トリプタノール錠10mg・25mgの薬価と使い分け

アイコン 2015.10.1 トリプタノール

トリプタノールは、1961年に発売された昔からある三環系抗うつ剤です。発売からかなりの年月が経っていますので、後発品も発売されています。

トリプタノールの錠剤としては、10mg・25mgの2つの規格が発売されています。まずは10~25mgからはじめて、効果をみながら増減させていきます。ここでは、トリプタノール錠10mg・25mgの実際の使い方や薬価についてご紹介していきます。

トリプタノールの効果について詳しく知りたい方は、
トリプタノール錠の効果と特徴
をお読みください。

 

1.トリプタノール錠の使い方

トリプタノールは10~25mgから始めます。1日2~3回の服用をしていきます。効果をみて150~300mgまで使用することができます。

抗うつ剤は、不安や不眠に関しては効果がすぐに表れることもありますが、一般的には効果が出てくるには2週間程度かかります。

抗うつ剤が安定して効果を発揮するためには、常に身体の中に薬がある状態が必要です。薬を規則正しく服用していると、身体の中に少しずつ薬がたまっていきます。およそ服用を始めて4~5日ぐらいで薬の体内での濃度が安定します。

トリプタノールを服用すると、4.4時間で血中濃度が最高値になります。そこから徐々に血中濃度が低下していき、31時間で血中濃度が半減します。トリプタノールは1日1回の服用でしっかりと効果が1日持続するお薬です。

 

薬の添付文章では、30~75mgから始めていくことになっています。私は25mgから始めることが多いです。副作用が心配な方は10mgから始めていきます。薬の効果をみながら、25mgずつ増量していきます。トリプタノールは作用時間が長いですが、血中濃度を安定させて副作用を軽減させるために、1日2~3回に分けて服用することが多いです。

トリプタノール錠は150mgまでは問題なく使えるお薬です。場合によっては300mgまで使うことができますが、ここまでの量になると副作用で続けられなくなることが多いです。

トリプタノールを150mgまで使っても効果がハッキリしない時は、

①もう少し増量
②他の薬を追加
③他の抗うつ剤への変更

を考えていきます。トリプタノールの効果はあったけれどももう一歩・・・という時は①か②の方法をとることが多いです。さっぱり効果がないときは、他の抗うつ剤へ変更していきます。

 

2.トリプタノール錠とアミトリプチリン錠の違い(薬価)

アミトリプチリンは、トリプタノールと同じ薬価になっています。

ジェネリックになると安くなると言われていますね。だいたい6割になることが多いのですが、トリプタノールの場合はまったくかわりません。ですから、厳密にいうとジェネリック医薬品には分類されません。

<先発品>

商品名 剤形 薬価
トリプタノール錠 10mg 9.6円
トリプタノール錠 25mg 9.6円

<後発品>

商品名 剤形 薬価
アミトリプチリン錠 10mg 9.6円
アミトリプチリン錠 25mg 9.6円
ノーマルン錠 10mg 9.6円
ノーマルン錠 25mg 9.6円

先発品の薬価が十分に安くなっているので、後発品も同じ値段となっています。また、量によっても薬価が変わりません。このため、大きい錠剤の方が経済的ですね。

※2015年9月30日現在の薬価です。

 

3.トリプタノール錠とアミトリプチリン錠での違い(効果や副作用)

トリプタノール錠とアミトリプチリン錠では多少の違いがありますが、ほとんど変わりないと考えられます。

成分が同じだからといってまったく効果が同じかというと、そういうわけではありません。薬のコーティング、溶け方、吸収のされ方などは、製薬会社によって異なります。とはいってもトリプタノールの後発品と認めてもらうためには、ちゃんと基準があります。後発品のアミトリプチリンを服用してからの血中濃度の変化が、トリプタノールと比べて誤差80~125%の間にあることが条件なのです。

 

抗うつ剤は、一般的には効果が出てくるには2週間程度かかります。抗うつ剤が安定して効果を発揮するためには、常に身体の中に薬がある状態が必要です。薬を規則正しく服用していると、身体の中に少しずつ薬がたまっていきます。そして服用を始めて4~5日ぐらいで、薬の体内での濃度が安定します。

このように身体にたまっていくことで少しずつ効果が発揮される薬では、多少の違いは影響しません。有効成分が同じですから、副作用としてもおおまかな特徴はかわりません。便秘・口渇・ふらつき・眠気・体重増加・性機能障害などが認められます。

 

そうはいっても違いはありますので、ジェネリックにする時は同じ薬局でお薬をもらうようにしてください。初めから同じ後発品のアミトリプチリンを使えば、そのアミトリプチリンの効果をもとに薬を調整することができます。

 

4.抗うつ剤の薬価の比較

新しい抗うつ剤は全体的に高いですが、最近は安価なジェネリックも発売されてきています。

現在よく使われている抗うつ剤は、2000年ころから発売されました。まだ新しい薬なので、ジェネリックが発売されていないものが多いです。このため、どうしても薬価が高くなってしまいます。

まずは先発品の薬価を比較してみましょう。

抗うつ剤の薬価を比較しました。

うつ病での最大容量まで使ったときの、1か月の薬価を表にしてみました。基本的には3割の自己負担となりますが、継続的な通院治療が必要な方では、自己負担が1割となる制度があります。

詳しく知りたい方は、「自立支援医療の精神通院のポイント」をお読みください。

新しい抗うつ剤をしっかりと使うと、3割負担では3000円くらいはかかってしまいます。昔からある三環系抗うつ薬では安くなりますが、副作用が多くなってしまいます。三環系抗うつ薬のトリプタノールでは、最大容量が300mg使ったとしても1000円ほどで収まっています。

 

新しい抗うつ剤にも、ジェネリックが発売されてきているお薬もあります。新しい抗うつ剤で発売されているジェネリックの薬価をみてみましょう。

抗うつ剤のジェネリックの薬価比較

新しいお薬は薬価が高いので、ジェネリックにすると薬価がかなり落ちて経済的な負担が軽くなります。

 

まとめ

トリプタノールは10~25mgから始めます。1日2~3回の服用をしていきます。効果をみて150~300mgまで使用することができます。

アミトリプチリンは、トリプタノールと同じ薬価になっています。

トリプタノール錠とアミトリプチリン錠では多少の違いがありますが、ほとんど変わりないと考えられます。

新しい抗うつ剤は全体的に高いですが、最近は安価なジェネリックも発売されてきています。