ウルティブロの正しい吸入方法は?

アイコン 2016.10.4 ウルティブロ
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ウルティブロ(一般名:グリコピロニウム‐インダカテロール)は、2013年にノバルティスファーマ株式会社より発売された抗コリン薬とβ2刺激薬の合剤の吸入薬になります。

抗コリン薬とβ2刺激薬によって気管支を広げることで、COPD治療薬として処方されているお薬です。

ウルティブロは、毎日1日1回吸入することで効果を発揮するお薬です。COPDと診断されてこのお薬を処方された方は、基本的にはずっとこのお薬と付き合っていくことになると思います。

しかしウルティブロの吸入が正しく行われないと、全く効果がありません。ですがCOPD自体が、吸入薬だけで症状がとりづらい病気です。そのため効果がなくても、ちゃんと吸えてた上で効果がないのか、うまく吸えていないのかを確認するのが難しいです。

ウルティブロは、ブリーズヘラーという吸入器にカプセルを入れて吸入するお薬です。ここでは、ウルティブロブリーズヘラーの吸入方法を確認してみましょう。

 

1.ウルティブロ ブリーズヘラーとは?

ウルティブロは、COPDの患者さんに第一選択として使用される長期作用型の抗コリン薬とβ2刺激薬の合剤になります。

ウルティブロは、1日1回1吸入、主に朝に吸入する長期作用型抗コリン薬とβ2刺激薬の合剤になります。慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の方の治療薬になります。

現在、COPDのガイドラインの第一選択肢は、

のどちらかになっています。しかし重症化した場合や効果がない場合には、併用して使っていきます。ウルティブロは併用したときに使用するお薬で肺気腫の方の多くに処方されています。 

同じブリーズヘラーの吸入器で3剤吸えます。このように3剤が同じディバイスで吸えるのは、現時点ではこのディバイスだけです。そのためシーブリかオンブレスで治療していた方は、単剤での治療が難しくなった場合同じブリーズヘラーであるウルティブロに変更すれば、同じ吸入方法で治療が継続できることになります。

ウルティブロについて詳しく知りたい方は、「ウルティブロの効果と特徴」をお読みください。

 

2.ウルティブロブリーズヘラーの吸入方法は?

ウルティブロは、カプセルをブリーズヘラーにセットしてから吸入するお薬です。

ウルティブロのデバイスの使用方法は以下になります。

  1. ブリーズヘラーのキャップを開け、マウスピースを外側に開きます。
  2. カプセルの充填部の凹みを確認します。
  3. シートよりウルティブロのカプセルを取り出します。
  4. ブリーズヘラーの充填部にカプセルを横向きに設置し、マウスピースを戻します。
  5. ブリーズヘラーの横のボタンを両側から押しカプセルに穴を開けます。
  6. マウスピースに口を当て吸入します。
  7. 吸い終わったらカプセルを捨ててください。

なかなか言葉だけだとイメージしづらいかもしれません。動画で確認したい方は、ノバルディスファーマが提供している動画を確認してみてください。

吸入の際のポイントとして、

を意識して吸入してください。

これらを意識して吸入すれば、しっかりと吸えています。ブリーズヘラーは吸入の抵抗が一番低く、軽く吸えるデバイスといわれています。「強く吸わなきゃいけない!」とは考えず、楽な気持ちで吸ってください。

またブリーズヘラーの良さとしては、「吸入実感」ができるという特徴があります。これは、他のデバイスにはないポイントです。カプセルが透明になっているため、吸入したあとノズルを開いてカプセルを目視するだけで、薬剤がすべて吸えたかどうか確認できます。もし薬剤が残っていた場合、何度でも吸い直しがききます。

これによって、全部吸えたかどうか不安・・・という懸念はなくなります。また薬剤が残ることもないので、効果も期待できます。

 

3.ウルティブロブリーズヘラー吸入での注意点は?

ウルティブロのカプセルを毎回入れる作業が必要になります。

多くの吸入薬は、薬が吸入器にすでに入っている場合が多いです。しかしウルティブロは、カプセルを毎日補充して吸入が必要になるお薬です。またカプセルを入れるだけではなく、ボタンを押してカプセルに穴をあける必要があります。

この作業をしないと、頑張って吸っても全く吸えないので注意が必要です。またボタンを押す際、ボタンを押したままにしないように注意してください。カプセルが回転しなくなってしまいます。ボタンを離してから吸入します。

ウルティブロの吸入するポイントとして、ゆっくりと息を吐いた後マウスピースを加えます。

喘息や肺気腫は、閉塞性肺疾患と言われる病気です。これは気管支が狭くなり、息を思いっきり吐いたり吸ったりできない病気です。ですから、息をしっかり吐いて十分量の息が吸える状態にしないと、吸う力が足りなくてウルティブロが十分に気管支に入らない可能性があります。

せっかちな人は、マウスピースをくわえる前から息を吸い始めたりしています。焦って吸っても良いことは何もないので、必ず一息入れましょう。

そしてウルティブロは、強く吸入しすぎるとカプセルが引っかかってしまうため、吸い始めはやや弱めに、カプセルが回る音がしたら少し強めに吸入するようにしてください。最初から強く吸入すると、カプセルにつまりが生じてしまうことがあります。

ブリーズヘラーは強く吸入しなくても、カラカラという音が確認できればきちんと吸入できているデバイスです。「最初はゆっくり、あとから少し強めに、カラカラ音を確認しながら」吸入するように意識してください。

この吸入方法は強く早く吸うアドエアやシムビコートとは逆なので、これらのお薬を以前から使っている人は注意が必要です。ウルティブロは思いっきり吸入しすぎると、むせこみや咳を誘発しやすいお薬となっています。

また吸入の際、空気の取り入れ口を塞がないように注意して吸入してください。ブリーズヘラーは吸入した際に空気を入れ込み、カプセルを回転させて薬剤を口の中に運ぶメカニズムになっています。

デバイス両側にある空気口を指で塞いでしまうと、空気の流れをストップさせてしまいます。こうなるときちんと吸入できませんので、指で塞がないようにご注意ください。

またお年寄りの方は、マウスピースをくわえてから息を吐いてしまっている方が目につきます。必ず息を吐いてから、ウルティブロブリーズヘラーをくわえましょう。そしてくわえたら、息を吸う以外の動作はしないようにしましょう。

そしてウルティブロを吸い終わったら、気管支の奥まで行き届かせることが大切です。吸った瞬間にすぐに息を吐いてしまうと、気道の末梢に届く前に息を吐きだしてしまってウルティブロが吹き飛ばされてしまう可能性があります。必ず吸った後数秒間は、息を止めていましょう。

ですがウルティブロは、肺に入った瞬間に吸着しやすいお薬と言われています。ウルティブロを吸った瞬間に咳き込んでしまっても問題ないとは言われています。

最後に、なるべくウルティブロを吸入後はうがいを心がけましょう。うがいをすることで、ウルティブロの抗コリン薬の副作用である口渇が軽減できるとされています。

 

4.ウルティブロがどうしてもうまく吸えない人は?

薬剤師さんに吸入指導をお願いしましょう。

ウルティブロを初めて処方された方は、内服と違って戸惑うことも多いでしょう。このサイトも一つの参考になればよいのですが、どうしても実際にみてみないと伝わらない部分もあるかと思います。

ウルティブロに限らず新しい吸入薬を処方された方は、遠慮せずに必ず薬剤師さんに吸入指導をしてもらいましょう。その場で自分の吸い方のどこが悪いかを指導してもらった方が、間違えないで済みます。

またウルティブロは、ドライパウダーとして吸ったら粉っぽさがあります。先ほど記載したように乳糖の甘さがあるので、これらが感じられなかったら以下の点をもう一度確認してみましょう。

  1. ウルティブロのカプセルをしっかりセットしていますか?
  2. ボタンを押してウルティブロのカプセルに穴をあけてませんか。
  3. 間違えて息を吐いてしまってなかったですか?もし吸入自体がうまくできないと感じたら、もう一度吸ってみましょう。

ただしCOPDの多くの方は、ご高齢の方です。認知症で吸うことが上手く理解できなかったり、十分な吸入力が出ない人、さらには吸った時に咳き込んでしまって続けるのが辛い人などいらっしゃるかもしれません。

特にCOPDは年齢とともに呼吸状態が低下します。吸入力が弱すぎて、十分にウルティブロが吸えていないことがあります。もしウルティブロを何回吸入してもカプセル内に粉が残ってる場合は、毎日ウルティブロを吸うのは難しいです。その場合は、スピオルト‐レスピマットといったスプレー式の吸入薬に変更を考慮しましょう。

 

まとめ

最後にもう一度ウルティブロブリーズヘラーの吸入方法を確認しましょう。

  1. ブリーズヘラーのキャップを開け、マウスピースを外側に開きます。
  2. カプセルの充填部の凹みを確認します。
  3. シートよりウルティブロのカプセルを取り出します。
  4. ブリーズヘラーの充填部にカプセルを横向きに設置し、マウスピースを戻します。
  5. ブリーズヘラーの横のボタンを両側から押しカプセルに穴を開けます。
  6. マウスピースに口を当て吸入します。
  7. 吸い終わったらカプセルを捨ててください。