4つのポイント!うつ病の原因になる仕事ストレス

アイコン 2015.2.21 うつ病
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仕事でのストレスを機に、うつ病になってしまう方はたくさんいらっしゃいます。

仕事のストレスと一言で言っても、色々なことがあります。私も、いろいろな人を面談させていただいて、さまざまな仕事のストレスで悩まれている方をみてきました。そこで感じるのは、ストレスも漠然としている方が多いことです。自分のストレスをしっかりと見えるようにすると、それだけで良くなっていく方もいらっしゃいます。

ここでは、自分の仕事でのストレスを考えやすいように、4つのポイントに分けて考えていきましょう。

 

1.仕事のストレスの影響

ストレスは「変化の大きさ」が最も影響を与えます。

水の量にあたるストレス、この影響力を式で表してみます。

ストレスの影響力=ストレス強度×持続時間×頻度×変化

これらの4つの要素のうち、もっとも影響が大きいものは、「変化」です。人は変化にとても弱いです。マイナス要素だけでなくてプラス要素の変化も、時にストレスになります。良くも悪くも、変化することは全て「ストレス」なのです。

人は、ストレスを受けると三段階の反応をとります。第一段階は警告反応期です。ストレスを受けると、そのショックから一時的に身体の機能が低下しますが、抗ストレスホルモンが分泌され、身体の機能を活発化させることで身を守ろうとします。

なおもストレスが続くと、第二弾階の抵抗期へと入ります。長引くストレスに身体が抵抗し、普段よりも抵抗力が強くなっている状態です。

第三段階は疲憊期です。長期にわたってストレスを受け続けた結果、身体が疲労困憊してしまった状態です。ここまでくると抵抗力が下がり、睡眠や食事などの生活リズムも乱れ、身体機能が低下していきます。このようにして、うつ病などにつながっていきます。

 

2.仕事のストレス~4つのポイント~

量的負担・質的負担・社外の人間関係・社内の人間関係の4つのポイントで考えていきましょう。

仕事のストレスは、さまざまなものがあります。「ストレスが溜まる」といっても、果たしてどのようなストレスがかかっているのか、漠然としていることもあるかと思います。

そのような時は、自分がどのようなことにストレスを感じているのか、はっきりさせるだけでも意味があります。全体像がみえると、それだけで楽になります。ですから、ストレスを自分で把握することにも意味があります。

仕事のストレスを考えていく時には、量的負荷・質的負荷・社外の人間関係・社内の人間関係にわけると考えやすいです。以下で詳しくみてみましょう。

 

3.仕事のストレス(量的負担)

仕事の量的ストレスについてポイントをまとめました。

仕事の量が増えてくると、ストレスになります。ですが、純粋に仕事量が多い=ストレスが多いというわけではありません。5つの要素に分けて考えてみましょう。

まず、客観的な業務量は、純粋にトータルの業務量の多さです。同僚などと比較すれば、その業務量が多いかどうかは見えてくるかと思います。

一方で、業務量の多さは純粋に量だけでなく、主観的にも変わってきます。楽しいと感じていれば、業務量は少なく感じます。単調な作業は、客観的な業務量以上に負担が大きいです。また、自分のキャパが小さい方と大きい方では、同じ業務量でもとらえ方がかわります。

さらには、業界内での業務量の比較も影響します。人はどうしても比較をしてしまいます。同じ境遇の中で、自分より辛い人をみれば、「自分はマシだ」と思えます。反対に、自分より周囲が楽をしていれば、「自分の待遇がよくない」と、よりストレスが増します。

そして、ストレスに影響のもっとも多いのが変化です。納期の都合や季節性に業務が変化すると、オンとオフの差が激しくなります。その変化についていかなければいけません。

休みをとることは、もちろんストレスの軽減になります。休めるかどうかよりも重要なのが、休みを取りやすい環境かどうかです。休みにくい中で無理やり休むと、しっかり休まりませんよね。サポートのところでも後述しますが、周囲のサポートがあるかどうかは、量的負担を軽減するよりも3倍くらいのストレス軽減効果があります。

 

4.仕事のストレス(質的負担)

仕事の質的な負担に関してまとめました。

仕事の中身もストレスには重要です。仕事の質的負担にはどのようなものがあるでしょうか。代表的な5つをとりあげていきます。

責任の大きさは、失敗できないというプレッシャーがかかります。ですから、ストレスは当然かかります。扱う金額が大きい、自分が意思決定をしなくてはいけない、などいろいろな仕事の責任に伴うプレッシャーがあります。

また、自分の仕事をどれくらい裁量権をもてるかどうかは、ストレスに大きな影響があるといわれています。要は、自分のやり方で仕事をすすめられていればストレスは感じにくいということです。

経験が少なく慣れない業務ですと、仕事の効率はどうしても落ちてしまいます。達成感が得にくくなってしまうので、量以上のストレスがかかります。

見通しの立てにくい業務も、全体像がみえないので結果につながりにくく、達成感が得にくいです。いまやっていることが、全体の中でどのような位置づけになるかがわかりにくいと、ストレスはより増加します。また、電話対応などの流動的な業務のが多いと、担当業務の効率があがらないようなこともあります。

さらに、質的に変化のある業務は、その変化にあわせていくことが大変です。予期せずに業務が変化したり、突発的に業務が加わったりすると、ストレスは大きくなります。

 

5.仕事ストレス(社外の人間関係)

仕事のストレスとして、社外の人間関係に関してポイントをまとめました。

間接部門の方は、そこまで社外との直接的なやり取りは少ないかも知れません。直接お客さんと関係を築く必要がある方は、さまざまなストレスがあります。

顧客の相性の問題もあります。つきあいにくい顧客はいらっしゃるかと思います。それこそ、倫理観として問題のあるお客さんに接するかたもいらっしゃると思います。それでも会社の名刺をもってきている以上、つきあわざるを得ません。

また、そのつきあいが半ば強要されてしまうこともあります。サービスにお金を出してもらう顧客には、そのサービスの内容だけでなく日頃のつきあいも影響します。ですから、無理をしなくてはいけない方もいらっしゃいます。

休日や勤務時間外などに臨時対応しなくてはいけないこともあります。「いつ呼ばれるかわからない」という心持ちで休日をすごすと、あまり休まりません。

仕事が上手くいっているときは、大きくは問題にならないことが多いです。顧客との関係性が崩れていくのは、ミスが起きた時です。1度ミスが起きてしまうと、その対応はもちろんのこと、原因説明、予防などと対策を講じなければいけません。

また、そのような時に、会社としての建前を顧客に伝えなければいけないこともあります。直接伝えることもストレスになりますが、それ以上に顧客への伝え方を決定する方のストレスも大きいです。

 

6.仕事ストレス(社内の人間関係)

仕事のストレスとして、社内の人間関係についてポイントをまとめました。

会社は長い時間を過ごす場所です。そこでの人間関係が上手くいかないと、大きなストレスになります。会社での人間関係としては、部下・同僚・上司・部署・会社の5つの対象との関係性をみていきましょう。

部下とうまくつきあって円滑に仕事をしていくことは、とても難しいです。マネージャーとしても自身の評価されるポイントになります。部下に信頼されていないと感じながら仕事をしていくことは大きなストレスになります。

同僚との人間関係が上手くいかないと、困った時に相談することもできません。また、疎外感をもちながら職場で仕事をしていくのもストレスになります。

上司との人間関係は、自分の評価にも影響するので大きなストレスになります。仕事のストレスとして最も多いのは、「上司から自分が思うように評価されていない」となります。

また、個々の人間関係ではありませんが、部署としての雰囲気や会社のビジョンへの共感も影響があります。

 

7.仕事でのストレスの影響の大きさ

ストレスを軽減する達成感・裁量権・周囲のサポートはとても重要です。

仕事のストレスの影響を統計的にあらわしています。

周囲のサポートがあるかどうかは、ストレスへの影響がとても大きいです。ストレスを軽減する要因である「達成感」「裁量権」「周囲のサポート」は、増加させる要因である「量・質・人間関係」よりも、3倍のインパクトがあるという研究があります。

上手の赤丸をつけている数字をみてください。職業性ストレス増強要因は0.23、職業性ストレス緩和要因はー0.66となっています。これは、職業性ストレス緩和因子が、およそ3倍ストレスを軽減させることを意味します。ですから、職場のサポートはとても大事になってきます。

こんなに難しく考えなくても、12のあったものを2サポートしてもらって10になるのと、サポートなしで10行うのを考えてみてください。同じ10の仕事をするにしても、かなり前者の方が楽になりますよね?

 

8.サポート

仕事のストレスに対して、周囲のサポートのポイントです。

サポートとしては、人事総務・上司・同僚・部下・家族友人があげられます。人事総務への相談窓口がしっかりしていれば、部署外で相談できる場所ができます。また、客観的な立場として介入できることもあります。部署内では、上司・同僚・部下などとの関係があります。プライベートとして、家族や友人も支えになります。

 

まとめ

ストレスは「変化の大きさ」が最も影響を与えます。

量的負担・質的負担・社外の人癌関係・社内の人間関係の4つのポイントで考えていきましょう。

量的負担としては、客観的な業務量・主観的な業務量・業界内での業務量・量的変化・休みの取りやすさがあります。
質的負担としては、責任の大きさ・並行業務の多さ・経験の少なさ・見通しの立てづらさ・質的な変化があります。
社外の人間関係としては、顧客との相性・つきあい・臨時対応の多さ・ミスの対応・建前と本音があります。
社内の人間関係としては、部下・同僚・上司・部署・会社との関係性があります。

ストレスを軽減するサポートはとても重要です。ストレスを軽減する要因は、増加させる要因の3倍のインパクトがあります。サポートとしては、人事総務・上司・同僚・部下・家族友人があげられます。