レンドルミンの副作用(対策と比較)

アイコン 2015.8.15 レンドルミン

レンドルミンは、1988年に発売されたベンゾジアゼピン系睡眠薬です。作用時間が短すぎもせず長すぎもせず、バランスのとれている睡眠薬です。

ですが人によっては効果が強く出過ぎてしまって、ふらつきや翌朝の眠気の持ち越しなどの副作用がみられることがあります。依存性に関しても注意しなければいけません。

ここでは、レンドルミンの副作用について詳しく説明していきたいと思います。

 

1.レンドルミンの副作用の特徴

レンドルミンは作用時間はやや短いですが、効果はしっかりとした睡眠薬です。このため、眠気の持ち越しやふらつきの副作用が多いです。健忘はあまり認められません。依存性もやや高い睡眠薬です。

睡眠薬の副作用としてよく認められる症状としては、大きく3つあります。

睡眠薬は夜の時間だけに作用してくれればよいのですが、睡眠薬が効きすぎてしまって「翌朝までの眠気の持ち越し」がみられることがあります。また、作用時間の長い睡眠薬では、薬が少しずつ身体にたまっていくことで眠気がでてくることがあります。

また、睡眠薬を飲んでからの記憶が抜け落ちてしまう「前向性健忘」が認められることがあります。急激な催眠作用がある睡眠薬では、中途半端な覚醒状態をつくってしまうことがあるのです。

そして睡眠薬は、催眠作用だけでなく筋弛緩作用も認められます。このため、ふらつきが認められることがあるので注意が必要です。

さらに睡眠薬の安全性として、依存性を考えなくてはいけません。睡眠薬に身体が慣れてしまうと、薬をなかなかやめられなくなってしまいます。

 

レンドルミンについてみてみましょう。レンドルミンは作用時間はやや短い睡眠薬ですが、「眠気の持ち越し」の副作用がしばしば認められます。「健忘」の副作用はあまり認められません。レンドルミンでは筋弛緩作用も認められ、「ふらつき」の副作用もやや多いです。

レンドルミンは作用時間がやや短く、効果はしっかりとしている睡眠薬です。このため依存性は、やや高いと思われます。

 

レンドルミンの効果について詳しく知りたい方は、
レンドルミン錠の効果と強さ
をお読みください。

 

2.レンドルミンの副作用①-眠気の翌朝への持ち越し

レンドルミンでは、しばしば認められます。睡眠時間を確保しても変わらない場合、減量したり、作用時間の短い非ベンゾジアゼピン系睡眠薬に変えてみましょう。

睡眠薬は夜だけに効いてくれれば理想ですね。ですが睡眠薬が効きすぎてしまうと、翌朝まで眠気が続いてしまうことがあります。これを「持ち越し効果(hung over)」といったりします。眠気だけでなく、だるさや集中力の低下、ふらつきなどがみられます。

「眠気が強くて朝起きれない」
「午前中がぼーっとしてしまう」
となってしまうと生活に支障がきてしまいますね。事故などにつながることもあるので注意が必要です。

 

レンドルミンは短時間型の睡眠薬に分類されます。短時間といっても半減期(血中濃度が半分になるまでにかかる時間)は7時間ですので、睡眠中にしっかりと効果が持続する睡眠薬です。人によっては効きすぎてしまうことがあります。そうすると、翌朝にも睡眠薬の効果を持ち越してしまう「持ち越し効果」がみられるのです。承認時および市販後調査をまとめると、2.20%の報告があります。軽度のものを含めるともっと多い印象があります。

 

このような時は、はじめに睡眠時間がちゃんと確保できるかを確認します。睡眠時間が短かったら、薬の効果が朝に残ってしまうのも当たり前ですものね。その場合は、睡眠時間を確保するようにしていただきます。それでも改善しなければ、より短い作用時間の睡眠薬に変えるか、レンドルミンを減量していくかになります。

0.25mgや0.5mgを使っていて睡眠を改善できている方では、まずは減量を検討していきます。睡眠薬の量を減らすと作用時間が短くなります。睡眠薬の量を変えた時の血中濃度と作用時間の関係をグラフでみてみましょう。

睡眠薬の量と効果の関係を考えてみましょう。

薬の量を2倍にすると、グラフの山が高くなります。ですが薬の増えたり減ったりす るスピードは大きくはかわりませんので、上図のような血中濃度と なります。

ここで、睡眠薬が有効な濃度となる時間をみてみましょう。薬の量を半分にすると、効果の持続時間がオレンジからブルーの矢印へと短くなりますね。ですから、睡眠薬が2錠だったら1錠に、1錠だったら半錠にしたりすると、朝まで効果が持続しなくなります。レンドルミン0.5mgでしたら0.25mgに、0.25mgでしたら0.125mgを試してみましょう。

 

減量すると上手くいかない時は睡眠薬を変更していきます。レンドルミンより作用時間が短い超短時間型の睡眠薬を試してみてもよいでしょう。できるだけ非ベンゾジアゼピン系睡眠薬のマイスリー・アモバン・ルネスタから試してみましょう。

 

3.レンドルミンの副作用②-健忘

レンドルミンではあまりみられません。レンドルミンを飲んだらすぐに布団に入って寝るようにしましょう。それでも改善がなければ、減量したり、効果の持続が長い薬に切り替えます。

睡眠薬を服用した後に、記憶することができなくなってしまうことがあります。朝起きると自分でも全く覚えていないのにお菓子の袋が散らかっていたり、友達に電話してしまっていたりします。アメリカの議員がマイスリーを服用した後に、記憶がないままに車の事故をおこしてしまったことを機に注目されるようになりました。

記憶することができないだけですので、不思議かもしれませんが周囲からみると普通に行動しています。当の本人は全く覚えていないので不気味ですし、生活にも支障をきたしますね。

 

睡眠薬を飲んでから物忘れが起こってしまうので、「前向性健忘」といいます。このような状態になるのは、睡眠薬が中途半端な覚醒状態にしてしまうためです。その結果、海馬を中心とした記憶に関わる部分の機能だけが落ちてしまうのです。

前向性健忘は、睡眠薬が急激に作用する時に起こりやすいです。

このような時には、前向性健忘がおこりやすくなってしまいます。レンドルミンは短時間型の睡眠薬ですが、そこまで短いわけではないので健忘の副作用は少ないです。

もし前向性健忘がみられたときは、まずは睡眠薬を飲んだらすぐに布団に入るようにしましょう。それでも改善がないときは、

これらの対策をとっていきましょう。睡眠薬を変更するとしたら、レンドルミンよりも効果の長いエバミール・リスミー、中間型のベンザリン、長時間型のドラールなどに切り替えを検討していきます。

 

4.レンドルミンの副作用③-ふらつき

レンドルミンでは注意が必要です。ふらつきがみられたら、減量するか、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬に変更を検討しましょう。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬は睡眠作用を期待して作ったお薬ですが、その他にも筋弛緩作用も働いてしまいます。緊張が強くて肩がこってしまったり、身体に緊張やこわばりがある時はむしろ大歓迎の作用になります。ですが、高齢で足腰が弱っている方に筋弛緩作用が強く出てしまうと、ふらついてしまって危ないです。トイレで夜中に目が覚めた時に、眠気も相まって転倒して骨折してしまうようなこともあります。

レンドルミンは睡眠中に作用が持続するような睡眠薬です。このため、ふらつきには注意が必要です。承認時および市販後調査では1.01%の報告があります。軽いものも含めるともう少し多いでしょう。

 

ふらつきがみられた場合、レンドルミンを減量するか、睡眠薬の変更を検討します。レンドルミンを少なくすれば作用も弱くなってしまいますが、ふらつきの副作用も軽減されます。減量が難しい時は、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬のマイスリー・アモバン・ルネスタへの変更を検討しましょう。これらの睡眠薬は作用が睡眠に特化していて、筋弛緩作用が非常に少ないです。高齢の方では、積極的に切り替えを検討した方がよいかも知れません。

 

5.レンドルミンの安全性-依存性

レンドルミンを漫然と使用していると依存が形成されます。離脱症状や反跳性不眠のために、なかなか薬をやめられなくなる方もいらっしゃいます。

睡眠薬では、依存してしまって止められなくなってしまうことがあります。ですから、ちゃんと出口を見据えて薬を使っていくことが大切です。

依存には大きく3つのポイントがあります。身体依存と精神依存と耐性の3つです。

身体依存とは、薬が急になくなってしまうことで身体がビックリしてしまう状態です。身体が薬のある状態に慣れてしまうことで、急になくなるとバランスが崩れてしまいます。身体の依存です。睡眠薬を急にやめてしまうと、むしろひどい不眠(反跳性不眠)や体調不良(離脱症状)におそわれることがあります。

精神依存とは、精神的に頼ってしまうということですが、これは効果の実感の強さが重要です。効果が早く実感され、効果がきれる実感が大きいものほど精神的に頼ってしまいます。心の依存です。不眠は非常につらいですから、睡眠薬には頼ってしまうようになります。

耐性とは、薬が体に慣れてしまい効果が薄れていくことです。はじめは1錠で効いていたのに少しずつ眠れなくなってしまう時は、耐性が形成されています。

 

睡眠薬の依存を心配されている方は多いですが、アルコールに比べたらマシです。過度に心配することはありません。医師の指示通りの量を守って服用していれば、ほとんど問題ありません。睡眠薬依存が本当に問題になるのは、睡眠薬の量がどんどん増えて大量になってしまう方です。耐性ができて薬が効かなくなっていき、その結果どんどん薬の量が増えているのです。このような方は注意が必要ですが、ちゃんとある程度の量でコントロールできているならば大丈夫です。

 

レンドルミンはしっかりとした効果が期待できる睡眠薬です。このため効果の実感もあり、依存性があります。漫然とした使用は必ず避けなければいけません。

レンドルミンなどのベンゾジアゼピン系睡眠薬よりも、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の方が依存性は少ないです。できれば非ベンゾジアゼピン系のマイスリー・アモバン・ルネスタなどにしたほうがよいです。

そして、睡眠薬とアルコールの併用は絶対にやめましょう。眠れないから寝酒をしている方も多いかも知れませんが、これは睡眠には悪影響です。それに加えて睡眠薬と併用すると、依存が一気に形成されてしまいます。絶対にやめましょう。

 

詳しく知りたい方は、
レンドルミンの離脱症状や反跳性不眠とは?
レンドルミンの依存性とは?
をお読みください。

 

まとめ

翌朝への眠気の持ち越しがしばしば認められます。睡眠時間を確保しても変わらない場合、減量したり、作用時間の短い非ベンゾジアゼピン系睡眠薬に変えてみましょう。

健忘はあまりみられません。レンドルミンを飲んだらすぐに布団に入って寝るようにしましょう。それでも改善がなければ、減量したり、効果の持続が長い薬に切り替えます。

ふらつきに注意が必要です。減量するか、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬に変更を検討しましょう。

レンドルミンを漫然と使用していると依存が形成されます。離脱症状や反跳性不眠のために、なかなか薬をやめられなくなる方もいらっしゃいます。

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