イナビル吸入粉末剤20mgの薬価と用量

アイコン 2016.2.6 イナビル

イナビルは、1回吸入するだけで効果が持続するインフルエンザ治療薬になります。1回の吸入で治療することができるので、非常に有用な吸入薬です。

イナビルは、20mg吸入粉末剤のみが発売されています。成人と小児では、治療目的と予防目的で、その用量がかわってきます。

ここでは、イナビル吸入粉末剤20mgの薬価や用量についてまとめたいと思います。

イナビルの効果について詳しく知りたい方は、「イナビル(ラニナミビル)の効果と特徴」をお読みください。

 

1.イナビルの薬価

イナビルは成人では40mg(2キット)になるので、自費(予防投与)では4280円になります。自己負担3割の方で、1284円となります。

まずはイナビルの薬価から見ていきましょう。

商品名 剤形 薬価
イナビル吸入粉末剤 20mg 2139.9円

イナビル吸入粉末剤の薬価は非常に高いですが、このお薬は1回で効果が持続します。イナビルは成人では40mg(2キット)用います。このため、自費では4280円、3割の自己負担では1284円となります。

これに対してタミフルでは、自費では3179円、3割の自己負担では954円となります。比較すると、イナビル方がやや薬価が高くなります。しかしながらそこまでの差はなく、簡便さを考えるとイナビルが処方されることが多くなっています。

 

イナビルはジェネリックが発売されていません。イナビルが日本で発売されたのは2010年になりますので、特許がきれるのはまだまだ先になります。

イナビルのジェネリックが作られるようになると、薬価はもっと安くなると思われます。5~6割ほどになるのが通常です。イナビルの予防投与は自費になるので、現時点ではかなり薬価が高くなってしまいます。

 

2.イナビルの用量

10歳以上では2キット、10歳以下では1キットにします。予防投与は10歳以上に適用で、2日連続で1キットずつ吸入します。

イナビルの用量は、年齢と用途によって異なります。

イナビルを治療に使う時は、

イナビルを予防で使う時は、

イナビル20mgと40mgを比較した時に、10歳以上では有意差はつきませんでしたが40mgの方がインフルエンザ罹病期間が短かかったという結果がでました。このため、10歳を基準として、それ以下では20mg、それ以上では40mgとなりました。

インフルエンザの予防投与としては、10歳以上の適用になっています。20mgずつ2日に分けて吸入します。

 

3.イナビルの吸入方法とは?

治療としては2キットを1回で吸入すれば終了です。大切なのはしっかり深く吸って、お薬がインフルエンザが増殖している気道にいきわたることが大切です。

イナビルは吸って気道内でインフルエンザウイルスが増殖するのを防ぐお薬です。そのため、しっかりと深く吸って口の奥の気道まで行きわたらないと意味がありません。どれ位深く吸うのか?

文章だとイメージがわきにくい方は、発売元の第一三共製薬会社が配信している動画で確認してみましょう。

イナビルの画像です。製薬会社から許可をいただいています。

文章で簡単にまとめると以下の5つの過程で吸入します。

  1. ①と書いてある薬剤トレーをしっかりとスライドしてセットします。
  2. 息を吐いてから、しっかりと奥まで口で加えます。
  3. 体を起こして、ゆっくり深く薬を吸います。
  4. 吸い切ったら2,3秒息を止めてからゆっくりと息をはきます。
  5. 次は②と書いてある薬剤トレーをしっかりとスライドしてセットした後、2~4を繰り返します。

これが1キットの流れです。大切なのは、しっかりと息を吸うことです。治療では2キット吸いますから、4回大きく吸い込むことになります。

 

まとめ

イナビルの薬価は、タミフルよりもやや高いです。しかしながらその簡便さから、処方されることが多くなっています。

10歳以上ではイナビル吸入粉末剤20mgを2キット、10歳以下では1キットにします。予防投与は10歳以上に適用で、2日連続で1キットずつ吸入します。

治療としては2キットを1回で吸入すれば終了です。大切なのはしっかり深く吸って、お薬がインフルエンザが増殖している気道にいきわたることが大切です。