遠隔診療は医療をどう変えるのか?遠隔診療にひそむ落とし穴

2017.2.13 その他の制度

私たちの生活には様々な場面でITが取り入れられ、生活はますます便利になっています。いまやスマートフォンは当たり前の時代になっていますし、様々なことが遠隔でも行えるようになってきています。

医療サービスも、テレビ電話などを利用すればわざわざ行かなくてもできるのではないか…そんな思いを持たれた方もいらっしゃるかもしれません。

ですが医療の世界では、他の分野と比べるとITは遅れています。様々なしがらみの中で、遠隔診療の可能性は閉ざされていました。

しかしながら最近になって、その門戸がようやく開かれてきました。平成27年8月の一本の厚生労働省事務連絡によって、遠隔診療の事実上の解禁がされました。まだまだ診療報酬なども含めて成熟していない分野ですが、これから少しずつ広がっていくことが予想されています。

最近ではメディアでも取り上げられることが増えてきており、平成28年11月の未来投資会議では、安倍首相も後押しするご発言をされ、医療業界でも活気づいてきています。

遠隔診療…たしかに非常に有用な医療手段になるかと思います。しかしながら、負の側面も間違いなくあります。現場の医師として、遠隔診療にひそむ落とし穴について考えてみたいと思います。


植松聖容疑者が、措置入院を「スピード退院」となった理由

2016.8.1 その他の制度

相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、19名の犠牲者を出す大変痛ましい事件が起こりました。

容疑者として植松聖容疑者が逮捕されましたが、彼が犯行に及ぶ4か月ほど前、相模原市によって措置入院していたことが話題となっています。

2月19日に措置入院となり、12日後の3月2日は退院となっています。その入院から退院までの期間の早さ、大麻使用に対する届出と対応、そしてその後のフォローアップのなさなどが物議を醸しています。

私も精神科病院に勤めていますが、覚醒剤をはじめとした違法薬物による精神症状で入院する患者さん、措置入院の患者さんもたくさんいます。

植松容疑者の病状を推測で語ることはできませんが、措置入院や麻薬の扱い、その後の対応について、実情を踏まえて考えていきたいと思います。


いま話題の遠隔診療、遠隔診療にはどのようなサービスがあるのか?

2016.6.1 その他の制度

みなさんは遠隔診療が事実上の解禁になったというニュースを耳にされたことがありますか?

従来から遠隔診療は、僻地に限っては可能とされていました。しかしビジネスとして儲かるはずもなく、遠隔診療はほとんど行われてきませんでした。この状況が厚生労働省の一本の厚生労働省事務連絡によって大きく変わりました。

遠隔診療の適応範囲が大きく拡大され、一気にビジネスとしての可能性が広がったのです。これをうけて、様々な企業が遠隔診療に乗り出しています。そして実際にいくつかの病院でも、遠隔診療が導入されつつあります。

しかしながら診療報酬の体系も整っておらず、まだまだ普及という段階ではありません。病院としての体力があったり、企業の支援がある医療機関で導入されはじめている段階です。

ここでは、いま話題の遠隔診療とはどのようなものか、そして現在どのようなサービスがあるのかをご紹介していきます。


「月29万円の生活保護の母」は本当に苦しんでいる

2016.3.16 その他の制度

インターネットで「生活保護」と検索すると、上の方に検索されるページがあります。

「月29万円の生活保護、それでも苦しいと訴える母。。朝日新聞の記事で大騒ぎ!」というnaverまとめ記事がでてきます。この記事では、生活保護の人がいかに贅沢しているかということとともに、数々のバッシングの意見がよせられています。

私もこのニュースのことは覚えていて、朝日新聞の報道をきっかけに様々なメディアで取り上げられていたと思います。その時に怒りを感じましたが、その矛先は母親ではなく、メディアに対してのものでした。

私も、現状の生活保護に対する疑問は日々感じています。生活保護を受けることに疑問を持つこともなく、できることをしようとしない人に苛立ちを覚えることはあります。

しかしながら、このお母さんは本当に苦しんでいるのです。本当に困って、真剣に自分の窮状を訴えているのです。朝日新聞の記者の意図は違ったのかもしれませんが、その一家の家計が公開されたことで炎上し、ゆがんだ形で様々なメディアにとりあげられました。

ここでは、「月29万の生活保護の母」から見えてくる生活保護の実情をお伝えしたいと思います。


精神科医療現場での生活保護の実情とは?

2016.3.15 その他の制度

生活保護費が年々増加していることは、度々ニュースになることがあります。「生活保護の実態」のような形で労働者の賃金水準と比較されたり、生活の内容が取り上げられてバッシングされます。

しかしながら世間の皆さんの意識にのぼるのは束の間で、時間がたつとすぐに風化してしまいます。

一方で財源の圧迫から生活保護費の切り下げが議論されると、マスコミはこぞって弱者切り捨ての論調に染まります。

生活保護費の受給者は、精神疾患の患者さんは非常に多いです。ですから精神科医療の現場では、生活保護の意味を日常的に考えさせられるのです。

精神医療の現場ではどのような生活保護の問題があるのでしょうか?
そしてその問題を解消するにはどうすればよいのでしょうか?

ここでは、精神医療の現場での生活保護の実情についてお伝えしていきます。