リボトリールの副作用(対策と比較)

アイコン 2015.9.21 リボトリール・ランドセン

リボトリールは、効果がしっかりとしたベンゾジアゼピン系抗不安薬です。

しっかりとした抗不安作用が期待できるのですが、筋弛緩作用や催眠作用にも注意が必要です。また、多くはありませんが依存性にも注意が必要です。

ここでは、リボトリールで注意すべき副作用を詳しくお伝えし、他の抗不安薬とも比較していきたいと思います。

 

1.リボトリールの副作用の特徴

リボトリールは抗不安作用だけでなく、筋弛緩作用・催眠作用・抗けいれん作用もしっかりしています。眠気やふらつきの副作用が多く、作用時間が長いので長引きやすいです。効果の実感もあるので、依存性も認められます。

リボトリールの効果の特徴を考えると、副作用もわかります。

リボトリールは最高血中濃度到達時間が2時間、半減期が27時間の抗不安薬で、長時間型に分類されます。

リボトリールの効果の強さとしては、

となっています。詳しく知りたい方は、「リボトリール錠の効果と効能」をお読みください。

 

まずは作用時間をみてみましょう。リボトリール自体は2時間で血中濃度がピークになるので、即効性が期待できる薬です。

このため、リボトリールを飲んですぐに副作用が強く出てくる可能性があります。そして、半減期(血中濃度が半分になるまでにかかる時間)が27時間と長いので、副作用が抜けるには1日ほどかかる可能性もあります。

 

効果の強さをみてみましょう。抗不安作用は強いお薬で、即効性があります。このため、「リボトリールが効く」という実感があるので依存性があります。催眠作用が強く、筋弛緩作用も中程度あります。このため、眠気やふらつきが起こりやすく、事故につながることもあるので注意が必要です。

それでは、症状ごとに副作用をみていきましょう。

 

2.リボトリールに多い副作用①-眠気

リボトリールでは、「眠気」が多いです。様子を見ても改善しないようならば、抗不安薬の減量か、眠気の少ない薬に変更します。

リボトリールは抗不安作用がしっかりとしているお薬ですが、催眠作用も強いです。お薬が効きすぎてしまったら、眠気も強く出てきてしまいます。

抗不安薬は、日中の不安感や緊張感を和らげるために使っていきます。夜に眠気が出てくる分にはよいのですが、日中には注意が必要です。不安感や緊張感が強い時は、交感神経が活発になっているので眠気どころではありません。ですがお薬を飲んで落ちつくと、もとの自律神経のバランスに戻っていきます。その中で少しずつ眠気の副作用が目立ってくることがあります。お薬の強さの感覚がわかってくるまでは、リボトリール服用後の眠気に注意しましょう。

リボトリールの承認時と市販後調査を合計すると、眠気の副作用は13.9%の方に認められています。眠気はよく認められる副作用です。とくに飲み始めに認められることが多いです。

 

リボトリールで眠気が認められたときは、どうすればよいでしょうか?

まだ服用して間もないときは、できれば様子をみてください。薬が身体に慣れてくると眠気が薄まって、ちょうど効果だけを実感できるようになるかもしれません。薬の服用時間を変更すれば解決できることもあるので、できることは試してみます。

それでも眠気が続く場合、2つの方法があります。

薬の量を減らせば、当然効果は減ってしまいます。ですが、副作用である眠気も和らいでいきます。効果との兼ね合いではありますが、大丈夫そうでしたら少しずつ減薬をしてみましょう。

それでも眠気が残るようでしたら、催眠作用の弱い薬に変えていきます。ワイパックス・ソラナックス/コンスタン・セパゾン・リーゼなどへの切り替えを検討します。

詳しく知りたい方は、
リボトリールの眠気と5つの対策
をお読みください。

 

3.リボトリールに多い副作用②-ふらつき

リボトリールでは、「ふらつき」は比較的多いです。様子を見ても改善しないようならば、抗不安薬の減量か、眠気の少ない薬に変更します。

リボトリールの筋弛緩作用は中程度です。ですから、筋弛緩作用についても注意が必要です。

筋弛緩作用は、緊張が強くて肩がこってしまったり、身体に緊張やこわばりがある時は、むしろ効果として期待ができる作用になります。ですが、高齢で足腰が弱っている方に筋弛緩作用が強く出てしまうと、ふらついてしまって危ないです。眠気も相まって、転倒して骨折してしまうようなこともあります。

リボトリールの承認時と市販後調査を合計すると、ふらつきの副作用は7.6%の方に認められています。ふらつきの副作用も比較的多いので、注意しましょう。

 

リボトリールでふらつきが認められた場合、どうすればよいでしょうか?眠気と対策は同じになります。

まだ服用して間もないときは、様子を見ていくことでなれていくことがあります。それでも改善がない場合、減量するか、筋弛緩作用の弱い薬に変更するかのどちらかになります。ワイパックス・ソラナックス/コンスタン・セパゾン・リーゼなどへの切り替えを検討します。

 

4.リボトリールの安全性-依存と離脱症状

リボトリールは依存性は普通の抗不安薬です。長期にわたる時はSSRIなどの抗うつ剤へと切り替え、漫然と使わないようにしましょう。

リボトリールでは、依存してしまって止められなくなってしまうことがあります。ですから、ちゃんと出口を見据えて薬を使っていくことが大切です。

依存には大きく3つのポイントがあります。身体依存と精神依存と耐性の3つです。

身体依存とは、薬が身体からなくなっていくと離脱症状が起こることです。身体が薬のある状態に慣れてしまうことで、急になくなるとバランスが崩れてしまいます。身体が依存してしまう状態です。ベンゾジアゼピン系抗不安薬を急にやめてしまうと、離脱症状が生じるようになってしまいます。

精神依存とは、精神的に頼ってしまうということですが、これは効果の実感の強さが重要です。効果が早く実感され、効果がきれる実感が大きいものほど精神的に頼ってしまいます。心が依存してしまう状態です。ベンゾジアゼピン系抗不安薬は効果がしっかりとしていて即効性もあるので、どうしても頼ってしまいます。

耐性とは、薬が体に慣れてしまい効果が薄れていくことです。はじめは1錠で効いていたのに少しずつ効かなくなってしまう時は、耐性が形成されています。

 

依存しやすい薬としては、

このような特徴があげられます。リボトリールは効果は強いですが、作用時間は長いです。このため依存性は普通です。

依存を防ぐポイントは、以下になります。

 

依存を心配される方は多いですが、アルコールに比べたらはるかにマシです。お酒を飲んでいる方はいっぱいいますが、アル中になる方はごくわずかですよね?ですから、過度に心配することはありません。医師の指示通りの量を守って服用すれば問題ありません。

そうはいっても、リボトリールは漫然と使うべきお薬ではありません。あくまで一時的に不安を落ち着けるために使うお薬です。不安の根が深い方は、はじめからSSRIなどの抗うつ剤を併用していきます。抗うつ剤は効果がゆっくりと出てくるので、効果が感じられたらベンゾジアゼピン系抗不安薬を減らしていきます。

詳しく知りたい方は、
ボトリールの依存性と8つの対策
リボトリールの離脱症状(対策とやめ方)
をお読みください。

 

5.リボトリールと他剤での副作用の比較

リボトリールの作用時間は長時間型です。抗不安作用が強いだけでなく、催眠作用・筋弛緩作用・抗けいれん作用がしっかりとしているのが特徴です。

リボトリールの副作用がどうしても改善できない時は、他のベンゾジアゼピン系抗不安薬への変更を検討します。その時は、効果と副作用のバランスをみながら、適切な薬を選んでいきます。

抗不安薬を比較するにあたっては、2つのポイントがあります。

このポイントを意識して、適切な薬を選んでいきましょう。

よく使われている抗不安薬を比較すると、以下のようになります。

代表的な抗不安薬の効果や作用時間について比較した一覧表です。

この他にも、抗不安薬はたくさん発売されています。頻度はかなり減りますが、服用されている方もいらっしゃるかと思います。それぞれのお薬の特徴を表にまとめましたので参考にしてください。

マイナーな抗不安薬の比較

まとめ

リボトリールは抗不安作用だけでなく、筋弛緩作用・催眠作用・抗けいれん作用もしっかりしています。眠気やふらつきの副作用が多く、作用時間が長いので長引きやすいです。効果の実感もあるので、依存性も認められます。

リボトリールでは、「眠気」は多いです。様子を見ても改善しないようならば、抗不安薬の減量か、眠気の少ない薬に変更します。

リボトリールでは、「ふらつき」は比較的多いです。様子を見ても改善しないようならば、抗不安薬の減量か、眠気の少ない薬に変更します。

リボトリールは依存性は普通の抗不安薬です。長期にわたる時はSSRIなどの抗うつ剤へと切り替え、漫然と使わないようにしましょう。

副作用のために薬を変更するときは、効果と副作用のバランスを総合的にみて考えていきます。4つの作用への強さ(抗不安・催眠・筋弛緩・抗けいれん)、作用時間(最高血中濃度到達時間・半減期)の違いをみていきましょう。