インヴェガ錠3mg・6mg・9mgの薬価と使い分け

アイコン 2015.11.1 インヴェガ

インヴェガは、2011年に発売された第二世代抗精神病薬です。リスパダールを改良したお薬で、発売から日が浅いのでジェネリックはまだ発売されていません。

インヴェガの錠剤としては、3mg・6mg・9mgの3つの規格が発売されています。まずは3~6mgからはじめて、効果をみながら増減させていきます。ここでは、インヴェガ錠3mg・6mg・9mgの実際の使い方や薬価についてご紹介していきます。

インヴェガの効果について詳しく知りたい方は、
インヴェガ錠の効果と特徴
をお読みください。

 

1.インヴェガ錠の使い方

インヴェガは3~6mgから始めます。1日1回の服用で効果が持続します。効果をみて12mgまで使用することができます。

インヴェガは徐放剤ですから、服用してから24時間かけてゆっくりと血中濃度がピークに達します。インヴェガはそこから少しずつ身体から抜けていきます。19.6~22.9時間かけて血中濃度が半分になります。

この血中濃度がピークになるまでの時間を「最高血中濃度到達時間」、血中濃度が半分になるまでを「半減期」といいます。

インヴェガでは、「最高血中濃度到達時間時間24・半減期19.6~22.9時間」といえます。

このため、1日1回の服用でもしっかりと効果が出てくるお薬です。薬の添付文章では、6mgから始めていくことになっています。実際には外来では3mgから、入院では6mgから使われることが多いです。最大12mgまで使えるお薬です。リスパダール2mg≒インヴェガ3mgとなっています。

 

2.インヴェガ錠の薬価

インヴェガは、リスペリドンの4~5倍の薬価になっています。

インヴェガは発売から日が浅いので、ジェネリックはまだ発売されていません。おそらく2020年以降になると思われます。薬の成分の特許はきれても特殊な製剤の特許が残るため、ジェネリックは作りにくいお薬だと思います。

それでは、インヴェガの薬価をみてみましょう。

<先発品>

商品名 剤形 薬価
インヴェガ錠 3mg 253.2円
インヴェガ錠 6mg 465.7円
インヴェガ錠 9mg 590.4円

 

インヴェガの薬価は非常に高く、同じ効果が期待できる量のリスパダール錠と比べると、4~5倍の薬価になっています。

※2015年10月25日現在の薬価です。

 

3.インヴェガ錠3mg・6mg・9mgの使い分け

インヴェガは副作用も少なく、薬価が高いお薬なので、大きな剤形を優先的に使っていくことが多いです。

インヴェガは、添付文章では6mg錠を1つから始めていくことが多いです。副作用が懸念されるときは、3mgから始めていきます。効果をみながら少しずつ増量していきます。作用時間がとても長いので、1日に1回の服用で効果が持続します。3mgずつ増量していくことが多いです。

インヴェガ錠は、OROSという特殊な技術によって、少しずつお薬が溶け出るように作られています。浸透圧を利用した徐放剤で、水が少しずつ内部に取り込まれて、有効成分が外に溶け出るように作られています。このようなお薬なので、半分に割ることはできません。このため、細かく用量を調整することができません。

ですから、インヴェガ錠は3mg→6mg→9mg→12mgと使っていきます。薬の量を増やす時は3mg錠を追加していくこともありますが、副作用も少なく薬価が高いお薬なので、私は大きな剤形を優先して使っていくことが多いです。

インヴェガ12mgを使う時は、インヴェガ3mg錠1つと9mg錠1つで使うのがもっとも薬価が安いです。管理のしやすさだけを考えると、インヴェガ6mg錠2つにする方が楽ですね。薬価の違いは、自己負担3割の方で月に790円になりますので、患者さんのニーズに応じて考えます。

 

まとめ

インヴェガは3~6mgから始めます。1日1回の服用で効果が持続します。効果をみて12mgまで使用することができます。

インヴェガは、リスペリドンの4~5倍の薬価になっています。

インヴェガは副作用も少なく、薬価が高いお薬なので、大きな剤形を優先的に使っていくことが多いです。