リレンザの効果時間と使い方

アイコン 2016.2.10 リレンザ

リレンザは、もっとも最初に発売されたインフルエンザ吸入薬になります。

同じインフルエンザ治療薬のタミフルで異常行動の副作用報告がみられたことからよくつかわれていましたが、1度吸入するだけで効果が持続するイナビルが発売されて以来、処方されることは減ってしまいました。

とはいえ、まだまだ第一線で活躍しているお薬です。リレンザは吸入薬ですので、しっかりと吸入できなければ効果は期待できません。吸入薬は普段あまり使う機会がないので、方法がわからない方も多いと思います。

ここでは、リレンザの効果時間についてお伝えし、使い方についてお伝えしたいと思います。

リレンザの効果について詳しく知りたい方は、「リレンザ(ザナミビル)の効果と特徴」をお読みください。

 

1.リレンザの用量・効果時間と使い方

リレンザは1日2回(朝・夕)に吸入を5日間、計10回吸入します。軽症でも重症でも同じ用量なので、自己判断で増量したり、途中でやめないようにしましょう。

リレンザの添付文書では、

通常、成人及び小児には、ザナミビルとして1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を、1日2回、5日間、専用の吸入器を用いて吸入する。

となっております。重要なのは小児でも成人でも、また重症も軽症も同じ用量ということです。細菌をやっつける抗生物質によっては、重症例によっては量を増やすこともありますが、インフルエンザ治療薬は常に同じ用量です。熱がなかなか下がらないからといって、途中で飲む量を増やすことは絶対にしないようにしましょう。

ラニナミビルは、最高血中濃度到達時間が1.67時間、半減期が2.56時間程度となっています。つまり吸入すると、1.67時間で血中濃度がピークに達して、そこから2.56時間で半減してしまうのです。一度吸入しただけでは、比較的すぐに血中からなくなってしまうのです。このため1日2回の吸入が必要になります。

 

吸入方法は

  1. アルミシート(ディスク)を白いトレーに穴が一致するように、そしてカチッと音が鳴るまで押してセットします。
  2. トレーの蓋を立てて、アルミシートに穴をあけます。
  3. アルミシートに穴が空いてセットが完了したら少し息を吐いてから、吸入口を加えます。そして深く息を吸い込みます。吸入器から口をはずし、2~3秒息を止めたら吐きましょう。
  4. 1回に2ブリスター吸入が必要なお薬です。再度②のトレーの蓋を立てたら自動的に回転してセットされます。そうしたら③の吸入をもう一度しましょう。

ディスク?トレー??どうしても文章だけだとイメージがわき辛いと思います。動画で是非一度確認してから、リレンザを吸入してください。

またリレンザは、予防投与の適応もあります。1日1回のリレンザ吸入を10日間繰り返します。しかし現在では、イナビルを1日1回吸入を2日間するだけで同じ10日間予防効果があることから、ほとんど予防投与しては使われていないです。

 

2.リレンザはできるだけ早くに投与すること!

リレンザに限らず、抗インフルエンザ薬は早期に治療することが大切です。最低でも48時間(2日)以内に受診して治療するようにしましょう。

リレンザの作用機序をもう一度見てほしいのですが、リレンザを含めてノイラミニダーゼ阻害薬は細胞から放出を阻害するものとなっています。つまりインフルエンザを直接やっつけるのではなく、増殖したウイルスが拡大するのを防ぐものです。

そのため、インフルエンザが増殖して広がってしまった後では投与しても意味がありません。早めにインフルエンザ簡易キットで診断するように心掛けましょう。

添付文書でも、

インフルエンザ様症状の発現から2日以内に投与を開始すること(症状発現から48 時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない)。

としっかり記載されています。

つまり、2日たってから症状がスッキリしないからと内服しても、インフルエンザをやっつける薬ではないので意味がありません。

逆に2日経っているけど熱が全然下がらない、辛いという場合は必ず病院を受診してください。インフルエンザシーズンに発熱する病気が全てインフルエンザというわけではありません。しっかりと他の病気も含めて診てもらいましょう。

 

3.リレンザは5日間吸入しきること!

発熱がなくなったからといって、インフルエンザが完全に消滅したわけではありません。5日間治療しきらないとリレンザに耐性を持ったインフルエンザが体内でできてしまい、症状が再発してしまいます。

症状がある程度よくなってくると、「よくなってるのに薬を朝、夕で吸入するのはめんどくさい」と思ってやめてしまいまう人もいます。

咳止めや熱さましの薬は確かによくなればやめてしまってよいのですが、リレンザは絶対に飲まなければいけません。理由としては、熱が下がった=インフルエンザウイルスが完全に消滅したわけではないためです。

熱とは基本的に、インフルエンザや細菌などを退治するための身体の防御反応です。化学の実験と同じで、体温が高くなると免疫反応が高まるのです。つまり熱が下がってきて楽になったのは、防御反応を取らなくてもよいくらいインフルエンザウイルスが少なったということです。しかしインフルエンザウイルスは繁殖力が強いウイルスです。本人が油断するとあっという間に再発してしまいます。

そしてそのインフルエンザウイルスは、リレンザが投与されているにも関わらず残った強いウイルスです。再発するとリレンザに耐性を持ったインフルエンザウイルスが出現することもあります。こうなると、かなり治療が難しくなります。

 

4.リレンザの薬価

リレンザは10吸入処方されるため、自費(予防投与)では3470円、3割の自己負担では1041円となります。

まずはタミフルの薬価から見ていきましょう。

商品名 剤形 薬価
リレンザブリスター 5mg 173.5円

リレンザは1回10mg(2ブリスター)を1日2回、5日間吸入します。ですから、合計20ブリスター処方することになります。

リレンザは比較的古くからある薬なので、同じ吸入薬のイナビルよりはやや安価になります。通常のタミフルカプセルでは、1日2カプセルを5日間服用します。このため、自費では3470円、3割の自己負担では1041円となります。

リレンザはジェネリックが発売されていません。海外で特許がきれるのが、まだ先といわれているので、もう時期ジェネリックも作られることでしょう。日本では海外より承認が1年ほど遅れていますので、少し遅れると思われます。

リレンザのジェネリックが作られるようになると、薬価はもっと安くなると思われます。5~6割ほどになるのが通常です。リレンザの予防投与は自費になるので、現時点ではかなり薬価が高くなってしまいます。

 

まとめ

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