ラミアン錠の効果と副作用

アイコン 2017.3.11 リポバス

ラミアン錠は、2000年から発売されているリポバスのジェネリック医薬品になります。「スタチン系(HMG-CoA還元酵素阻害薬)」という種類に分類される、コレステロールを下げるお薬です。

ラミアンは、おもに悪玉(LDL)コレステロールを下げるお薬です。悪玉コレステロールは直接動脈硬化を引き起こす原因になるため、LDLが高い場合はラミアンなどのスタチン系を選択します。

しかしながら脂質異常症の治療の基本は、食事制限と運動療法です。どんなにラミアンを内服し続けていても、日常生活を見直さないと脂質異常症は改善しないため注意しましょう。

ここでは、ラミアンの効果と副作用についてまとめていきます。

 

1.ラミアンのメリット・デメリットについて

<メリット>

<デメリット>

ラミアンは、脂質異常症に対して使用されるお薬です。2012年度の動脈硬化性疾患予防ガイドラインに、脂質異常症の診断基準が示されています。

脂質異常症の診断基準について

※2012年動脈硬化性疾患予防ガイドライン参照

このように脂質異常症は、3つの項目のうち一つでも当てはまれば診断されます。善玉コレステロールが低くても異常と診断されるため、高脂血症から脂質異常症に名前が変更になりました。脂質異常症の詳しい診断基準ついて知りたい方は、「健康診断で脂質異常症と診断された!!脂質異常症の診断基準は?」を参照してみてください。

この中でスタチン系のラミアンは、高LDL血症に対して適応があります。スタチン系には、

があります。ラミアンはこの中でスタンダードスタチンに属します。具体的には、

の3種類があり、どれも中等度にLDLを下げることになります。しかし「そもそもなぜ高LDLを改善しなければいけないのか?」と思う人もいるかと思います。

高LDL血症をはじめとした脂質異常症は、動脈が固くなる動脈硬化の原因になります。動脈が固くなり、さらにプラークというコブができると、動脈が閉塞しやすくなります。動脈が閉塞した部位が心臓や脳などですと、

などの病気が起きやすくなります。これらの病気は予兆もなく、突然発症します。死亡率も非常に高いですし、一命をとりとめたとしても激しい痛みなどの症状、およびその後の後遺症に悩まされる恐ろしい病気です。

これらの病気になってから脂質異常症を慌てて治療しても、時すでに遅しです。脂質異常症をなぜ治療しなければならないのか知りたい方は、「脂質異常症はどうして治療が必要?脂質異常症が引き起こす怖い病気とは?」 を一読してみてください。

特に悪玉コレステロールは、動脈の壁を破壊してコブになるプラークの原因物質になります。そのため脂質異常症の中でも、最も最優先で治療をするべきなのが高LDL血症になります。一方で、高LDL血症をはじめとした脂質異常症の治療は、

が柱となります。ラミアンは、コレステロールの合成を阻害することでLDLの上昇を抑えるお薬ですが、

上記の状態では、ラミアンの効果にも限界があります。

ラミアンは、食事療法・運動療法をしっかり行ったうえで使っていきます。ラミアンだけで脂質異常症を治療しようと考えないようにしましょう。ラミアンはLDLを下げる薬ですが、

もあります。そのため、LDLが高い上にHDLが低い、TGが高いなど合併している場合でも、ラミアンは治療適応になります。

一方でラミアンは、副作用に注意が必要です。ラミアンの重大の副作用として特に注意が必要なものは、横紋筋融解症です。横紋筋融解症は、筋肉をつくっている骨格筋細胞に融解や壊死が起こり、筋肉の成分が血液中に流出してしまう病気です。

筋成分であるミオグロビンが大量に流出し、腎臓に負担がかかる結果、尿が出にくくなるなどの腎障害を起こしてしまうことがあります。ラミアンを内服中に筋肉痛や疲れやすさが出現した場合は注意しましょう。

またラミアンは肝臓に主に作用する薬です。そのため肝機能障害が起こることがあります。横紋筋融解症も肝機能障害も採血で診断できます。ラミアンの効果判定も含めて定期的に採血を心がけましょう。

 

2.ラミアンの適応・投与量・効果は?

ラミアンは、高LDL血症を中心とした脂質異常症に適応があります。ラミアンの投与量は、5mgから20mgと幅があります。

ラミアンは、

の3種類が発売されています。

適応症ですが、

高コレステロール血症・家族性高コレステロール血症

となっています。高LDL血症を中心とした脂質異常症に対して使用されるお薬です。

ラミアンの用法・用量は、成人の場合は5mg1錠を1日1回内服します。効果が不十分であれば、ラミアンを20mgまで増量が可能です。

ちなみに効果ですが、

ラミアンを高脂血症の方に投与した調査した詳細結果はありませんが、先発品のリポバスの有効率は85%と報告されています。反対にみれば、1割弱の人には効果がないため注意しましょう。どれくらい低下したかみた調査では、リポバス5mgを12週間投与した結果、

した事が報告されています。さらに脂質低下が不十分であった場合はリポバスを20mgに増量すると、

した事が報告されており、投与量が多ければ効果も大きくなる事が分かります。

また、善玉(HDL)コレステロールが異常値であった患者さんにリポバス5mgを投与した調査では、HDLコレステロールが23%上昇した事が報告されています。

空腹時、食後でも効果に大きな差は認めなかったことから、ラミアンはいつでも内服して良いと考えられています。ただしラミアンは、グレープフルーツジュースと一緒に内服しないようにしてください。

ラミアンはCYP3A4という酵素に代謝されるお薬ですが、グレープフルーツはこのCYP3A4の働きを阻害します。結果としてラミアンとグレープフルーツジュースを一緒に内服すると、血中濃度が急激に上昇するため注意が必要です。

ラミアンは、1~3時間程度で最高血中濃度に到達します。また、1週間連続でラミアンを投与しても蓄積は認めず、一定の血中濃度を保つことができる薬です。

 

3.ラミアンの薬価は?

ラミアンはリポバスのジェネリック医薬品が発売されています。先発品のリポバス錠に比べると、ジェネリックのラミアン錠は50%程度となります。

次にラミアンの薬価です。ラミアンはリポバスのジェネリック医薬品です。まず先発品のリポバスの薬価は、

商品名 薬価 3割負担
リポバス錠 5mg 102.2 30.6
リポバス錠 10mg 200.9 60.3
リポバス錠20mg 410.9 123

※2017年3月6日の薬価です。

なお、後発品のラミアンの薬価ですが、

商品名 薬価 3割負担
ラミアン錠 5mg 56.9 17.0
ラミアン錠 10mg 106.9 31.8
ラミアン錠20mg 156.9 47.7

※2017年3月6日の薬価です。

初期投与するラミアン5mgは、先発品のリポバスと比較して50%の薬価で購入できます。ただし、リポバスのジェネリック医薬品は多数出ています。ラミアンより薬価が安い、もしくは高いジェネリック医薬品もあるため、注意が必要です。

 

4.ラミアンの副作用について

ラミアンの副作用で最も注意が必要なのは、肝障害と横紋筋融解症です。

ラミアンは副作用の詳細なデータが調査されていません。先発品のリポバスの添付文章では531例中、副作用は48例(9.04%)に認められました。主なものは、

でした。また、臨床検査値の異常変動は、86例(16.20%)に認められました。主なものは、

でした。基本的にラミアンも先発品のリポバスとほぼ同様と考えられています。まずラミアンは、HMG-CoA還元酵素阻害薬として肝臓に作用して効果を発揮するため、肝機能障害を起こすお薬です。その結果、

が上昇しますし、肝機能障害として軽度の倦怠感が認めることがあります。一方で肝機能障害は、そこまで重篤化することは少ないですし、薬剤をやめれば多くは改善します。

ラミアン含めてスタチン系の副作用として最も怖い副作用が、筋肉を溶かす横紋筋融解症です。筋肉が溶かされると、クレアチンキナーゼ(CK)という筋肉を構成する物質が血液内に増えます。その副作用がラミアンでも認めます。横紋筋融解症の症状として、

などが挙げられます。なお、横紋筋融解症や肝機能障害含めて、ラミアンの副作用は投与初期にみられることが多く、その多くは投与をやめることで回復します。そのため脂質異常症の改善の確認も含めてラミアン内服中は採血で経過観察することが望まれます。

少なくともラミアンを投与開始してから1か月~3か月の間に、一度は採血することが推奨されています。ラミアンなどのスタチン系の副作用の対策についてさらに詳しく知りたい方は、「クレストールで筋肉痛が出たら要注意?クレストールの副作用について」を一読してみてください。

 

5.ラミアンが使用できない疾患は?

ラミアンは、肝臓が悪い人は使用できません。

ラミアンが使用できない疾患は肝臓が悪い人です。ラミアンの添付文章でも、

重篤な肝障害又は胆道閉塞のある患者〔これらの患者では本剤の血漿中濃度が上昇し、副作用の発現頻度が増加するおそれがある。また、肝障害を悪化させるおそれがある。〕

と記載されています。ラミアンの血中濃度が急激に上昇することは副作用も出やすく非常に危険なため、肝機能が悪い人には禁忌になっています。一方で、ラミアンを内服する脂質異常症の方の中には、

などの人がいます。このような方は脂質異常症も合併しやすいので、ラミアンを内服させたいところです。ただし肝臓の病気が軽度でなければ、

を徹底して肝機能を改善する必要があります。生活習慣を整えて肝臓の機能が改善してからではないと、ラミアンは使用できません。また、肝臓の病気が指摘された方は、ラミアンが処方されても肝機能が悪化した場合は中止になってしまいます。

そもそも脂質異常症の治療自体がお薬だけではなく、食事療法や運動療法が第一の柱になります。ラミアンを処方された方は肝臓が悪くなくても、一度生活習慣を見直してみることからはじめましょう。

 

6.ラミアンで飲み合わせが悪い薬は?

CYP3A4で代謝されるお薬・フィブラート系のお薬は併用できません。特に中性脂肪を下げるフィブラート系の薬を併用しないように注意しましょう。

ラミアンの添付文章では、

などのカビをやっつける抗真菌薬と、

などのHIV(エイズ)に使用するお薬は禁忌になっています。これらのお薬とラミアンを一緒に使用すると、ラミアンの血中濃度が急激に上昇するリスクがあるため禁忌となっています。

しかしこれらのお薬は特殊な病気ではない限り使われることはないので、多くの方は気を付けることは少ないです。

患者さんで気をつけなければいけないのは、フィブラート系のお薬です。フィブラート系は、中性脂肪(TG)が高い時に使用される脂質異常症のお薬です。悪玉コレステロールも低下させますが、中性脂肪に対する効果がより強いとされています。代表的なお薬は、

です。脂質異常症の人は、LDL・TG両方高い人も多いです。

そういった人は、ラミアンなどのスタチン系とフィブラート系両方を使えば良いのでは?と安易に考えがちです。しかし、フィブラート系との併用に関しては、ラミアンの添付文章では、両方を同時に使用すると急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいことから、原則禁忌となっています。特に腎機能が最初から悪い人には、ほぼ使用できません。

治療上やむを得ないと判断される場合にのみ、慎重に併用することと記載はされています。しかしラミアンにも、フィブラート系ほどではないにしろ中性脂肪を低下する効果があります。またフィブラート系も、わずかながら悪玉コレステロールを低下する作用があります。

そのためLDL・TGの実際の値で、より重症な方を一つの薬で治療することからはじめることがほとんどです。両方の値が非常に高い場合は、まず悪玉コレステロール(LDL)を下げるためにラミアンの方から処方します。

LDLは動脈硬化の原因となるプラークの元になるため、LDL高値は非常に危険なためです。動脈硬化について詳しく知りたい方は、「脂質異常症はどうして治療が必要?脂質異常症が引き起こす怖い病気とは?を一読してみてください。

いずれにしろラミアンを処方された方は、ダメなら次の薬があると安易に考えず、運動や食事療法をしっかりとしようという心構えが大切になります。

また、ラミアンはCYP3A4という酵素で代謝されるお薬ですが、このCYP3A4の効果を減弱・増強させるお薬は多くあります。実際にラミアンの添付文章でも、絶対禁忌にあげた薬以外でも

など多くの薬剤が記載されています。また薬ではなくても、グレープフルーツがCYP3A4の効果を減弱して、ラミアンの血中濃度が上昇するリスクが指摘されています。

そのためラミアンを内服する際は薬だけではなく、飲み物にも注意が必要です。もし上記の薬を一緒に飲んでたら、クレストールなどCYP3A4が関与しないスタチン系のお薬に変更を考慮してもよいかもしれません。

 

7.ラミアンは妊婦や授乳中の方に投与してよいの?

ラミアンは、妊婦・授乳中の方は禁忌になっています。

ラミアンは、妊婦の方には禁忌になっています。理由としては、添付文章ではラットに他のスタチン系のお薬を大量投与した場合に、胎児の骨格奇形が報告されています。さらにヒトでは、他のスタチン系のお薬で、妊娠3ヵ月までの間に服用したとき、胎児に先天性奇形があらわれたとの報告があるためです。

また授乳中の方も、

授乳中の婦人には投与しないこと。[ラットで乳汁中への移行が報告されている。]

という一文が記載されています。基本的にこの一文は他のお薬にもほとんど記載されていますが、ラミアンではあえて禁忌の一覧で授乳者と記載されています。他の薬では、あえて禁忌の一覧まで授乳者を記載することは少ないです。

このことからも、ラミアンは妊婦や授乳中の方は内服しないようにしましょう。また妊娠を考えている方も、ラミアンは控えた方が安全でしょう。妊娠3か月までの間にスタチン系を内服したときに、胎児の骨格奇形が報告されているためです。

脂質異常症は、ラミアンを内服中止したら一気に悪くなって何か症状が出るものではありません。脂質異常症が悪くなって、徐々に動脈硬化が進行することで心筋梗塞や脳梗塞などの怖い病気につながります。これらを予防するために、ラミアンを内服します。

むしろ妊娠可能年齢に、ラミアンを内服していることが大問題です。20~40代から脂質異常症を指摘されている方は、食生活がかなり乱れており、暴飲暴食で肥満の方が多いです。妊娠するしないに関わらず、食事療法や運動を心がけるようにしましょう。

 

8.リポバス錠とラミアン錠の効果と副作用の比較

先発品・ジェネリックの効果と副作用は、大きな違いはないと考えられます。

多くの方が気になるのは、先発品のリポバス錠とジェネリック医薬品のラミアン錠で、効果と副作用が同じかどうかだと思います。特にジェネリック医薬品のラミアン錠がリポバス錠の半分程度の薬価で手に入るため、不安に感じる方もいるかもしれません。

ジェネリック医薬品では、有効成分は先発品とまったく同じものを使っています。ですから、効果や副作用の大まかな特徴は同じになります。先発品とジェネリック医薬品の違いは、薬を作るときの製造技術です。ジェネリック医薬品を作る時に求められるのは、薬の吸収・排泄と安定性の2つが先発品と同等であることです。

実際に先発品のリポバス錠とラミアン錠は主成分および投与量は全く同じです。

ジェネリック医薬品について詳しく知りたい方は、「ジェネリック医薬品の問題点とは?ジェネリックの効果と副作用」をお読みください。

 

9.ラミアンが向いてる人は?

健康診断等でLDLの高値を指摘され、食事や運動などの生活習慣を改善してもLDLコレステロールが下がらない方は、薬物療法の適応となります。

LDLが高ければ、まずラミアンなどのスタチン系が第一選択肢になります。現在では、

などのストロングスタチンを好む医師が多いです。ストロングスタチンがLDLが平均40%低下できるのに対して、スタンダードスタチンはLDLが平均20~30%下げることができます。そのため、LDLを大幅に下げた方が良いのではと患者さんは考えてしまうかと思います。そのように考えている医師も少なくありません。

ですがコレステロールは、私たちの体にとって大切な物質です。LDLの別名は「悪玉コレステロール」とよばれますが、下げれば下げるほど良いというわけではありません。

詳しいことは後述しますが、LDLはコレステロールを体に配る役割があります。コレステロールは我々30兆の細胞を司る原料になります。コレステロールが体内になくなるということは、我々の30兆の細胞を維持できなくなるということです。さらに、ホルモンや胆汁を作る原料にもなります。そのためLDLやコレステロールは、低すぎても問題になります。

低コレステロールの定義は、

です。この値を大幅に下回ってコントロールすることは好ましくないと考えられています。ただし低コレステロールに関しては、実際に症状として感じられることは少ないのです。ですがホルモンバランスが崩れることで、

などの症状が出ることがあります。また、脳出血を予防するためにコレステロールを下げすぎた場合、細胞を作る原料が無くなるため、むしろ脳出血が起こりやすくなるといったデータもあります。

つまりコレステロールは、ちょうど良い値が一番ということです。高すぎは論外ですが、決して下げれば下げるほど良いというわけではありません。以上の特徴を踏まえると、LDLが軽度高値の人は大幅に下げる必要がないため、ラミアンは良い適応です。特に高齢者は良い適応です。

高齢者の場合は、

などから、LDLを大幅に下げる場合には危険になる可能性もあります。

またLDLと中性脂肪どちらも高い方には、ラミアンは良い適応です。ラミアンはLDLコレステロールはもちろん、中性脂肪も下げられると言われています。そのため、LDLコレステロールと中性脂肪のどちらも高い方にもメリットがあると考えられます。 

また脂質異常症でジェネリック医薬品が登場しているのは値段を気にされる方は非常に強みです。脂質異常症の治療は基本的には何か月、何年も継続することで徐々に高LDL血症を下げていく治療です。2~3日内服したら終わりということは少なくともないので、月単位、年単位で考えると非常にこの差は大きくなります。

特にストロングスタチンでよく使用されるクレストールは、現時点ではジェネリック医薬品が発売されていません。「クレストールは値段が高くて何か月も内服するのは家計的に厳しい」といって自己中断をしてしまう前に、主治医に一度相談してみると良いかもしれません。

 

10.ラミアンの作用機序は?

ラミアンは、HMG-CoA還元酵素を阻害してコレステロールの合成を阻害します。

ラミアンの働きを説明する前に、脂質がどのように代謝されているのかを知ってみると良いかもしれません。

脂質を取り込まれた後の代謝の順序ですが、

  1. 食事をとることで脂質が取り込まれます。
  2. 脂質が分解されTG(トリグリセリド)が上昇します。
  3. TGが肝臓に取り込まれます。
  4. 肝臓でLDL(悪玉コレストロール)が作られます。
  5. LDLがコレステロールを体中に回します。
  6. LDLがHDL(善玉コレステロール)に変化します。
  7. HDLが余分なコレステロールを回収してまわります。

となります。大切なことは、コレステロールのおおもとである脂質は、体にとって大切な物質であるということです。そのため、⑤でLDLが体中にコレステロールを回しているのです。コレステロールの働きを具体的にあげると、

  1. 細胞膜の構成
  2. ホルモンの原料
  3. 胆汁酸の原料

などが挙げられます。脂質異常症は、余分にコレステロールがあることが問題になります。

ラミアンは、④の部分で肝臓においてTGがLDLに変換されるのを防ぐお薬です。具体的には、HMG-CoA還元酵素という酵素をラミアンは阻害します。このHMG-COA還元酵素は、肝臓内でLDLを作る働きがある酵素です。この酵素を阻害することにより、LDLが作られるのをラミアンは邪魔するのです。

④でLDLが作られなくなると、⑤以降も変化が生じます。

  1. LDLが体内に回る量が減ります。
  2. LDLが少ないことを体が察知して、体内に栄養がないと勘違いします。
  3. LDLを肝臓に取り込んで、低栄養状態に備えます。

このようにして、LDLはさらに血中から減ります。また体内に栄養がないと勘違いすることで、HDLを沢山作って③の肝臓に取り込むように働きかけるのです。

また肝臓では、中性脂肪からVLDL(超低密度リポタンパク質)も作成されます。VLDLには、中性脂肪を運ぶ働きがあります。

そのため、HMG-COA還元酵素を阻害してVLDLが減ると、中性脂肪を運ぶ物質も減ります。このため、中性脂肪も低下します。大切なのは、食事療法で脂質を制限したり、運動療法で血管内の脂質を減らすといったことが重要であるということです。

HMG-COA還元酵素を阻害したからといって、100%肝臓でLDLが作られないわけではありません。つまり沢山食べてしまえば、肝臓でLDLは作られてしまいます。

また血管内に栄養がたくさん漂っていれば、体も勘違いしないためLDLを肝臓に取り込もうとしないし、HDLを増やしてコレステロールを回収しようともしません。そのため、しっかりと食事療法と運動療法をやったうえで、ラミアンは効果を発揮するお薬だということを認識しましょう。

 

まとめ

<メリット>

<デメリット>

<向いてる人>