レンドルミンのやめ方(減薬・断薬)

アイコン 2015.9.5 レンドルミン
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レンドルミンは、入眠障害にも中途覚醒にも効果が期待できる睡眠薬です。しっかりと効果がある睡眠薬だからこそ、レンドルミンをやめられなくなってしまいます。「飲んでて眠れるならばまぁいいや・・・」と漫然と飲み続けてしまう方も多いです。

レンドルミンにも依存性はあるため、ある程度落ち着いてきたら少しずつ減薬していかなければなりません。レンドルミンを減らしていくには、どのようにすればリスクが少ないでしょうか?

ここでは、レンドルミンの減薬から断薬につなげていくにはどのようにすればよいのか、詳しくお伝えしていきたいと思います。

 

1.レンドルミンを減らして調子が悪くなる3つの理由

レンドルミンを減らして調子が悪くなるのは、「症状の再発再燃・反跳性不眠・薬を減らした不安」のどれかです。

お薬を減らして調子が悪くなってしまうのは、大きく3つの場合があります。

①症状の再発・再燃
②反跳性不眠
②薬を減らしたことでの不安感

お薬を減らして調子が悪くなると、多くの方が①の症状の再発・再燃を心配されます。ですが、②や③であることも多いです。レンドルミンは作用時間はどちらかというと短い方なので、反跳性不眠も多いです。そして、③の減薬や断薬に対する不安も大きな原因となります。

 

反跳性不眠とは、睡眠薬をしばらくの間飲み続けていると起こる症状です。身体が薬に慣れてしまって、レンドルミンが急になくなってしまうとビックリしてしまいます。このために、以前にもまして不眠が強くなってしまうことがあります。これは不眠が治っていないのではなくて、睡眠薬を急にやめてしまったことでの症状です。元の不眠症状よりも酷くなり、反跳性不眠と呼ばれています。

レンドルミンは作用時間が非常に短い睡眠薬です。このため、急激に身体から抜けてしまうので反跳性不眠は起こりやすい方です。

 

薬がなくなってしまうことで不安になってしまうことも多いです。長くお薬を飲んでいると、精神的にお薬に依存してしまう部分が出てきてしまいます。レンドルミンがなくても大丈夫という自信をつけていくことが大切になります。

もちろん、不眠の再発・再燃の可能性もあります。十分に不眠が改善できていない時にお薬を減らしてしまうと、支えがなくなってしまって調子が悪くなってしまうことはあります。症状の経過をみながら、何が原因かを考えていきます。

 

2.減薬のタイミングは大丈夫ですか?

「薬を減らしても何とかなる」と思えているなら、主治医にちゃんと相談して計画的に減薬していきましょう。

この記事をお読みの方の中には、自分の意志で減薬をしようと思われている方もいらっしゃるかと思います。ですが焦ってはいけません。本当に減薬しても大丈夫なタイミングでしょうか?主治医の先生に必ず確認してください。

不眠症といっても、その原因はいろいろあります。原因が治っていないのに睡眠薬を減薬してしまうと、再び不眠になってしまうこともあります。眠れないと心身が休まらないので、病気がどんどん悪循環してしまいます。

また、反跳性不眠が起こりやすいお薬では注意が必要です。計画的に減薬・断薬していかないと、余計に不眠がひどくなってしまうこともあります。

このように、お薬を焦って減薬してしまうと、再び症状が悪化してしまって治療が長引いてしまうこともよくあります。お薬を減らしたい気持ちはよくわかるのですが、本当に減薬しても大丈夫なタイミングを主治医と相談しましょう。。

 

3.レンドルミンをやめていく前に・・・

睡眠によい生活習慣を取り入れましょう。

不眠の治療は薬だけではありません。薬の治療と並行して、睡眠によい生活習慣をぜひ取り組んでいただきたいのです。生活習慣を意識すると、必ず実を結びます。

睡眠によい生活習慣とはどのようなものがあるでしょうか?厚労省で発表されているものに「睡眠障害対処12の指針」「健康づくりのための睡眠指針2014」というものがあります。これを読んでみると、なかなか具体的に取り組めることが少ないです。私の経験も踏まえて、睡眠によい生活習慣の取り組みをご紹介したいと思います。

不眠を解消するためのポイントを3つ示し、それぞれに具体的な方法を3つずつ紹介しました。

よい睡眠をとるポイントは、リズム・体温・自信の3つがあります。

人間には体内時計のリズムがあります。このリズムに従って眠ることで、質のよい睡眠がとれます。このリズムはメラトニンというホルモンで作られています。このメラトニン、夜の9時頃より出てきて深夜がピーク、朝方に光を浴びることで消えます。ですから、光を意識する必要がありますね。夜の光は極力さけ、朝の光は積極的にとるとよいです。また、朝に起きる時間でリズムがリセットされますので、毎日ほぼ一定の時間に起床することが大事です。休日の寝だめはNG、せいぜい1~2時間のお寝坊さんにとどめておいてください。
 
次に、体温です。人間の深部体温が高いところから下がる時、もっとも眠りにつきやすいといわれています。ですから、寝る前に体温を高め、眠りについてから熱を逃がすことが理想です。体温を高めるためには2つのおすすめの方法があります。1つ目は、ぬるめのお風呂にゆっくりつかることです。2つ目は、夕方の運動です。帰り道に階段を使うなどして、できることから身体を動かす意識をしていただければと思います。熱を逃がす方法としては、汗を吸いやすい寝具を使うことです。熱がこもらずに逃がすことができます。
 
最後は、自信です。眠りに不安をもつと、ますます寝付けなくなってしまいます。ですから、寝ることに自信をもつことが大事です。このためにも、ベッドは寝るだけの場所、ベッドに入ればすぐに眠れるという気持ちを作りましょう。ベッドでゴロゴロは避けましょう。眠たくなってからベッドに入るようにします。眠れない時は、一度ベッドからでて気持ちを落ち着ける方がよいです。
 
 
詳しく知りたい方は
不眠を解消する9つの方法
をお読みください。
 

4.減薬のペースをゆっくり

レンドルミンは、0.25mg錠を半分に割って0.125mgずつ減らしていけば、少しずつ減薬できることが多いです。

減薬をしていく時は、「ペースをゆっくり」が基本です。ちゃんと減薬・断薬していこうと思うのでしたら、「急がばまわれ」です。焦る気持ちもあるかもしれませんが、急いで減薬・断薬すると余計にレンドルミンをやめられなくなることもあります。

レンドルミンは作用時間が短いので反跳性不眠が出やすいお薬です。身体から薬が減っていくスピードがゆっくりであればあるほど、反跳性不眠は起こりにくくなります。このため、ゆっくり減らすことで身体に慣れさせていきましょう。不眠の再発を防ぐという意味でも、少しずつ薬のサポートを減らしながら様子を見ていった方が確実です。自信をつけながら少しずつレンドルミンの量を減らしていきましょう。

レンドルミンは、0.25mg錠剤が一番小さいです。ですから、お薬を半分に割って0.125mgずつ減薬していく方が確実です。それでも上手くいかない場合は、1/4錠で試してみることもあります。ちなみにレンドルミンのジェネリックには0.125mg錠剤もあります。

 

5.断薬するために

お薬の減薬は比較的スムーズにいく方も多いです。いけるところまで減薬して、「さぁ最後のお薬をやめましょう」となると、眠れなくなってしまう方がよくいらっしゃいます。

この最後の1錠がどうしてやめられないのでしょうか?これには、「プラセボ効果」が関係しています。どのお薬も、発売されるまでに臨床試験を行います。その試験では、偽物の薬と本物の薬をわからないようにしてデータをとります。その上で差が出たら、科学的に間違いなく効果があったと分かるのです。

このような試験をすると、偽物の薬でも3割くらいの方には効果がでてきます。お薬を飲んでいるという安心感が、気持ちの安定につながるのでしょう。このような効果を、「プラセボ効果」といいます。

睡眠薬は効果の実感も大きいので、プラセボ効果が働きやすいです。それではどのようにして断ち切ればよいのでしょうか?

 

5-1.飲まない日を少しずつ増やしていく

とりあえずレンドルミンを飲まずに就寝して、そのまま眠りにつけたら自信をもちましょう。少しずつ眠れる日を増やしていきます。

レンドルミンを半錠(0.125mg)まで減ると、そこからさらに1/4(0.0625mg)などと減薬してもあまりかわりません。それよりは少しずつ飲まない日を増やしていって、自信をつけていく方が断薬できます。

とりあえずレンドルミンを飲まずにベッドに入ってみます。そのまま眠りにつけてしまえば成功、いつもの眠れないパターンだと思ったらすぐにレンドルミンを服用して眠ってください。どこかのタイミングで自然と眠れる日が出てきます。上手くいったら自身に思ってください。そして、少しずつ薬を使わずに眠れる日を増やしていきましょう。

 

5-2.生活習慣や自律訓練法などを意識する

レンドルミンだけでない、自分の柱を作りましょう。

お薬に頼らない方法を見つけることも大切です。すでにお話ししました「睡眠によい生活習慣」を改めて振り返ってみましょう。できているところがあれば自信にしていただき、できていないところは改めて意識していきましょう。。

また、自律訓練法などの自己暗示のリラックス方法を身につけるのも手です。身体の緊張状態とリラックス状態を知って、自分でリラックス状態を作れるようにしていきます。

詳しく知りたい方は、
自分でできる!自律訓練法の効果
をお読みください。

このように、レンドルミンだけでないもう一つの柱をみつけることも有効です。

 

5-3.漢方薬に置き換える

漢方薬を併用して、切り替えていくのも手です。

漢方薬に切り替えていくのも方法です。漢方薬は生薬ですので、抵抗が少ない方も多いかと思います。身体にあう漢方薬をみつけて、まずはレンドルミンと併用して試していきます。よい実感があれば、レンドルミンから漢方薬に置き換えてしまいます。漢方薬でしたら、減らしていく時も負担が少ないです。

レンドルミンを使っている方は、不眠だけでなく不安を抱えている方も多いと思います。体質などを考慮しながら、酸棗仁湯、加味逍遥散、加味帰脾湯、抑肝散、四物湯、黄連解毒湯などに置き換えることが多いでしょうか。

 

5-4.やさしい安定剤に置き換える

セディールなどのやさしい安定剤に置き換えるのも方法です。

やさしい安定剤に切り替えるのも方法です。私がよく使うのはセディールです。安定剤の分類がされますが、セロトニンを増やす作用があります。抗うつ剤と似た働きがあります。それでいて副作用がとても少なく、安定剤の中でも最も副作用が少ないです。

このように、やさしい安定剤に置き換えてやめていくこともあります。

 

まとめ

レンドルミンを減らして調子が悪くなるのは、「症状の再発再燃・反跳性不眠・薬を減らした不安」のどれかです。

「薬を減らしても何とかなる」と思えているなら、主治医にちゃんと相談して計画的に減薬していきましょう。

レンドルミンは、0.25mg錠を半分に割って0.125mgずつ減らしていけば、少しずつ減薬できることが多いです。

最後の1錠が、なかなかやめられません。断薬するには以下の方法があります。