サルタノールの正しい使い方とは?

アイコン 2016.6.22 サルタノール

サルタノールは、1978年にグラクソスミスクライン社から発売されたβ2刺激薬になります。

主に喘息の発作時のお薬になります。サルタノールはβ2刺激薬として、喘息発作で狭まった気管支を広げることで症状を和らげます。

ただしサルタノールの成分であるサルブタモールは、短時間作用性β2刺激薬に分類されます。つまり即効性がある分、作用時間も短いのが特徴です。実際には4~6時間しか効果がないといわれています。

このため喘息発作が起きたときに使われるのですが、いざサルタノールを使おうとしてうまく吸えなかったら、治療効果が期待できません。喘息は、軽度の症状が一気に重症化してしまうこともある病気です。

喘息発作が起きてもあわてないために、サルタノールの吸入方法を確認していきましょう。

 

1.サルタノールの効果と特徴は?

サルタノールは、短時間作用型のβ2刺激薬で喘息発作の治療に使用します。

喘息の治療薬は、

の2つに大まかに分けられます。このうちサルタノールは、発作が出現した時に治療するお薬となっています。喘息発作とは、急に咳や喘鳴とともに息苦しさが出現する状態です。

重症度としては、

に分かれています。サルタノールはβ2刺激薬として気管支を拡張することで、全ての状態において適応があります。しかし、中発作以上ではサルタノールを吸ったらすぐに病院にいくようにしましょう。

サルタノールは1缶につき200回吸入が可能です。サルタノールは、喘息発作に対して成人1回2吸入、小児1回1吸入から使っていきます。効果を見ながら、1日に4回までは使っていくことができます。

詳しく知りたい方は、「サルタノール(サルブタモール)の効果と特徴」をお読みください。

 

2.サルタノールインヘラーを吸入する前に

サルタノールインヘラーでは、まずはカウンターをよく確認してください。

サルタノールは、インヘラーという吸入器を使って吸うスプレー式のお薬になります。

インヘラーの後ろに吸入回数が書かれています。ここをしっかりと見ておくことが、サルタノールは大切になります。

いざ発作が起きて吸おうと思ってみてみたら吸入回数が0だった…では、笑い事では済まされてなくなってしまいます。一部の新しい吸入薬ではプッシュできなくなるものもありますが、サルタノールインヘラーは0でも押すことができます。発作が起きて吸ったつもりでも、実際にお薬の成分がなくなっていたのでは全く効果が期待できません。

ですからサルタノールを使う時は、吸入回数をしっかりと確認していくようにしましょう。少なくなって来たら次に発作が来る前に病院を受診して、サルタノールを処方してもらいましょう。

 

3.サルタノールインヘラーの吸入方法は?

サルタノールインヘラーを口にくわえて、押すのに合わせて息を吸います。

サルタノールの吸入方法ですが、

  1. ボンベの中の薬が良く混ざるようにふります。
  2. 息を軽く吐いてから、サルタノールを口でくわえます。
  3. ゆっくり息を吸い始めたら、サルタノールを強く1回押します。
  4. スプレーが口の中に入ったら、数秒間息を止めます。
  5. 成人の場合は、もう一度吸入します。

これにカウンターを確認する作業が加わります。成人の場合は、2回吸入が1回分になるので注意が必要です。

 

4.サルタノールの吸入方法で気を付けることは?

噴霧するタイミングと息を吸うことを同調させることが必要です。

それではサルタノールの吸入では、どのようなことに気を付ければよいでしょうか?それぞれの場面で注意点をみていきましょう。

2.息を軽く吐いてから、サルタノールを口でくわえます。

十分に息を吸うために、準備として息を吐くことが大切です。吸入方法としてはサルタノールをくわえて吸うようにする方法と、少し口元から離して吸う方法の2種類があります。

3.ゆっくり息を吸い始めたら、サルタノールを強く1回押します。

サルタノールを吸う時には、ここの部分が一番大切です。息を吐いたタイミングでスプレーを押しても、気道にサルタノールが到達せずに全部吹き飛ばされてしまいます。

必ずサルタノールを使う場合は、息を吸ってるタイミングで押すようにします。

特に喘息発作で息が苦しいと、はやく何とか楽になりたいと焦る気持ちもあるでしょう。焦って吸うのではなくて、肺の奥に送り込むように息を吸い込みましょう。サルタノールが肺の奥にまで行き届くように意識して吸入してください。

4.スプレーが口の中に入ったら、数秒間息を止めます。

サルタノールがせっかく気道内に入っても、すぐに息を吐いたら全部出ていってしまいます。しっかり息を止めて、気道の末梢までサルタノールが行き渡るようにしましょう。

 

5.サルタノールがどうしても吸入できない人は?

スペーサーという吸入補助器を使いましょう。それでも吸入できない場合は、薬剤変更も視野に入れます。

サルタノールインヘラーを使っている方の中には、認知症を合併している高齢者の方や、小さなお子さんの場合も多いです。サポートする人がサルタノールを吸入してもらおうと頑張っても、どうしても本人の理解や協力が得られないと難しいところです。

ただし難しいからといって投げ出しては、喘息発作が起きたら苦しいままになってしまいます。そこで登場するのがスペーサーです。

スペーサーは、

など様々なタイプがあります。原理はスペーサー内に噴霧したエアゾルをためて、吸ったり吐いたりしながら気道に入れていくというものです。

こういった工夫をしても、そもそも吸入自体が難しい方はどうしてもいます。寝たきりの方や、認知症が強くてスペーサー自体がくわえられない方もいらっしゃいます。

このような方は、喘息発作が起きないように普段から事前に治療しておく必要があります。

吸入自体が本当に無理な場合は、テオフィリンや抗ロイコトリエンなどの飲み薬が代打薬として考えられます。また、ホクナリンテープという貼り薬の治療もあります。

これらを使用してサルタノールインヘラーが上手く吸えない人は、まず喘息発作自体が起きないように治療をしていきましょう。

一方で高齢者の中では、「本当に喘息?」という方も少なくありません。喘息は、「喘鳴が聞こえたら喘息」というわけではありません。特に、高齢者になってから喘息と初めていわれた方は注意が必要です。肺気腫や心不全でも喘鳴は聞こえるからです。

特に心不全は、β2刺激薬を吸入しても全く効果がありません。喘息と言われてサルタノールを処方されたけど全く効果がないという人は、そもそも喘息かどうか考えてみる必要があります。

喘息以外の疾患について知りたい方は、「喘鳴が聞こえたときに喘息以外に考える疾患は?」をお読みください。

 

まとめ

スポンサーリンク

スポンサーリンク