ロキソニンの先発品・ジェネリック・市販薬の値段の薬価の比較

アイコン 2016.11.1 ロキソニン
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ロキソニン(一般名:ロキソプロフェンナトリウム)は、1986年に第一三共から発売された解熱鎮痛剤(痛み止めや熱冷まし)として使われているお薬になります。

ロキソニンは、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDS:エヌセイド)に含まれます。NSAIDsでも最もよく使用されるのがロキソニンのため、ロキソプロフェンナトリウムとしてジェネリック医薬品も発売していますし、町の薬局でも処方箋なしに購入することもできる非常に身近なお薬です。

先発品・ジェネリック医薬品・市販薬はどれも、ロキソプロフェンナトリウム60mgと全く有効成分が同じ量のお薬です。こうなってくると、値段がどれくらい違ってくるのか気になるところです。

ここでは、ロキソニン錠の価格について考えていきましょう。

 

1.ロキソニン錠ってどんな薬?

ロキソニンは痛みや熱の原因を解決するわけではなく、一時的に緩和するNSAIDsというお薬です。

ロキソニンはアラキドン酸カスケードをブロックすることで炎症を抑え、その効果を発揮します。炎症が抑えられると痛みを抑えるだけではなく、熱を下げる効果も期待できます。

一番注意が必要なのは、ロキソニンは病気自体を治してるわけではないということです。炎症が起きていることを伝える、通り道をブロックしているのに過ぎません。

ただし注意が必要なのですが、炎症の根源には何もしていないのです。痛みや発熱というのは、「体に何か起きているよ」というサインになります。これらの警報機を一時的にオフにするのが、ロキソニンの効果です。軽症であれば自己治癒能力で何とかするかと思います。一方で、重篤な病気なのにロキソニンで様子を見ていたら、大変なことになってしまいます。

ロキソニンは病気を治しているわけではないということを、必ず念頭においてください。

またロキソニンは、胃の粘膜を荒らす特徴があります。つまり胃潰瘍や十二指腸潰瘍でお腹が痛い人にロキソニンを処方すると、むしろ逆効果になるため注意が必要です。そのほか、

はロキソニンは禁忌となって使えません。さらに妊娠中も、ロキソニンはお腹の赤ちゃんに影響を与えるため禁忌となっています。

このように、ロキソニンの特徴をよくわかってから値段を考えるようにしましょう。特に市販薬のロキソニンSに関しては、

など原因がはっきりとわかってるものに限り、使用可能となっています。CMの最後でも、「添付文章をよく読んでから使用してください」と警告されています。ただし痛みが熱がある時に、添付文章を全部一読するのは大変かもしれません。

ロキソニンの特徴について知りたい方は、「ロキソニン錠の効果と特徴」を一読してみてください。

市販薬のロキソニンSの特徴について知りたい方は、「市販薬のロキソニンSは安易に使ってはいけない!ロキソニンSの効果と問題点」を一読してみて下さい。

 

2.ロキソニンの薬価比較は?

ロキソニンのジェネリック医薬品は、先発品の3割程度の値段で買えます。また市販薬は一見高そうに見えますが、診察料がかからないメリットがあります。

ロキソニンのまず先発品の価格ですが、内服薬に関しては下記の薬価になります。

<先発品>

商品名 剤形 薬価 3割負担
ロキソニン錠 60mg 15.9円 4.8円
ロキソニン細粒 10% 29.3円 8.8円

<ジェネリック(後発品)>

商品名 剤形 薬価 3割負担
ロキソプロフェンナトリウム錠 60mg 5.6円 1.6円
ロキソプロフェンナトリウム細粒 10% 12.7円 3.8円
ロキソプロフェンナトリウム内服液 60mg 2.3円 0.7円

※2016年10月23日の薬価です。

となっています。このようにジェネリック医薬品ですと、先発品の3割程度で処方することができます。さらにジェネリック医薬品では内服液も登場しており、剤形も増えています。

なお、ロキソニンは処方するが多いため、様々なメーカーがジェネリック医薬品として登場しています。

などです。後発品の中でも微妙に値段が異なっています。

また市販薬であるロキソニンSは、

<市販薬メーカー希望価格>

商品名 錠数 薬価 1錠
ロキソニンS 12錠 648円 54円
ロキソニンSプレミアム 12錠 698円 58円
ロキソニンSプレミアム 24錠 1180円 49円
ロキソニンSプラス 12錠 698円 58円

※2016年10月23日の第一三共の提供している値段です。

ロキソニンを定期的に内服する場合は、毎食後に1錠ずつ計3錠内服します。ロキソニンを頓服で使用する場合でも、3錠が最大投与量です。

1日3錠内服した場合のそれぞれの価格ですが、

先発品<ロキソニン>:3割負担の場合、4.8×3=14.4円

後発品<ロキソプロフェンナトリウム>:3割負担の場合、1.6×3=4.8円

市販薬<ロキソニンS>:54×3=162円

このように計算してみると、圧倒的にジェネリック医薬品の負担が少ないですね。しかしながら病院でお薬をもらうとなると、初診料や処方箋料などが必要になります。自己負担額は初診では1010円、再診では570円になります。

ロキソニンのような解熱鎮痛剤を使うときには、場合によっては採血やレントゲン写真など、様々な検査が必要になることがあります。そうなった場合、初診・再診料からさらに値段が増えていきます。

 

3.ロキソニンの先発品、ジェネリック、市販薬の効果と副作用の比較

先発品・ジェネリックの効果と副作用は、大きな違いはないと考えられます。

先発品のロキソニン錠をジェネリックのロキソプロフェンナトリウム錠に変えれば、薬価がかなり安くなります。また、市販薬のロキソニンSも病院を受診しないで購入できることから、多くの方が使用されていると思います。

多くの方が気になるのは、先発品とジェネリック医薬品、市販薬で効果と副作用が同じかどうかだと思います。

ジェネリック医薬品や市販薬では、有効成分であるロキソプロフェンナトリウムは先発品とまったく同じものを使っています。ですから、効果や副作用の大まかな特徴は同じになります。先発品とジェネリック医薬品、市販薬の違いは、薬を作るときの製造技術です。ジェネリック医薬品を作る時に求められるのは、薬の吸収・排泄と安定性の2つが先発品と同等であることです。

製薬会社によって多少の差はありますが、ほどんど同等と考えてよいかと思います。またロキソニンは血中濃度を厳密にコントロールするお薬でもないため、ロキソニンからジェネリック医薬品や市販薬に変えたからといって、効果が減ったり副作用が増えたりといったことはほとんどありません。

ジェネリック医薬品について詳しく知りたい方は、「ジェネリック医薬品の問題点とは?ジェネリックの効果と副作用」をお読みください。

 

4.ロキソニンの市販薬の注意点

ロキソニンを市販薬で購入する場合は、原因疾患がはっきりとわかってる場合のみにしましょう。

ロキソニンは、市販薬でも購入できるお薬です。市販薬でも出る薬だから安全だろうと思ってる人が多いかもしれません。しかし、これは大きな間違いです。ロキソニンは、胃腸障害や腎障害の副作用があります。

またロキソニンは、重篤な肝障害・腎障害・血液疾患・心疾患がある人には使えません。妊婦の方も、後期の場合は使用禁忌とされています。

このようにロキソニンは、安全だから市販薬で登場しているわけではありません。ロキソニンを使う疾患が多いから、安全な疾患のみ限定して使用されることが認められているのです。

ロキソニンSのCMでも、「生理痛・頭痛」を中心に売り出しています。適応として他の疾患も書かれていますが、やはりこの2つの疾患が中心だと思います。

ただし頭痛は、一度内科に診断してもらってからの方が良いでしょう。頭痛の中には怖い疾患が多くあります。痛み止めで長年過ごしていたら、重症疾患が隠れていたことはよくあることです。

また、急に頭が痛くなった場合は、痛み止めで様子を見ることは非常に危険です。

打撲や捻挫など原因が分かってる痛みに対しては、ロキソニンSは非常に効果的です。ただし腰痛など、長期間ロキソニンSを内服しなければいけないような場合は、一度整形外科で診断を受けた方が良いです。

 

解熱薬として使用する場合は、若年者だとよいかと思います。若いと体力・免疫力が十分にあるので、病気が重症化しても余力があります。

ただしそんな若年者でも、ロキソニンSを内服するくらい症状が悪いのであれば、必ず安静加療を心がけてください。そして症状が強い場合は、ロキソニンSを内服する前に病院を受診してください。

このようにロキソニンSは、市販薬として気軽に買えるメリットがありますが、病気を診断せずに曖昧にしてしまう怖さもあります。

ここでは、ロキソニンの薬価に重きを置いて比較しました。しかし医師から言えることは、ロキソニンは病気を治す薬ではなく、病気をごまかす薬であるということをよく自覚して使用してください。

値段や病院受診の手間などを考える前に、まずはロキソニンを飲んでよい疾患かどうかで病院を受診するか、市販薬を購入するか考えてみましょう。

 

まとめ