自己愛性パーソナリティ障害(自己愛性人格障害)をチェック!

アイコン 2015.11.14 自己愛性パーソナリティ障害

自己愛性パーソナリティ障害(自己愛性人格障害)とは、自分が特別で優秀な存在であるという思いこみがあり、他者はそれにふさわしい賞賛と対応をしてくれて当然、人は自分の欲求を満たすためのものと考えています。

その背景には、自分はあるがままでも十分に価値があると思える健全な自己愛が育っていません。誰かに評価されなければいけないという自己愛のいびつさが根底にあります。

生きづらさを抱えている方の中には、パーソナリティ障害といかないまでも自己愛性パーソナリティ傾向がみられることもあります。

ここでは、自己愛性パーソナリティ障害がどのようなものなのか、ご紹介していきたいと思います。気になる方は、自己愛性パーソナリティ障害をチェックしてみましょう。

 

1.自己愛性パーソナリティ障害とは?

自己愛性パーソナリティ障害は、本当の自己を愛することができないために生じた歪んだ自己愛の病気です。本人は自覚がなく、周囲が悩む障害です。

自己愛性というと、なんとなく自己中心的な人、自分大好き人間のようなイメージになるかもしれませんが、単なる自己中とは違います。

表面上は自信満々な態度や発言が目立つ場合が多いですが、実は強いコンプレックスを抱えていて、「本当の自己」を「愛することができない」ことからおこる障害とされています。現実の自己と、自分が信じ込もうとしている理想の自己のギャップが大きいのです。

しかし、本人はその劣等感を通常自覚していません。自分は才能もあって人徳もあって特別な人間のはずなのに、周囲は自分の思う通りに動いてくれないとイライラしてしまいます。そのため、家族や友人であっても、他者が幸せそうにしていたり周囲に評価されていると腹が立ち、相手の立場で一緒になって喜ぶということができず、親しみある関係を築けません。

自己が不安定で確立していないので、他人を自分と同じ人間として尊重することもできず、自分の思い通りにしようと支配したり、利用したりする傾向があります。思い通りにいかない自分の人生への憤りから、抑うつや不眠におちいり、うさ晴らしのためにアルコールや薬物に依存する場合や、他者や社会に怒りをぶつけて反社会的な行動に出るケースもあります。

程度が軽ければ、自己愛性パーソナリティの傾向持っているというだけで、少し困った性格の人で済みますが、本人や周囲の人の生活に支障が出始めると、障害ということになります。

詳しく知りたい方は、「自己愛性パーソナリティ障害の特徴」をお読みください。

 

2.自己愛性パーソナリティ障害の傾向があるかチェック

まずは、自己愛性パーソナリティの傾向があるかどうかをチェックしてみましょう。

  1. 自分は特別な才能や容貌を持っていると思う。
  2. 他人は、自分の思い通りに動いてくれるべきだ。
  3. 周囲の人や社会は、自分の価値をわかっていないと感じて腹が立つ。
  4. 1人でいるのが苦手。いつも人に囲まれていたい、自分を特別扱いしてくれる人といたい。
  5. 家族や友人であっても、他人の幸せに強い妬みを覚える。
  6. 他人が自分を評価せず、バカにされたと感じるようなときには、強い怒りを抑えることができない。
  7. 自分の失敗や無知は絶対に認めたくない。
  8. 他の人が評価されているのを見ると、憤りを感じる。
  9. 権威的なものに憧れがあり、自分にもその一員になる権利があると思う。
  10. 他者に親しみを感じることができない。

いかがでしょうか?

最近は、このような自己愛性パーソナリティの傾向を持っている人が増えていると言われています。

しかし、そのような傾向はあったとしても、ある程度自分でそれをコントロールしながら周囲と折り合い、通常の社会生活を送れている場合には問題になりません。

 

3.自己愛性パーソナリティ障害のチェック

では次に、自己愛性パーソナリティ障害の可能性があるかどうかをチェックしてみましょう。ただし、これは医療上で正式に使われているものではありません。あくまでも、参考程度にとどめてくださいね。厳密な診断は、診察の回数を重ねていく必要があります。

  1. 「自己愛性パーソナリティ障害の傾向」のチェック項目が、5つ以上当てはまる。
  2. 家庭や職場での人間関係がうまくいっていない。
  3. 自分自身で生きづらさを感じている。
  4. 抑うつ、不眠などの症状がある。
  5. 特定の相手をイライラのはけ口にしてしまう。
  6. 他人を自分の都合で利用することに罪悪感がない。
  7. 反社会的な行動をするときがある。

このチェックでは、1の項目は絶対条件になりますが、当てはまるものが5つ以下の場合であっても、その程度によっては障害と判断されるケースもあります。

自己愛性パーソナリティの傾向が多分にあり、2~7のどれか一つにでも当てはまれば、自己愛性パーソナリティ障害である可能性が高いと言えるでしょう。

 

まとめ

自己愛性パーソナリティ障害についてみていきました。診断基準を参考にしながら、具体的にチェックできるように意識しながらみていきました。

自己愛性パーソナリティの傾向があり、社会生活で何らかの支障がある時、「自己愛性パーソナリティ障害」と診断されます。

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