強迫性障害の重症度をY-BOCSでセルフチェックしてみよう

アイコン 2016.5.20 診断テスト・チェックリスト

Y-BOCS(Yale-Brown Obsessive-Conpulsive Scale)は、強迫性障害の症状を評価する心理検査としてはもっともよく行われている検査になります。強迫性障害の症状を網羅的にチェックして、その重症度を評価していきます。

Y-BOCSは通常、患者さんに質問をしながら確認していくものになります。このため、その症状があるかどうか、どの程度あるのかは、患者さんの答えを聞きながら面接者が判断することになります。

しかしながらY-BOCSでは、患者さん自身でやってみても強迫性障害の症状を網羅的に調べるのにとても有効です。重症度の評価は難しいかも知れませんが、自分でY-BOCSをチェックしても有意義だと思います。

ここでは、ここでは、強迫性障害の心理検査であるY-BOCSを、患者さんがチェックできるような形にしてご紹介したいと思います。

 

1.強迫性障害の心理検査、Y-BOCSとは?

強迫性障害の症状を網羅的に確認し、症状の重症度や治療反応性を評価するための心理検査です。

Y-BOCS(Yale-Brown Obsessive-Conpulsive Scale)は、強迫性障害の症状を評価する心理検査としてはもっともよく行われている検査になります。強迫性障害の症状を網羅的にチェックして、その重症度を評価していきます。

強迫性障害は、同じ病気の中でも異なるタイプのある病気です。強迫症状は大きく強迫観念と強迫行為の2つがありますが、それを網羅的に質問していくことで「症状リスト」ができあがります。

現在と過去で問題となっている強迫症状をリストアップしていき、その上で現在もっとも問題となっている強迫症状を明確にします。

それができあがったら、その症状の程度やを評価します。強迫観念と強迫行為を評価し、その合計から強迫性障害の重症度を求めていきます。

通常は患者さんと面接しながらチェックをしていきます。まず患者さんに、強迫観念や強迫行為とは何なのかを理解していただきます。具体的に例を示したりして、どういうものが強迫観念で、どういうものが強迫行為なのかをお伝えします。

以下でY-BOCSをご紹介していきますが、その前に「強迫観念と強迫行為とは?強迫性障害の症状」をお読みいただくと、より確実にチェックができると思います。

 

2.強迫観念のチェック

それでは、強迫観念のチェックをしてみてください。該当する強迫観念があれば、チェックボックスにマークしておきましょう。

  • 攻撃的な強迫観念
  • 汚染に関する強迫観念
  • 性的な強迫観念(本心ではないのに湧いてくるもの)
  • 保存と節約に関する強迫観念(本人にとって価値がないもの)
  • 宗教的な強迫観念
  • 対称性や正確性を求める強迫観念
  • 身体に関する強迫観念
  • その他の強迫観念

 

3.強迫行為のチェック

次に、強迫行為としてどのようなものがあるのかをチェックしていきましょう。

  • 掃除と洗浄に関する強迫行為
  • 確認に関する強迫行為
  • 繰り返される儀式的行為
  • 物を数えるという強迫行為
  • 整理整頓に関する強迫行為
  • 物をためたり、集めたりする強迫行為
  • その他の強迫行為

 

4.強迫性障害の重症度のチェック

ここまでくれば、強迫性障害と強迫行為に対する「強迫症状リスト」が出来上がっていると思います。

これを振り返りながら、症状の重症度をチェックしていきます。強迫観念と強迫行為をそれぞれ、5つのポイントからチェックしていきます。0~4点の5段階評価となります。

  1. 強迫症状に占められる時間
  2. 強迫症状による社会的障害
  3. 強迫症状に伴う苦痛
  4. 強迫症状に対する抵抗
  5. 強迫症状に対する制御

それでは、強迫性障害の重症度をチェックしてみましょう。




強迫性障害:OCD評価尺度
7点以下正常
8点~15点軽度の強迫性障害
16点~23点中等度の強迫性障害
24点~31点重度の強迫性障害
32点以上極度の強迫性障害