セロクエル錠25mg・100mg・200mgの薬価と使い方

アイコン 2015.12.5 セロクエル

セロクエルは、2001年に発売された第二世代抗精神病薬(非定型抗精神病薬)です。発売から年月が経っているので、既にジェネリックも発売されています。

セロクエルの錠剤としては、25mg・100mg・200mgの3つの規格が発売されています。ここでは、セロクエル錠25mg・100mg・200mgの実際の使い方や薬価についてご紹介していきます。

セロクエルの効果について詳しく知りたい方は、
セロクエル錠の効果と特徴
をお読みください。

 

1.セロクエル錠の使い方

セロクエルは最高血中濃度到達時間が1.3~1.4時間、半減期が3.3~3.5時間の非定型抗精神病薬です。外来では25~50mgから、入院では50~200mgから使われることが多いです。最大750mgまで使えます。

セロクエルを服用すると、1.3~1.4時間で血中濃度がピークになります。そこから少しずつ薬が身体から抜けていき、3.3~3.5時間ほどで血中濃度が半分になります。

この血中濃度がピークになるまでの時間を「最高血中濃度到達時間」、血中濃度が半分になるまでを「半減期」といいます。

代謝産物のノルクエチアピンは、セロクエルと比べて約100倍強力なノルアドレナリン再取り込み作用や約10倍のセロトニン1A受容体作用があります。このため、ノルアドレナリンやセロトニンが増加し、抗うつ効果が期待できます。

 

セロクエルは作用時間がとても短いお薬です。このため、1日3回から服用を開始するのが一般的です。

セロクエルの添付文章では、1回25mgを1日2~3回から開始(50~75mg)して、最大量750mgまでとされています。実際には、外来では25~50mgから、入院では50~100mgから使われることが多いです。

セロクエルを頓服として使う時は、25mg~200mgで効果の実感をみていきます。

 

セロクエルはいろいろな受容体に優しく作用するので、他の薬から切り替えたり、新しく開始するときのリスクが少ないです。このため、副作用がおきてもすぐに対処できる入院治療では、比較的すぐに量を上げることが多いです。1週間ほどで400mg以上まで増量していきます。

幻覚や妄想などの急性期の症状が目立つときは1日中セロクエルを効かせる必要があります。このため、1日3回がっちりと服用する必要があります。

症状が落ち着いてきたら、セロクエルは1日1回にすることもできます。統合失調症の再発予防には、1日どこかのタイミングでしっかりとドパミンD受容体をブロックすることが重要と考えられています。400mg以上を服用すると、しっかりとドパミンがブロックできます。

 

2.セロクエル錠とジェネリックでの違い(薬価)

セロクエル錠は、ジェネリックのクエチアピン錠にすると薬価が5.5割ほどになります。

セロクエルは高用量で使うと非常に薬価が高いお薬です。最高用量での薬価は、抗精神病薬の中でももっとも高いです。セロクエルにはジェネリックが発売されていますので、かなり使いやすくなりました。

それでは、実際に薬価を見てみましょう。

<先発品>

商品名 剤形 薬価
セロクエル錠 25mg 47.2円
セロクエル錠 100mg 165.6円
セロクエル錠 200mg 310.9円
セロクエル細粒 50% 802.5円/g

<ジェネリック(後発品)>

商品名 剤形 薬価
クエチアピン錠 25mg 25.7円
クエチアピン錠 50mg 48.0円
クエチアピン錠 100mg 89.8円
クエチアピン錠 200mg 167.9円
クエチアピン細粒 50% 510.9円/g

 

セロクエル錠は高用量で使わなければいけないことも多く、非常に高いお薬です。セロクエル錠のジェネリックとしては、すべてクエチアピン錠という名前で発売されています。

さまざまな会社から発売されていて、クエチアピン「アメル」やクエチアピン「トーワ」、クエチアピン「サワイ」といったように、会社ごとの略称をつけて販売されています。

セロクエル錠では、ジェネリックのクエチアピン錠にすると薬価が5.5割ほどになります。さらにクエチアピン錠では、50mg錠剤が発売されています。

※2015年11月11日現在の薬価です。

 

3.セロクエル錠とジェネリックでの違い(効果や副作用)

セロクエル錠とクエチアピン錠では多少の違いがありますが、ほとんど変わらないと考えられます。

成分が同じだからといってまったく効果が同じかというと、そういうわけではありません。薬のコーティング、溶け方、吸収のされ方などは、製薬会社によって異なります。とはいってもセロクエルの後発品と認めてもらうためには、ちゃんと基準があります。ジェネリックのクエチアピンを服用してからの血中濃度の変化が、セロクエルと比べて誤差80~125%の間にあることが条件なのです。

 

お薬の成分としての特徴はかわりませんので、効果や副作用のおおまかな特徴はかわりません。セロクエルを1日3回で服用していると、少しずつ薬が身体にたまって血中濃度が安定しています。この状態になると、お薬の濃度の多少の違いは大きく影響しません。

頓服として服用する場合は、セロクエルの効果の実感が少し変わることがあります。このため、血中濃度の変化が微妙に異なることで、効果の発現のスピードや持続時間が多少変わって感じられることもあります。睡眠薬として使っていたりするときも同様です。多少の効果の違いを感じることもあります。

 

まとめ

セロクエルは最高血中濃度到達時間が1.3~1.4時間、半減期が3.3~3.5時間の非定型抗精神病薬です。外来では25~50mgから、入院では50~200mgから使われることが多いです。最大750mgまで使えます。

セロクエル錠は、ジェネリックのクエチアピン錠にすると薬価が5.5割ほどになります。

セロクエル錠とクエチアピン錠では多少の違いがありますが、ほとんど変わらないと考えられます。