昇
脂質異常症
満月様顔貌

など多岐にわたります。この中で、抗炎症作用・免疫抑制作用が主にステロイドに期待される作用です。

一方でもう一つの硬質コルチコイド(アルドステロン・デオキシコルチコステロン)は、

  作用機序 副作用
水・電解質
作用
Na(塩分)の再吸収、貯留水の再吸収、貯留 高血圧
むくみ

硬質コルチコイド自体が少なくなる病気(アジソン病など)以外は、ほとんどこの硬質コルチコイドの作用を期待して投与させることはありません。水や塩分が足りない病態ならば、基本的には点滴などで直接補ってしまいます。

むしろアンジオテンシン阻害薬などの高血圧の治療薬は、この硬質コルチコイドの作用が働かないようにすることで降圧作用をもたらします。

このようにステロイドは、抗炎症作用・免疫抑制作用以外にも様々な作用があるお薬です。

 

まとめ