レキソタンとジェネリックの違いとは?

アイコン 2015.9.25 レキソタン

レキソタンは1977年に発売されたので、40年近い年月がたっています。このため、既にジェネリックが発売されています。

レキソタンのジェネリックは「セニラン」という商品名で発売されています。レキソタンのジェネリックにはセニラン1種類しかありません。多くの薬が一般名(成分名)に統一される中、セニランは今も残されています。いずれ、一般名である「ブロマゼパム」に変更される可能性もあります。

先発品のレキソタンとジェネリック(セニラン)にはどのような違いがあるのでしょうか?詳しくお伝えしていきたいと思います。

 

1.セニランとは?

レキソタンのジェネリックとして発売されています。

レキソタンの有効成分はブロマゼパムといいます。ブロマゼパムはロシュ社で開発され、日本でも1977年から発売されています。この商品が「レキソタン」になります。

開発には莫大なお金がかかりますので、その権利を保障するために10年ほどは特許で守られます。この特許がきれると、ジェネリックが発売できるようになります。レキソタンもすでに特許がきれているので、ジェネリックが発売されています。

レキソタンのジェネリックとしては、サンド社から発売されているセニランのみになります。薬によっては様々な名前のジェネリックが発売されていましたが、紛らわしさから一般名(成分名)に統一しようという流れになってきています。レキソタンであれば、ブロマゼパムに統一しようということになります。

レキソタンのジェネリックとしてはセニラン1種類しかないので、統一する必要がありません。セニランも長く発売されているので知名度も高くなっており、現在もそのまま発売されています。そうはいっても、セニランもブロマゼパムに名称変更される可能性もあります。

 

2.レキソタンとジェネリックの違い(薬価・剤形)

レキソタンとセニランでは、1mgと2mgの薬価にはほとんど差がありません。5mgでは、セニランにすると55%ほどになります。

ジェネリックになると安くなると言われていますね。レキソタンは発売が古く、もともと安いお薬です。ですから、先発品とジェネリックではほとんど薬価がかわりません。実際に薬価を比較してみましょう。

<先発品>

商品名 剤形 薬価
レキソタン錠 1mg 5.6円
レキソタン錠 2mg 6.0円
レキソタン錠 5mg 14.0円
レキソタン細粒 1% 28.5円

<ジェネリック(後発品)>

商品名 剤形 薬価
セニラン錠 1mg 5.6円
セニラン錠 2mg 5.6円
セニラン錠 3mg 5.8円
セニラン錠 5mg 7.8円
セニラン細粒 1% 24.8円/g
セニラン坐剤 3mg 104.0円

 

レキソタン1mgと2mgでは、ジェネリックのセニランと薬価はほとんど変わりませんね。「ジェネリックにしてください」と薬局でお願いしたら、ほとんど金額が変わらなくてビックリされる方もいらっしゃいます。これは、元々レキソタンが安いお薬だからです。

レキソタン5mgになると、ジェネリックにするメリットが出てきます。ジェネリックにすると55%くらいの薬価になります。用量をたくさん使っている方は、ジェネリックのセニランに変えてもよいかもしてませんね。

 

レキソタンのジェネリックには、先発品にないものが発売されています。3mg錠剤と3mg坐剤です。錠剤としては、3mgの剤形があると頓服として便利になります。レキソタン2mgじゃ弱いけど5mgじゃ強すぎるという方には、3mg錠がちょうどよいことがあります。

3mg坐剤は私は使ったことがありません。麻酔前の不安や緊張を和らげるために使うとされていますが、薬価も高いですね。

※2015年9月12日現在の薬価です。

 

3.レキソタンとジェネリックの効果の違い

頓服として使った時に、レキソタンとセニラン(ジェネリック)の違いを大きく感じる方がいらっしゃいます。

レキソタンの効果について知りたい方は、
レキソタン錠の効果と強さ
をお読みください。

 

成分が同じだからといってまったく効果が同じかというと、そういうわけではありません。薬のコーティング、溶け方、吸収のされ方などは、製薬会社によって異なります。このように製薬会社によって違いはありますが、レキソタンのジェネリックと認めてもらうためには、ちゃんと基準があります。

ジェネリックのセニランを服用してからの血中濃度の変化が、レキソタンと比べて誤差80~125%の間にあることが条件なのです。

こういわれると最大で45%も違うのかと驚かれるかもしれませんが、そういうことではありません。薬の吸収や代謝の個人差を考えれば、この間に入っていれば統計的に同じとみなせるのです。

実際に930ものジェネリックと先発品を比較すると、最大血中濃度では4.61±3.41%の差しかなかったと報告されています。

 

セニランでも先発品のレキソタンと比べると、血中濃度がピークになる時間や身体から薬が抜けていくスピードなどが少しだけ異なります。この違いは小さいのですが、ちょっとした差を感じる方もいらっしゃいます。

レキソタンは即効性があって強力な抗不安作用があります。このため、頓服としてもよく使われます。頓服として使った時には、レキソタンとジェネリックのセニランでは効き方に違いを感じる方がいらっしゃいます。違いを敏感に感じてしまうのでしょう。

このように、ジェネリックにかえたことで調子が悪くなる方もいらっしゃいます。先発品とジェネリックの違いもありますが、気持ちの問題も大きいです。薬を変えてしまったということを不安に思ってしまったり、ジェネリックだから効果が弱いという思い込みなどから効かなくなってしまうこともあります。

ジェネリックにしてから調子がよくないと思ったら、主治医に相談して先発品のレキソタンにかえてもらいましょう。

 

4.レキソタンとジェネリックの副作用の違い

副作用のおおまかな特徴は同じですが、眠気やふらつきの出方が多少異なることがあります。

セニランの副作用について知りたい方は、
レキソタンの副作用(対策と比較)
をお読みください。

 

ジェネリックのセニランは、レキソタンと有効成分は全く同じです。有効成分が同じですから、副作用のおおまかな特徴はかわりません。ですが、薬の効き方が多少異なりますので、副作用の出方に影響があります。

薬の血中濃度のピークは添付文章によると、レキソタンが1時間後に対してセニランが2時間後となっています。セニランの方が多少ピークが遅いのです。血中濃度のピークに眠気やふらつきといった副作用が起こりやすくなります。ほとんど変わらないと思いますが、セニランの方がやや遅れて副作用がでてくるかもしれません。

 

まとめ

セニランは、レキソタンのジェネリックとして発売されています。

レキソタンとセニランでは、1mgと2mgの薬価にはほとんど差がありません。5mgでは、セニランにすると55%ほどになります。

頓服として使った時に、レキソタンとセニラン(ジェネリック)の違いを大きく感じる方がいらっしゃいます。

ジェネリックのセニランの方が、眠気やふらつきが後からも出てくる可能性があります。