レンドルミン錠の効果と強さ

アイコン 2016.1.15 レンドルミン

レンドルミンは、短時間型のベンゾジアゼピン系睡眠薬に分類されます。

1988年に発売されて以来、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒のいずれにも効果が期待できるので、よく使われている睡眠薬です。かといって効きすぎることもあまりないので、翌朝に持ち越すことも少ないです。

このためレンドルミンは、バランスがよい睡眠薬といえます。標準的な睡眠薬として、広く使われてきました。最近では新しい睡眠薬が発売されていますが、現在でもよく処方されています。

ここでは、レンドルミンの効果について詳しくお伝えしていきたいと思います。

 

1.レンドルミンの作用する仕組み(作用機序)

GABAの働きを強めて、脳の活動を抑えます。

現在よく使われている睡眠薬は、ベンゾジアゼピン系睡眠薬と非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の2種類です。レンドルミンは、前者のベンゾジアゼピン系睡眠薬に分類されます。実はこの両者は、同じ仕組みで睡眠効果をもたらします。

どちらもベンゾジアゼピン受容体に作用して、GABAの働きを強めて脳の活動を抑えることで効果を発揮します。「GABAってなんか聞いたことあるぞ?」って方もいらっしゃるかもしれません。リラックスする物質として、GABA入りのチョコレートなどが流行っていましたね。GABAは脳の中での情報の受け渡しに関係していて、神経伝達物質とよばれます。リラックスすると言われている通り、脳の神経細胞の活動を抑える作用があります。

レンドルミンがベンゾジアゼピン受容体にくっつくと、GABAがGABA受容体にくっつきやすくなります。GABAが脳内で作用すると、脳の活動が抑えられて睡眠につながっていくのです。

 

2.レンドルミンの効果と特徴

レンドルミンでは、脳の活動を抑えることで睡眠をもたらします。ですから、少しずつウトウトしてきて眠りに入るというよりは、急に効いてきてストンと眠るような感覚です。

このような睡眠への導き方には、メリットもデメリットも両方あります。それぞれ見ていきましょう。

 

2-1.レンドルミンのメリット

レンドルミンには即効性があります。飲み続けているとジワジワ効いてくるようなお薬ではなく、薬を飲みはじめたその日から効果が期待できます。眠れないのはつらいので、早く抜け出したいですよね。

睡眠薬の半減期をみれば作用時間を予測することができます。レンドルミンは作用時間が短すぎもせず長すぎもせず、ちょうどよい方が多いです。入眠障害だけでなく、中途覚醒にも効果が期待できる睡眠薬です。早朝覚醒にもある程度の効果が認められます。

効果の強さも「普通~やや強い」といったところです。即効性でしっかりとした効果が期待できますので、幅広く使われている睡眠薬になります。

 

2-2.レンドルミンのデメリット

レンドルミンを服用すると寝つきはよくなるのですが、少しだけ睡眠の質が落ちてしまうというデメリットがあります。浅い睡眠が増えてしまい睡眠のメリハリが悪くなってしまいます。睡眠時間はしっかりと寝たのに疲れがとれない、寝不足に感じてしまう、といったことがあります。

また、副作用に注意する必要があります。レンドルミンでは筋弛緩作用もあるので、ふらつきには注意が必要です。高齢者では、夜にトイレで目覚めることも多くなります。薬が効いてふらついたままトイレに行くと、転倒してしまって骨折してしま うこともあるので注意が必要です。

レンドルミンが長く作用してしまうと、翌朝にも眠気やふらつきが残ってしまうことがあります。朝起きづらくなってしまったり、午前中が集中できなくなる方もいるので注意してください。

効果もしっかりとしている睡眠薬なので、依存性もあります。薬をやめていく時に、イライラや不安などの離脱症状や不眠がよけいに悪化する反跳性不眠などがみられることもあります。

レンドルミンの副作用について詳しく知りたい方は、「レンドルミンの副作用(対策と比較)」をお読みください。

 

3.レンドルミンの作用時間と強さ

レンドルミンは半減期が7時間の短時間型睡眠薬です。効果の強さは「普通~やや強い」、入眠障害から中途覚醒や早朝覚醒まで幅広く効果のある睡眠薬です。

レンドルミンを服用すると1.5時間で血中濃度がピークになり、そこから7時間かけて半分の量まで身体からぬけていきます。

ですから、寝る前にレンドルミンを服用すると、15~30分くらいで効果がでてきて寝つきをスムーズにしてくれます。飲み始めてから8.5時間たつと半分の血中濃度になります。このため、睡眠中を通して効果が持続してくれる睡眠薬です。

この7時間というのを「半減期」といいます。薬の濃度が半分になるまでにかかる時間のことで、作用時間を考える目安になります。レンドルミンは半減期が短い「短時間型」に分類されます。

睡眠薬のタイプ(作用時間)と特徴をまとめました。

睡眠障害にもいろいろなタイプがあります。

寝つきが悪い「入眠障害」、途中で目が覚めてしまう「中途覚醒」、明け方に目が覚めてしまう「早朝覚醒」。睡眠障害のタイプに合わせて、睡眠薬の作用時間を変えていく必要があります。レンドルミンは、入眠障害から中途覚醒に使うお薬です。効果は早いので、ベットに入る直前にお薬を飲むようにしてください。

レンドルミンはベンゾジアゼピン受容体にしっかりと作用し、効果が「普通~強い」睡眠薬です。

まずは0.25mgから始めることが多いです。効果を見ながら、増減させていきます。強く効きすぎてしまったら0.125mg、効果が不十分でしたら0.5mgまで使うことができます。睡眠薬の効果の強さは、薬の作用の強さと量によって決まってきます。

 

4.レンドルミンと他剤での作用時間の比較

半減期をもとに、睡眠薬の作用時間を予想することができます。レンドルミンは作用時間の短い睡眠薬です。

代表的ンな睡眠薬の作用時間(半減期)を比較しました。

睡眠薬の作用時間の違いを比較してみましょう。

薬の効果を見る時は、最高血中濃度到達時間(ピーク時間)と半減期をみていきます。

最高血中濃度到達時間が短いほど、効きが早いということですね。ほとんどの睡眠薬が1~3時間になっているかと思います。中間型や長時間作用型では長いものがありますね。これらのお薬では即効性はあまり期待できません。

半減期をみると作用時間が予想できます。超短時間型やレンドルミンをはじめとした短時間型では、即効性を期待して使われます。入眠障害だけで困っているならば超短時間型、中途覚醒で困っているならばレンドルミンなどの短時間型がよいでしょう。

中間型や長時間型は、身体に薬が少しずつたまっていくことで寝付きやすい土台を作るようなお薬です。中間型は4~5日かけて、長時間型は1週間以上かけて効果が安定します。

 

5.レンドルミンが向いている人とは?

レンドルミンを寝る前に服用すると、15~30分くらいですぐに効果がでてきて寝つきをスムーズにしてくれます。レンドルミンは睡眠中にもしっかりと作用してくれていて、理論的には飲み始めてから1.5時間でピークに達して、さらに7時間して半分の血中濃度になる睡眠薬です。

このため入眠障害だけでなく、途中で目が覚めてしまうような中途覚醒の方にも効果が期待できる睡眠薬です。早朝覚醒の方にもある程度の効果が期待できます。レンドルミンの作用時間は、ちょうど睡眠時間をカバーしているのです。このようなタイプの睡眠薬としては、まず最初にレンドルミンが使われることが多いです。

レンドルミンは効果が良い睡眠薬なのですが、ふらつきや翌朝への眠気の持越しなどの副作用や依存性があります。できれば非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(マイスリー・アモバン・ルネスタ)の方が副作用や依存性は少ないです。

ですがこれらの睡眠薬は作用時間が短いものばかりです。睡眠の状態から効果が期待できない方では、レンドルミンから使うことも多いです。

 

まとめ

レンドルミンは、GABAの働きを強めて脳の活動を抑えます。

レンドルミンのメリットとしては、

レンドルミンのデメリットとしては、

レンドルミンが向いている方は、