コンスタンの半減期と効果時間(作用時間)

アイコン 2015.9.16 ソラナックス・コンスタン

コンスタンは、効果と副作用のバランスのよい抗不安薬です。不安感や緊張感がある時によく使われるお薬です。コンスタンの作用時間は、半減期から考えることができます。

コンスタンは最高血中濃度到達時間が2時間、半減期が14時間です。コンスタンは即効性が期待でき、効果の持続時間は7~14時間ほどです。このため、不安が強い時に頓服としても有効ですし、毎日服用して不安を和らげていくこともあります。

ここでは、コンスタンの半減期と作用時間・効果時間について詳しく見ていきたいと思います。

 

1.薬の半減期とは?

薬を飲んでから血中濃度が半分になるまでの時間のことです。

薬を服用した時の、血中濃度の変化を図に表わして、Tmaxと半減期を説明します。

薬を飲み始めると、直後は血中濃度がどんどんと上がっていきます。薬の吸収がおわると、薬は代謝されて身体から出ていきますので、少しずつ血中濃度が減少していきます。身体が薬を代謝できるスピードは決まっていますので、どれくらいの量であっても一定のスピードで身体から抜けていきます。このため、薬の量が半分になるまでにかかる時間は、内服量にかかわらず一定になります。

この血中濃度が半分になるまでにかかる時間を半減期(T1/2)といいます。T1/2が短いほど、薬の切れ味がよく身体からすぐになくなるといえます。反対にT1/2が長いほど、薬が身体に蓄積しやすいといえます。

薬の効き方を考えるにあたって、もう1つのポイントがあります。最高血中濃度到達時間(Tmax)です。これは文字通りで、血中濃度がピークに達するまでの時間です。効果がでるまでのスピードに関係しています。Tmaxが短いほど、抗不安薬の効果がすぐに表れることを意味しています。

 

2.コンスタンの効果時間と効き方

コンスタンは、最高血中濃度到達時間が2時間、半減期が14時間の中間型抗不安薬です。即効性も期待できますし、服用を続けて不安になりにくい土台をつくることもできます。

コンスタンを服用するとどのように血中濃度が変化するでしょうか?薬を発売するにあたって、製薬会社がテストを繰り返していまそれによると、コンスタンの最高血中濃度到達時間は2時間、半減期は14時間となっています。

ですから、コンスタンを服用すると2時間で血中濃度がピークになります。そこからは少しずつ身体から抜けていき、14時間すると半分の量になります。

 

このような血中濃度の変化をするので、コンスタンは2つの効き方があります。

不安が強い時に頓服として使っても効果が期待できます。最高血中濃度到達時間が2時間と短いため、服用して15分~30分くらいで効果がでてきます。効果のピークは2時間くらいしてやってきて、効果はしばらく続きます。

毎日常用していると、薬が身体の中に少しずつたまっていきます。およそ半減期の5倍たつと安定した状態(定常状態)になるといわれています。このため、14時間×5=70時間すると安定していきます。およそ3日間になりますね。常に薬が効いている状態となるので、不安になりにくい土台ができます。

薬を飲み続けると、定常状態となります。その様子を図であらわしました。

このようにどちらにも効果が期待できるため、コンスタンのような作用時間の抗不安薬は「中間型」に分類されます。

効果の持続時間は 個人差があり、薬が効きやすい方と効きにくい方がいらっしゃいます。コンスタンの効果の持続時間は、およそ7~14時間といったところになります。

 

コンスタンの効果について知りたい方は、
コンスタン錠の効果と強さ
をお読みください。

 

3.抗不安薬の半減期・作用時間(効果時間)の比較

作用時間が短い薬は不安発作への即効性を期待し、長い薬は1日を通しての安定に期待します。コンスタンは中間型に分類されます。

抗不安薬には、さまざまな種類が発売されています。抗不安薬を比較するにあたっては、2つのポイントがあります。

よく使われるベンゾジアゼピン系抗不安薬で、この2つのポイントを比較してみましょう。

代表的な抗不安薬の効果や作用時間について比較した一覧表です。

作用時間によってタイプがわかれています。作用時間は、ピーク(最高血中濃度到達時間)と半減期をみるとわかります。

作用時間は短時間作用型~超長時間作用型までの4つに分類できます。

短時間~中間型に関しては、即効性を期待して使うことが多いです。一方で超長時間型は、飲み続けていくことで全体的に落ち着かせる土台をつくるようなお薬です。長時間型はその中間に位置していて、即効性も期待できますし、飲み続けていくことで不安を落ち着かせていくこともできます。

 

この他にも、抗不安薬はたくさん発売されています。それぞれのお薬の特徴を表にまとめましたので参考にしてください。

マイナーな抗不安薬の比較

4.コンスタンの使い方

コンスタン頓服→作用時間が長い薬+コンスタン頓服→コンスタン常用という3段階のステップで使っていきます。

コンスタンはこのように2つの効き方があります。

抗不安薬はできるだけ少なくしたいところです。このため、コンスタンは3つの段階で使っていきます。

①不安が強い時だけコンスタンを頓服
②作用時間の長い抗不安薬+コンスタン頓服
③コンスタンを常用

 

コンスタンは依存性も認められるお薬です。このため、できるだけ常用しないようにしていきます。頓服で使っている場合は、依存になることはありません。アルコールで考えるならば、飲み会の時だけたくさんお酒を飲んでもアル中にはならないですよね。コンスタンは効果がしっかりとしている抗不安薬なので、不安発作みられたときに服用していただきます。

不安が1日を通して強い場合は、生活全体を抗不安薬でカバーする必要があります。この場合は、作用時間の長い抗不安薬から使っていきます。私はメイラックスを使っていくことが多いです。作用時間が長いということは、身体から抜けていくのもゆっくりということを意味します。このため、離脱症状が起こりにくいのです。このような効きの長い抗不安薬でカバーして、発作的な不安に対してコンスタンを使っていきます。

長時間型でもカバーできない方は、コンスタンを常用していきます。薬が身体にたまっていって、より安定した効果が期待できます。このようにコンスタンが常用となる場合は、SSRIなどの抗うつ剤と併用していきます。抗うつ剤の効果はジワジワと出てくるので、効果が出てきたら切り替えていきます。

 

まとめ

半減期とは、薬を飲んでから血中濃度が半分になるまでの時間のことです。

コンスタンは、最高血中濃度到達時間が2時間、半減期が14時間の中間型抗不安薬です。即効性も期待できますし、服用を続けて不安になりにくい土台をつくることもできます。

コンスタン頓服→作用時間が長い薬+コンスタン頓服→コンスタン常用という3段階のステップで使っていきます。