パニック障害重症度評価尺度(PDSS)でパニック障害をチェック

アイコン 2016.5.30 診断テスト・チェックリスト

パニック障害は、突然に激しい恐怖心や不安感に襲われる病気です。

このようなパニック障害の患者さんでは、「逃げ出せないかもしれない」という状況に恐怖心を持っていることが多いです。このことを広場恐怖といい、パニック障害と広場恐怖症は合併しやすいです。

そして普段から恐怖の陰に怯えて生活することになります。このような不安のことを予期不安といいます。そのような生活が続くと、仕事や家庭などの日常生活に支障が及びます。

パニック障害重症度評価尺度(PDSS)は、パニック障害の中核的な7つの症状を評価して重症度を求めたものです。

本来は訓練をうけた治療者が判定を行っていくものですが、患者さんが行ってもPDSSの症状の程度の目安を知ることができるかと思います。ここでは、PDSSによってパニック障害をチェックしていきましょう。

 

1.パニック障害重症度評価尺度(PDSS)とは?

最近になって診断基準が変わりましたが、PDSSはパニック障害と広場恐怖症の重症度を総合的に評価する尺度といえます。PDSSは診断のために作られた心理検査ではありませんが、症状の程度をチェックする参考になります。

パニック障害の診断方法は、最近になって少し変わりました。これまでの診断基準では、まずパニック発作を診断し、その後に広場恐怖があるかどうかを判断していました。ですから「パニック障害に広場恐怖が伴うかどうか」という考え方で診断されていました。

これに対して最近では、パニック障害と広場恐怖症は別々の独立した病気と考えられるようになりました。「パニック障害と広場恐怖症が合併しているかどうか」という考え方をするのです。

パニック障害重症度評価尺度(PDSS:Panic Disorder Severity Scale)は、少し昔に作られた心理検査です。このため昔の考え方に従って作られていますが、症状の程度を知るひとつの参考になります。

PDSSは、訓練をうけた専門家が患者さんに質問することでつけていきます。患者さんは最近の1ヶ月を振り返っていただき、その状態を0~4の5段階で評価していきます。

この7つの項目をチェックすることで、総合的なパニック障害・広場恐怖症の重症度を評価していきます。パニック障害と診断されれば、子供でも行うことができます。総得点は28点満点となります。

もともとは診断のために行うものではないので専門家に判断していただく必要がありますが、セルフチェックするひとつの参考にはなるかもしれません。

 

2.パニック障害・広場恐怖症をPDSSでセルフチェック

 




パニック障害:PDSSの診断基準
8点~13点軽度のパニック障害
14点~20点中等度のパニック障害
21点以上重度のパニック障害