カウンセリングと占いはどのような違いがあるのか

アイコン 2016.6.20 カウンセリングサービス

「カウンセリング」といわれると何だか重たいイメージがあるかもしれませんが、「占い」といわれると気軽なイメージがしませんか?

カウンセリングの文化は日本ではなかなか根付かず、その市場規模はアメリカの100分の1ともいわれています。それに対して占いははるかに大きな市場規模で、右肩上がりと言われています。

困った時に、日本人はカウンセリングよりも占いに答えを求めることが多いのです。カウンセリングと占い、果たしてこの2つにはどのような違いがあるのでしょうか?

最近では、心理カウンセリングの知識を取りいれた占い師、また占いを勉強した心理カウンセラーの人もいます。どちらも「人の心の悩みを解決する」という目的には変わりありません。

しかしながら、方法論そのものが大きく違います。ですから、解決できる悩みの種類も異なってくるのです。ここでは、占いとカウンセリングの違いについてお伝えしていきたいと思います。

 

1.「カウンセリング」と「占い」の最も大きな違い

「カウンセリング」は相談者の中から答え(解決策)を引き出そうとして、「占い」は相談者の外から答えを与えます。

まずカウンセリングと占いの、それぞれのアプローチの違いについてみていきましょう。

カウンセリングは、相談者の心のサポートをメインにしています。悩みや不安を抱えた人の話を聞いて、一緒に解決策を探っていきます。

占いも同じく、悩み事を抱えた人の相談相手になります。就職から恋愛、引っ越し時期の相談など、相談内容は多岐にわたります。

その最も大きな違いは、

よくカウンセリングの不満として、「カウンセラーはただ話を聞いてくれるだけだ」というものがあります。だけどそれは当然のことなのです。

カウンセラーは、相談者の心理状態の改善を目的としています。外から直接答えを教えるというものではなく、相談者(クライエント)が自分でその答えをみつけていく手助けをしていくのです。

占いは、いろいろな占い方によって、相談者に外から直接答えを与えます。未来や過去のことについても、答えることがありますね。相談者が「○○について尋ねたい」といったなら、それについて占いの結果という形で答えを教えるのです。その答えの根拠は「占い」になるので、それが本当に正しいとは限りません。

例えば「人間関係がうまくいかない」という悩みに対して、カウンセラーは「あなたは、なぜ今のような状況になっていると思いますか」といった形で話を引き出していきます。

それに対して占い師は、「あなたの人間関係がうまくいかなかったのは、今は運気が低迷しているからだ」といったように、答えを切り出していきます。

つまりカウンセラーは、相談者の中から答え(解決策)を引き出そうとして、占い師は相談者の外から答えを与えるわけです。カウンセリングと占いの最も大きな違いは、このアプローチの違いにあります。

 

2.「カウンセリング」と「占い」の細かな違い

カウンセリングと占いの違いは、カウンセリングは心理学的な理論がベースにあり、占いは経験や統計に基づいた理論がベースにあります。カウンセリングは本人の内面の変容を目指し、占いは本人にアドバイスを与えます。

カウンセリングと占いは、同列に語られることが多くあります。ようやくカウンセラーにも公認心理士という国家資格ができますが、世の中にはさまざまな「自称カウンセラー」がいます。

本当に素晴らしい方ももちろんいらっしゃいますが、胡散臭い人も少なくありません。そして占いとカウンセラーを合わせて、例えば「占星術カウンセラー」などと自称する人もいます。

ですがもちろん、「カウンセリング」と「占い」はバックグラウンドがまったく違います。

心理カウンセリングには、さまざまな精神療法の理論があります。精神分析療法、認知行動療法、対人関係療法、森田療法など様々なものがあります。このサイトでもいくつか紹介しています。

そして占いにも、それぞれの寄って立つ根拠があります。四柱推命(子平)、西洋占星術、易学、タロットなどです。これらはそれぞれ経験や統計に基づいて体系立てられており、学問として成立しているものもあります。

さらに、相談内容や相談する人もまったく違います。

カウンセリングでは、どうにも解決ができない複雑な悩みがある人、自分自身の性格や考え方に悩みがある人などが相談に訪れます。具体的な解決をしていくこともあれば、自分自身をみつめて少しずつ変えていくことを目指していきます。

占いでは、「自分はこうしたのに上手くいかない。どうしたらいいだろうか?」といったように、具体的な解決策を求める人がきます。そしてその相談内容は、恋愛や仕事、人間関係のトラブル、金銭問題といった非常に現実的な質問が多いです。自分自身の変化を目的としている人は、ほぼいないでしょう。

カウンセリング料金が高いからといってかわりに占いをしても、おそらく満足できないでしょう。「自分のことをいろいろと決めつけられてしまった」と思うばかりです。

また、本当は占いを求めている人がカウンセラーのもとへ通っても、「話を聞くだけだった」「何も解決策を教えてくれなかった」とミスマッチを感じるのです。

自分が変わることを求めている、ないしは必要としている人は、カウンセリングが良いでしょう。それに対して、具体的なアドバイスを他の人から聞きたい人は占いが良いでしょう。

 

3.精神状態が悪い時は、カウンセリングも占いを避ける

精神状態が悪いときは、物事のとらえ方が歪んでしまいます。カウンセリングや占いは避けた方がよいです。

精神状態があまりにも悪化してしまった人に対しては、カウンセリングも占いも有効ではありません。

みなさんも、調子がよい時はポジティブになれますが、調子が悪いときはネガティブになってしまうかと思います。私の大好きな松岡修造さんだって、きっとそうだと思います。

精神状態が悪いと、物事の考え方は歪んでしまいます。何事も悲観的に見えてしまい、心の柔軟性がなくなってしまいます。そして気力もなくなってしまいます。

こんな時には、カウンセリングも占いも本人のためにはなりません。とくにカウンセリングは、自分自身の内面と向き合っていくことになります。それには多くのエネルギーがいりますし、自分の嫌な部分に目がいって自己嫌悪におちいります。

ですからカウンセリングでは、病院と連携をしているところが多いです。良心的なカウンセラーは、相談者の状態をみて病院への受診などをすすめてくれます。占いでも、「精神病の薬を服用している方は、鑑定をお断りします」という注意書きを掲げているところをみたことがあります。

精神状態が落ち着いてから、カウンセリングや占いをうけるようにしましょう。

 

4.「カウンセリング」と「占い」の共通点とは?

どちらも相談者の話を聞いた上でアプローチをしていきますが、方法や相性が合わなければ上手くいきません。

それでは、カウンセリングと占いに共通していることは何でしょうか。

それは「人の話を聞くこと」です。カウンセラーであれ占い師であれ、どちらもあなたの言うことをよく聞いてくれるでしょう。まずは、相談者のいうことに耳を傾けなければなりません。そこからいろいろなアプローチをしていくのです。

その点だけ見れば「占いとカウンセリングは似ている」といってもいいかもしれません。そして、もう一つ似ていることがあります。どちらも人によって、合う合わないがあるということです。

カウンセラーも占い師も、それぞれが得意としている精神療法や占い理論があります。相談者がその方法に合わなければ、うまくいきません。そしてそれだけでなく、対面で話をすることなので、人と人との相性もあります。

どちらも「相談者との信頼関係が大切」なのです。病院での治療でも医者との相性はありますが、お薬の治療は一定の効果があります。カウンセリングでも占いでも、この点が大切でしょう。

 

5.カウンセリングと占い、どちらを選ぶべきか?

カウンセリングは、自分自身が変わる必要がある方に向いています。一方で占いは、他人から具体的なアドバイスを聞きたい方に向いています。

カウンセリングと占いについての違いがおわかりいただけたでしょうか?カウンセリングも占いも、「人の話を聞く」ことがベースにあります。どんな悩みでも聞いてくれるはずです。ですがアプローチが違うので、その時の抱える問題によって、どちらを選ぶかを考えていきましょう。

カウンセリングは自分自身の内面に切り込んでいったり、複雑な問題を少しずつほどいていって解決を目指していきます。自分自身が変わっていきたい、ないしは必要がある人はカウンセリングを受けるべきです。

また、あまりに複雑な悩みは、他人からのアドバイスだけで解決できることは少ないです。自分自身が考えて、少しずつ絡まった意図をほどくように答えを見つけていくことが必要です。

一方で占いは、他の人からアドバイスをもらいたいときに向いています。そこに根拠はないと感じるかもしれませんが、ベテランの占い師は多くの人をみてきています。いわば悩み相談のプロともいえるかもしれません。占いは、そのコミュニケーションの道具にすぎなかったりします。

カウンセリングの選び方については、「カウンセリングはどうして高いのか?カウンセリングの実情と選び方」をお読みください。

占い師の選び方についてですが、この記事を書くに当たって知り合いの占い師さんに聞いてみました。料金が高いからよいとは限らないので、占いは自分が納得できる値段にしておくべきとのことでした。面白い答えが返ってきたのですが、決め手となるのは「占い師の顔」とのことです。うさんくさそうな人は避け、自分が信頼できる人を選ぶことが大切とのことでした。

 

まとめ

「カウンセリング」は相談者の中から答え(解決策)を引き出そうとして、「占い」は相談者の外から答えを与えます。

カウンセリングと占いの違いは、カウンセリングは心理学的な理論がベースにあり、占いは経験や統計に基づいた理論がベースにあります。カウンセリングは本人の内面の変容を目指し、占いは本人にアドバイスを与えます。

カウンセリングは、自分自身が変わる必要がある方に向いています。一方で占いは、他人から具体的なアドバイスを聞きたい方に向いています。

「カウンセリングなんて受けても無駄」「占いなんて、まったく無意味」と、感じた方がいるかもしれません。

人間の心はとても複雑なもので、お薬だけでは限界があることもあります。カウンセリングも占いも、「人間対人間の関わりから、解決策を探っていこう」という試みです。

心の問題で悩んでいる時は、自分のニーズに合わせてカウンセリングや占いを活用してみてもよいかもしれません。

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