アレジオンの先発品・ジェネリック・市販薬の比較

アイコン 2016.4.7 アレジオン

アレジオンは、花粉症治療薬としてよく使われているお薬です。第二世代抗ヒスタミン薬に分類されていて、アレルギー症状を抑えてくれる働きがあります。

アレジオンは、錠剤としては10mgと20mgの2つ剤形が発売されています。それ以外にも、小児用にドライシロップも発売されています。

アレジオンは発売から年月もたっているので、ジェネリック医薬品も様々な製薬会社から発売となっています。さらにアレジオンは、市販薬としてアレジオンFXも発売されています。

ここでは、アレジオンの先発品・ジェネリック・市販薬との違いについて、薬価や効果・副作用を比較していきたいと思います。

アレジオンの効果について詳しく知りたい方は、「アレジオン錠(エピナスチン塩酸塩)の効果と特徴」をお読みください。

 

1.アレジオンの用量・用法

成人の場合、アレジオンを1日1回10~20mg内服します。

アレジオンが最もよく使われるのは、花粉症の治療薬としてでしょう。正確にいうと、花粉に対するアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎です。

その他は気管支喘息、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎に伴うかゆみなどで使われることがあります。これらの皮膚の病気は、ヒスタミンが発生することでかゆみが認められます。これを抑える目的でアレジオンが使われることがあるのです。

内服方法としては、以下のように年齢と体重で分けられています。

 

2.アレジオンの薬価比較(先発品・ジェネリック・市販薬)

薬価としては、ジェネリックでは先発品の2割ほどになっています。診察料を含めても、アレジオンの市販薬での治療は高くなります。ジェネリック医薬品を使うのが最も安価です。

まずはアレジオンの薬価をみていきましょう。

<先発品>

商品名 剤形 薬価 3割負担
アレジオン錠 10mg 91.0円 27.3円
アレジオン錠 20mg 120.3円 36.1円
アレジオンドライシロップ 1% 80.6円/g 24.2円/g

<ジェネリック(後発品)>

商品名 剤形 薬価 3割負担
エピナスチン錠 10mg 18.7~54.4円 5.6~16.3円
エピナスチン錠 20mg 29.4~69.5円 8.8~20.9円

<OTC医薬品(市販薬)>

商品名 剤形 価格 1錠あたり
アレジオン10 10mg6錠 1316円 219.3円
アレジオン10 10mg12錠 2036円 169.7円
アレジオン20 20mg6錠 1490円 248.3円
アレジオン20 20mg12錠 2138円 178.2円

成人でしっかりと効果を期待する場合、アレジオンは20mgを1日1錠服用します。これをもとに、28日間の自己負担額で比較してみましょう。

このように計算してみると、圧倒的にジェネリック医薬品の負担が少ないですね。しかしながら病院でお薬をもらうとなると、初診料や処方箋料などが必要になります。自己負担額は初診では1010円、再診では570円になります。花粉症の治療を3か月行ったとすると、診察料で2150円となります。

これを踏まえて比較してみましょう。

このようにして比較してみると、アレジオンの市販薬は高くなります。時おり頓服で使う方以外には負担が大きいかも知れません。

アレジオンのジェネリックは、安いものでは薬価が2割ほどになるので、全体的にみても非常に安価になります。

※2016年4月現在の薬価になります。

 

3.アレジオンの効果と副作用の比較(先発品・ジェネリック・市販薬)

先発品・ジェネリック・市販薬の効果と副作用は、大きな違いはないと考えられます。

アレジオンをジェネリックや市販薬にするか悩んでいる方は、効果や副作用が同じかどうかが気がかりだと思います。この点について考えていきたいと思います。

まずジェネリック医薬品ですが、有効成分は先発品とまったく同じものを使っています。ですから、効果や副作用の大まかな特徴は同じになります。先発品とジェネリック医薬品の違いは、薬を作るときの製造技術です。ジェネリック医薬品を作る時に求められるのは、薬の吸収・排泄と安定性の2つが先発品と同等であることです。

もちろん多少の誤差はありますが、実際に930のジェネリックと先発品を比較すると、最大血中濃度では4.61±3.41%の差しかなかったと報告されています。ほとんど同等といってよいかと思います。

アレジオンに関しては、多少の効果や副作用としての眠気の違いはあるかもしれませんが、ジェネリックにすることでの違いは大差ないかと思います。

 

アレジオンの市販薬として正式に発売されているのは、アレジオン10・20です。このお薬は、販売元はエスエス製薬です。武井咲さんのCMが盛んに流れていますので、アレジオン10・20はエスエス製薬の商品に見えるかと思います。実は製造元は、先発品と同じ日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社になります。先発品と同成分・同効能と考えて問題ありません。

アレジオンFXは第二類医薬品に指定されていて、薬剤師か登録販売者がいる薬局のみでの取り扱いとなっています。疑問点があれば、薬局に問い合わせることができるようになっています。

市販薬で気を付けていただきたいのは、海外のジェネリック医薬品を販売している通信販売業者です。海外のジェネリックは日本とは基準が異なることもあります。市販薬で購入するならば、アレジオン10・20にしてください。

 

4.アレジオンのジェネリックの名前の違いとは?

ジェネリック医薬品を作っている製薬会社によって商品が異なっています。先発品に近づけるようにつくられているので、大きな誤差はありません。

ジェネリック医薬品も、実にさまざまな製薬会社から発売されています。それぞれの製薬会社によって異なる商品になります。もちろん先発品にできるだけ近づけているので、ジェネリック間での誤差も非常に小さくなっています。

ジェネリック医薬品は、従来はそれぞれの製薬会社が独自に商品名をつけて販売していました。しかしながらそれでは、医療側も患者さん側も複雑になってしまいます。紛らわしさを無くすために、最近ではお薬の成分名である一般名に統一する流れになっています。

アレジオンであれば、エピナスチン塩酸塩になります。これまで発売されてきたジェネリック医薬品は、少しずつ名称変更されてエピナスチン塩酸塩錠「〇〇〇」といった形になっています。〇〇〇は、会社ごとの名称になります。

アレジオンのジェネリックについて以下にまとめます。アレジオンのジェネリックは、昔の商品名が生き残っているお薬も多いです。

 

5.アレジオンの市販薬(アレジオン10・20)で大丈夫な方とは?

過去にアレジオンを使っていても大丈夫だった方で、アレジオンで症状をしっかりコントロールできている方は市販薬で大丈夫です。

ここまで、アレジオンの先発品・ジェネリック・市販薬の比較をしてきました。

アレジオンの市販薬は高いですが、「高くても病院に行く時間がないから市販薬がいい」という方もいらっしゃるかもしれません。医師としては病院にかかって治療を受けていただきたいのですが、市販薬でも大丈夫な方についてお伝えしていきたいと思います。

花粉症の治療で大切なことは、アレルギー症状をしっかりと抑えることです。アレルギー症状を中途半端に引き起こしてしまうと、少しずつアレルギーが酷くなってしまいます。ですから、症状をしっかりとコントロールをした方がよいのです。

アレジオンが市販されているのは、眠気などの副作用が少ないためです。安全性の高さから、アレジオンは市販されているのです。しかしながら、アレジオンでは効果が不十分になってしまう患者さんもいらっしゃいます。

また、アレジオンは副作用が少ないといっても、中には眠気などの副作用が認められる方もいらっしゃいます。はじめてアレジオンを使う時は、医師と相談しながら身体に合うかどうかを確かめた方がよいです。

このことを踏まえると、アレジオンの市販薬(アレジオン10・20)を使っても大丈夫な方とは、

になります。この2つがクリアできている方は、アレジオンの市販薬でも問題ないといえるでしょう。

 

6.アレジオンの剤形比較(ドライシロップ)

アレジオンドライシロップが発売されていますが、服用後しばらくしてからの苦味が難点になります。

アレジオンには、錠剤以外にもアレジオンドライシロップが発売されています。どちらも錠剤を飲みこむことが難しい方のために作られました。

とくに子供が飲みやすいように意識してつくられています。オレンジ色の顆粒で、そのままなめると甘みがあります。しばらくするとほのかに苦味が出てくるので、苦手にするお子さんもいらしゃいます。そのような時は、牛乳やヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品に合わせると飲ませやすいです。

 

まとめ

成人の場合、アレジオンを1日1回10~20mg内服します。

薬価としては、ジェネリックでは先発品の2割ほどになっています。診察料を含めても、アレジオンの市販薬での治療は高くなります。ジェネリック医薬品を使うのが最も安価です。

先発品・ジェネリック・市販薬の効果と副作用は、大きな違いはないと考えられます。

過去にアレジオンを使っていても大丈夫だった方で、アレジオンで症状をしっかりコントロールできている方は市販薬で大丈夫です。

アレジオンドライシロップが発売されていますが、服用後しばらくしてからの苦味が難点になります。