麦門冬湯の効果と副作用

2017.1.14 身体に効く漢方薬

風邪がまん延する季節、さらに空気が乾燥すると、風邪が治っても咳が残ってしまうことがありますね。近ごろでは「咳ぜんそく」といって、空咳だけの症状を持つ人も増えています。

麦門冬湯は、風邪のなかでも咳、とくに喉が乾燥してイガイガし、切れにくい痰を伴う咳の症状によく使われます。

漢方の世界でいう乾燥の症状「乾証」に使われ、のどが渇くドライマウスの症状や、悪性腫瘍の治療に伴う口の乾きに用いられることもあります。

体を潤す効果を持つとともに、滋養をつける働きのある生薬が使われているので、咳と風邪による体力の低下を回復させます。

咳にも、から咳、湿った咳と種類がありますが、麦門冬湯は気管支炎や気管支喘息など、から咳に向いた処方です。

ここでは、病院で処方される麦門冬湯の効果と副作用についてお伝え していきます。


桔梗湯の効果と副作用

2017.1.10 身体に効く漢方薬

風邪のひき始めを、喉の痛みで気づくことは多いですね。冬場は乾燥・風邪対策からマスクやうがいをする人も多いですが、もしも扁桃腺の腫れ、のどのいがらっぽさがあらわれてきたら、風邪のひき始めの対処として、桔梗湯が有効かもしれません。

漢方の世界では、喉が痛くなる症状の風邪は「風熱の邪」によるものとして考えられ、風邪が肺に入り込み、熱が喉の方に上がってくることによって炎症や腫れが起こります。

喉の痛みにはさまざまな原因がありますが、桔梗湯は喉の腫れや軽い寒気があり、ときおり咳や痰を伴うような風邪のひき始めに適しています。

桔梗湯は体質をほとんど選ばずに使えるので、子供から高齢者まで幅広い年代の患者さんに使うことができ、風邪の悪化を防ぎます。生薬の桔梗は、のど飴にも含まれていることが多いです。

ここでは、病院で処方される桔梗湯の効果と副作用についてお伝え していきます。


茵蔯蒿湯の効果と副作用

2016.12.27 身体に効く漢方薬

漢方の世界で、「表」は体の表面、「裏」を体の内側と表現します。体の内側、つまり内臓に熱を持つことを「裏熱」というのですが、茵蔯蒿湯は、この「裏熱」を抑え、裏熱によって生じた症状を改善します。

裏熱の代表的な症状は、口の渇き、尿量の減少、便秘、体のかゆみ、口内炎などで、これらが内臓の炎症に伴って、起こると考えられます。

分かりやすい例で言うと、口内炎などは食べ過ぎや飲み過ぎのときに、胃が荒れることが原因で起こることがありますね。内臓が炎症を起こして熱をもち、舌の粘膜に症状が出たと考えるのです。同様に肝臓に炎症が起こると、黄疸や体のかゆみとして、皮膚に症状があらわれることがあります。

茵蔯蒿湯は、裏熱をとることによって炎症を抑え、皮膚の症状を治していきます。原因不明の急性じんましんや、急性肝炎や黄疸に使用される漢方薬です。

ここでは、病院で処方される茵蔯蒿湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。


大柴胡湯の効果と副作用

2016.12.19 身体に効く漢方薬

大柴胡湯は、体の内にこもった熱や炎症を抑えて機能を整えることで、高血圧や便秘といった症状をやわらげる漢方薬になります。

大柴胡湯が適応するのは、体力が充実してがっちりとした体型の人で、高血圧や肥満症によってさまざまな症状が出た場合などになります。その主な原因として、ストレスがあげられます。

例えば、ストレスがたまると食べ過ぎてしまうことがありますね。ストレスで「気」のめぐりが滞ってしまったところに、さらに消化できないくらいの食べ物を体に取り込むと、消化器官の「脾」に負担がかかって熱を持ち、高血圧や内臓の炎症、便秘を引き起こします。

食べ過ぎた上に、体のエネルギーの循環がうまくいかないと肥満につながります。そして高血圧は、のぼせや肩こり、頭痛を起こし、イライラや不眠にもつながっていきます。

大柴胡湯は、ストレスでイライラする気持ちを落ち着け、内臓の炎症を抑え、「気」のめぐりをよくしてくれるはたらきをします。便秘解消や代謝の促進の効果もあるので、ダイエットにつながるのです。

ここでは、病院で処方される大柴胡湯の効果と副作用についてお伝え していきます。


小柴胡湯の効果と副作用

2016.12.18 身体に効く漢方薬

「柴胡」は、古くから「肝」に効く生薬として利用されてきました。漢方の世界で、「肝」は気血水のうち、「気」を司っていると言われます。

「肝」に異常が出て「気」が体内をうまくめぐらなくなると、体の各所で滞った「気」は熱を帯び、その場所が胃であれば胃痛や胃炎、肺であれば咳、喘息や肺炎となります。また、「肝」そのものに熱がたまると、肝炎となります。

これらの症状に柴胡が効果的とされ、「肝」のはたらきをよくすることで、体の各症状を改善するとしてよく使われていきました。

柴胡を主薬に使った漢方薬は「柴胡剤」と呼ばれ、数種類ありますが、「小柴胡湯」は体力が比較的弱った人で、病状はどちらかというと慢性の症状に適用されます。熱をとって炎症を抑えて力をつける効果があるので、長引く風邪にも症状の改善と体力回復を同時に行う薬として使われます。

また、体力を回復する効果はさまざまな病後で効果が期待されていたので、病院ではもっともよく処方されてきた漢方薬のひとつです。肝炎や肝機能そのものを改善するとして、広く使われてきました。

ここでは、病院で処方される小柴胡湯の効果と副作用についてお伝え していきます。


呉茱萸湯の効果と副作用

2016.11.24 身体に効く漢方薬

脈拍のリズムに一致して痛みが起こる偏頭痛は、いまだ、原因がはっきりとわかっていないものが多くあります。気圧や気候の変化によって起こるもの、女性では月経前に起こりがちなもの、音や光に過敏になるもの、痛む前兆を伴うものなど、一人一人症状はさまざまです。

痛みがひどいと、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。症状が重い人では、偏頭痛が起こるたびに日常生活に支障をきたすほどになります。

呉茱萸湯(ごしゅゆとう)は、おもに吐き気を伴う偏頭痛や肩こりからくる緊張型頭痛に使用されます。痛みを和らげるだけでなく、長期的な服用によって頭痛を起こりにくくする効果のある漢方薬です。

頓服、体質改善の両方に使うことができ、効果の早さや頭痛が起こる回数の減少を実感されている方も少なくありません。科学的なエビデンスは蓄積されていませんが、経験的に効果があることが分かっており、日本頭痛学会でもエビデンスレベルBとされています。

ここでは、病院で処方される呉茱萸湯の効果と副作用についてお伝え していきます。


大黄甘草湯の効果と副作用

2016.11.17 身体に効く漢方薬

大黄甘草湯は、2000年以上も前から使用されてきた、便秘の解消に用いられる代表的な漢方薬です。体質を問わずに使用でき、比較的早い効果が実証されています。

便秘薬には大きく分けて2種類あります。一つは腸を刺激して、たまった便を下すタイプになります。もう一つは腸内の便に水を含ませて柔らかくし、排出しやすくするタイプです。

大黄甘草湯は前者で、腸を刺激して便を排出させるタイプです。漢方の言葉では、「瀉下」と呼ばれる効果です。便秘そのもののほか、便秘が原因の各症状も解消することができます。

ここでは、病院で処方される大黄甘草湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。


潤腸湯の効果と副作用

2016.11.13 身体に効く漢方薬

便秘といっても数種類あります。潤腸湯は、体液が不足してコロコロとした硬い状態の便が出る便秘であったり、体力の低下によって、いきんでも便を押し出せないタイプの便秘に効果的な漢方薬です。

漢方の世界で便秘は、便がたまって腸が熱を持つと考えられ、まずはたまった便を排出して熱をとり、腸の状態を整えることで柔らかい便を作れるようにします。

そして低下した腸機能を向上させ、通常の便通をもたらすように徐々にはたらきかけていきます。潤腸湯は、体がやや弱った高齢者、病後や産後の便秘に適しているといわれます。

ここでは、病院で処方される潤腸湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。


芍薬甘草湯の効果と副作用

2016.10.27 身体に効く漢方薬

芍薬甘草湯は、筋肉の痙攣による体の痛みをとる漢方薬です。即効性があり、筋肉のこむら返りを改善させてくれます。いわゆる、手足がつった時などによく使われる漢方薬です。

何を隠そう私自身もよくお世話になっている漢方薬で、効果がはっきりと実感できる漢方薬になります。筋肉のこむら返りだけでなく、胃痛や腹痛などにも使われます。

このような漢方薬なので、証はあまりこだわらずに多くの方に使われています。市販の痛み止めよりも効果の実感は早いともいわれていて、筋肉を弛緩させてすぐに痛みを抑えることができます。

それ以外にも抗がん剤治療の副作用の症状を緩和したり、不妊治療の補助としても使われることがあります。有効成分が検証されているので、これからも多様な用途が期待されます。

ここでは、病院で処方される芍薬甘草湯の効果と副作用についてお伝え していきます。


黄耆防已湯の効果と副作用

2016.10.19 身体に効く漢方薬

漢方の世界では、肥満には種類があります。一つは体力があって、それゆえに食べ過ぎて肥満になるもの。もう一つは、そんなにたくさん食べないのに、胃腸が弱くて飲食物の消化・消費が追いつかず、栄養がキャパシティーオーバーとなってしまうタイプです。

後者の太り方の見た目は、筋肉が少なく、体全体が柔らかい脂肪と水分で包まれている印象です。日常生活は活動的でなく、行動が億劫で疲れやすい体質です。少しの運動で汗をかきやすく、そのわりに体は冷えがちで、下肢のむくみが目立ちます。

 

防已黄耆湯は、このような水太りタイプの肥満に効果をあらわします。「気」を補って栄養の消化吸収・エネルギーの消費率を向上させ、利水効果をもって停滞した「水」を動かし、肥満を解消します。

ここでは、病院で処方される防已黄耆湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。


防風通聖散の効果と副作用

2016.10.17 身体に効く漢方薬

防風通聖散は、肥満症に効果がある漢方薬です。病院で処方されるだけでなく、ドラッグストアで販売されているものもあります。生薬の配合と商品名は違うことがありますが、ダイエットに効果があるとされる商品の中には、防風通聖散と同一の成分のものもあります。

漢方の世界では、肥満は病態として考えられます。食べ物をとりすぎて体重過多になると気血水の循環に異常をきたし、内臓脂肪の増加、高血圧や便秘、むくみなど、体のさまざまなところで不調が起こるからです。

防風通聖散は肥満に効果が期待できる漢方薬ではありますが、肥満は生活習慣の積み重ねということを忘れてはいけません。漢方だけに頼らず食生活を見直し、適度な運動を加えることで、相乗効果で肥満を改善していくべきです。

ここでは、病院で処方される防風通聖散の効果と副作用についてお伝え していきます。


六味丸の効果と副作用

2016.10.1 身体に効く漢方薬

六味丸は、下半身の不調に効果がある漢方薬です。泌尿器科などでよく処方される漢方薬になります。

同じような目的でよく使われる八味地黄丸から、桂枝と附子を除いたものが六味丸です。八味地黄丸でのぼせてしまう方や胃腸が弱い方には、六味丸がよく使われます。

全身をめぐる気血水が不足・停滞すると、お腹に力が入らなくなり、体の諸所に不調があらわれます。特にお腹の中でも、おへそから下の部分に力が入らない症状を、漢方では「臍下不仁」といいます。

「臍下不仁」は、「腎」の気が不足する「腎虚」が原因で起こります。「腎」は、腎臓のほか、副腎や膀胱、生殖器を司っています。その気が不足すると、これらの働きに不調がみられます。

「腎」は生命力をあらわし、気血水がみなぎると若々しくいられる五臓の一つです。六味丸は、「腎」に気を補い、体の内側のあたたかさと柔軟性を保ち、エネルギーを全身に循環させます。

このため六味丸は、下半身のトラブルに使われることが多いです。また、発達の遅れているお子さんは生命力の不足があると考え、六味丸が使われることもあります。

ここでは、病院で処方される六味丸の効果と副作用についてお伝えしていきます。


白虎加人参湯の効果と副作用

2016.9.30 身体に効く漢方薬

白虎加人参湯は、体の熱を冷まし、体内に水分を保持する働きをします。このため口渇(口の渇き)によく使われ、喉の渇きを潤す効果を持つ漢方薬です。

「白虎」とは、成分として入っている石膏が白いことが由来です。白虎湯に、さらに気や水を補う人参が加えられています。

白虎加人参湯は、熱中症に使われることがあります。漢方で熱中症を「中暑」といい、「暑さにあたった」という意味になります。白虎加人参湯は、熱を冷ましてのどの渇きを改善する効果が期待できます。

その他、初期の糖尿病の症状や子供の夜尿症、乾燥肌や肌のかゆみに使われます。

ここでは、病院で処方される白虎加人参湯の効果と副作用についてお伝え していきます。


牛車腎気丸の効果と副作用

2016.9.29 身体に効く漢方薬

牛車腎気丸は、老化に伴う不調、とりわけ下半身の不調に効果がある漢方薬です。泌尿器科などでよく処方される漢方薬になります。

老化により力が弱まって、全身をめぐる気血水が不足・停滞すると、お腹に力が入らなくなり、体の諸所に不調があらわれます。特に、お腹の中でもおへそから下の部分に力が入らない症状を、漢方では「臍下不仁」といいます。

「臍下不仁」は、「腎」の気が不足する「腎虚」が原因で起こります。「腎」は腎臓のほか、副腎や膀胱、生殖器を司っています。

「腎」は生命力をあらわし、気血水がみなぎると若々しくいられる五臓の一つです。牛車腎気丸は「腎」の気を補い、体の内側のあたたかさと柔軟性を保ち、エネルギーを全身に循環させます。

その気が不足すると、膀胱は柔軟さとあたたかさを失ってしまい、尿をとどめておくことができなくなります。その結果、尿漏れや頻尿が起こるのです。

ここでは、病院で処方される牛車腎気丸の効果と副作用についてお伝え していきます。


八味地黄丸の効果と副作用

2016.9.24 身体に効く漢方薬

八味地黄丸は、別名を八味丸や腎気丸ともいい、老化に伴う不調、とりわけ下半身の不調に効果がある漢方薬です。泌尿器科などでよく処方される漢方薬になります。

老化により力が弱まって全身をめぐる気血水が不足・停滞すると、お腹に力が入らなくなり、体の諸所に不調があらわれます。特にお腹の中でも、おへそから下の部分に力が入らない症状を、漢方では「臍下不仁」といいます。

「臍下不仁」は、「腎」の気が不足する「腎虚」が原因で起こります。「腎」は腎臓のほか、副腎や膀胱、生殖器を司っています。

その気が不足すると、膀胱は柔軟さとあたたかさを失ってしまい、尿をとどめておくことができなくなります。その結果、尿漏れや頻尿が起こります。また、ホルモンの分泌も乏しくなり、生殖機能も不調となります。

「腎」は生命力をあらわし、気血水がみなぎると若々しくいられる五臓の一つです。八味地黄丸は、「腎」に気を補い、体の内側のあたたかさと柔軟性を保ち、エネルギーを全身に循環させます。

ここでは、病院で処方される八味地黄丸の効果と副作用についてお伝えしていきます。


大建中湯の効果と副作用

2016.9.19 身体に効く漢方薬

大建中湯は、日本でもっともよく使われる漢方薬と言われます。主にお腹が冷えて胃腸が弱り、動きが悪くなることで起きる便秘や腹痛などの諸症状に使われます。

「中」は、漢方の世界で体の中部にある胃腸を表します。「大建」は、丈夫にするという意味を持ち、合わせて「胃腸を丈夫にする薬」という意味になります。

大建中湯は胃腸のトラブルに広く使われていて、冷えが原因の腹痛や便秘・下痢から、開腹手術の後にも使われます。妊娠中の便秘にも使われることがあります。

ここでは、病院で処方される大建中湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。


桂枝茯苓丸の効果と副作用

2016.9.8 身体に効く漢方薬

漢方の世界では、血の巡りの滞りを「瘀血(おけつ)」という考え方でとらえます。こおような瘀血を改善し、主に女性の生理関連のトラブルに有効とされているのが「桂枝茯苓丸」です。

桂枝茯苓丸は、体内で気が上半身に滞ることで発生する「ほてり」を改善します。また血の巡りが滞ることで、体内の隅々に暖かさがゆき渡らず、それによる「冷え」を改善します。つまり気と血の巡りを整えることで、桂枝茯苓丸は体内の熱のバランスを整えてくれます。

ほてりと冷えというと女性に多い症状で、とくに月経による体の不調がある女性によく使われます。具体的には、月経困難、子宮内膜炎、卵巣炎、月経過多などに有効です。

それだけでなく桂皮茯苓丸は、血流を改善して全身の熱のバランスを整え、のぼせや冷えを改善し、イライラなどの精神不穏も鎮めます。

このように桂枝茯苓丸は、いわゆる「血の道症」とよばれる女性ホルモンの変動による心身の症状によく使われます。

ここでは、病院で処方される桂枝茯苓丸の効果と副作用についてお伝え していきます。


半夏瀉心湯の効果と副作用

2016.8.30 身体に効く漢方薬

半夏瀉心湯は、悪心や嘔吐、下痢といった胃腸のトラブルによく使われる漢方薬です。このため、二日酔いにも使われることがあります。

胃腸のトラブルはよくあることなので、半夏瀉心湯は多くの患者さんに使われている漢方薬です。私自身も半夏瀉心湯を服用していたことがあります。

半夏瀉心湯には7種類の生薬が含まれていますが、どれも胃腸の働きを良くします。「瀉心」というのはみぞおちのつかえの事です。そのみぞおちのつかえ(瀉心)を取り除き、半夏を主薬としていることから「半夏瀉心湯」という名前が付けられています。

小柴胡湯とも生薬構成が似ており、漢方で小陽病期と呼ばれる亜急性期から慢性期にかけての症状改善が期待できる漢方薬です。胃腸機能を高めつつ、消炎鎮痛作用や制吐作用が期待できます。

ここでは、病院で処方される半夏瀉心湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。


六君子湯の効果と副作用

2016.8.29 身体に効く漢方薬

食欲不振や胃炎、消化不良といった胃腸のトラブルによく使われる漢方薬として、六君子湯があげられます。

六君子湯は、四君子湯と二陳湯という2つの漢方薬を合わせた処方です。胃腸の働きを高めながら気力を補う基本的な補気剤である四君子湯と、水分の代謝を整えてくれる二陳湯を組み合わせたものです。

このため胃腸の働きを改善する効果が期待でき、全身倦怠感や易疲労感などの改善も期待できます。

六君子湯は多くの胃腸のトラブルで処方されていて、機能性ディスペプシアとよばれる消化管機能障害のガイドラインでも推奨されています。

ここでは、病院で使われる六君子湯の効果と副作用についてみていきたいと思います。


四君子湯の効果と副作用

2016.8.28 身体に効く漢方薬

身体の中の「気」が足りなくなっている状態を漢方では「気虚」といいますが、こういう時には元気がなくなります。体がだるくて疲れやすく、やる気がおきないといった症状が現れます。

こういった気を足りない状態を「気虚」といったりしますが、四君子湯は気を補って気虚を改善する基本的な漢方薬になります。

四君子湯は胃腸の働きを整え、血流を改善して身体を温める作用が期待できます。このため温裏剤といわれていて、冷えのある患者さんに使われることが多いです。

ここでは、病院で使われる四君子湯の効果と副作用についてみていきたいと思います。


人参湯の効果と副作用

2016.8.27 身体に効く漢方薬

身体の中の「気」が足りなくなると、元気がなくなります。体がだるくて疲れやすく、やる気がおきないといった症状が現れます。

こういった気を足りない状態を漢方では「気虚」といったりしますが、人参湯は気を補って気虚を改善する補気剤の中でも、基本となる漢方薬です。

人参湯は胃腸の働きを整え、血流を改善して身体を温める作用が期待できます。このため温裏剤といわれていて、冷えのある患者さんに使われることが多いです。

ここでは、病院で使われる人参湯の効果と副作用についてみていきたいと思います。


小青竜湯の効果と副作用

2016.7.28 身体に効く漢方薬

風邪の引きはじめに漢方薬を飲む人は多いと思います。

よく知られているものとしては葛根湯や桂枝湯、麻黄湯などがありますが、小青竜湯も風邪の症状があらわれてきたときに用いられる漢方薬のひとつです。

体力がそれなりにある人で、水っぽい鼻水や痰が出て、くしゃみや咳をするような風邪では小青竜湯が効きやすいといわれています。また、花粉症などのアレルギー性鼻炎、気管支炎や気管支喘息などの際にも効果が期待できる漢方薬です。

このような症状のお薬は眠気の副作用がネックになってしまうものが多いのですが、小青竜湯は眠気をもよおす心配がないので、車を運転する人や受験生などが服用するのにも安心です。

小青竜湯は鼻水や痰といった症状がある時に使われることが多いですが、漢方では水分がたまった状態ととらえています。寒くなってくると毛穴が閉じて汗が出にくくなり、身体の水分代謝が悪くなっていると考えます。

小青竜湯は身体を温め、身体に溜まった水分の代謝を促すことで上記のような症状を改善してくれるのです。ここでは、病院で処方される小青竜湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。


麻黄湯の効果と副作用

2016.7.27 身体に効く漢方薬

季節の変わり目などに体調を崩し、風邪の初期症状が現れることがよくあります。このようなときによく使われる漢方薬のひとつが麻黄湯です。

麻黄湯は普通の風邪だけでなく、インフルエンザでも効果が認められたという報告がなされています。過大評価されているようには感じますが、適切に使えば有効な漢方薬であるといえます。

麻黄湯は、感染症の初期に飲むと効果があります。関節リウマチや喘息の患者さんにも用いられることがあります。

麻黄湯には発汗作用があり、熱や痛みを発散させることによって症状を和らげてくれます。このような作用があることから、すでに自然に汗が出ている人に対しては向いていません。

また麻黄湯は、作用が強い漢方薬です。体力があって体つきががっしりとしている患者さんに処方されますので、虚弱体質の人や高齢者には向いていません。

ここでは、病院で処方される麻黄湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。


桂枝湯の効果と副作用

2016.7.10 身体に効く漢方薬

桂枝湯は、風邪の初期症状に使われることの多い漢方薬になります。

風邪の時の漢方薬として有名なのが葛根湯になりますが、桂枝湯に葛根と麻黄を加えたものが葛根湯になります。

桂枝湯では体力が弱っていて、汗をじっとりと書いているような風邪の方に使われる漢方薬です。穏やかに発汗を促し、免疫を高めて風邪の治りを早くします。

細菌性の風邪であれば抗生物質が効果的なので、ウイルス性の風邪に使うと良いでしょう。患者さんの体質をみながら使っていきます。身体の弱い方の風邪の初期症状に向いている漢方薬と言えます。

ここでは、病院で処方される桂枝湯の効果と副作用について、詳しくみていきたいと思います。


人参養栄湯の効果と副作用

2016.7.8 身体に効く漢方薬

身体の中の「気」が足りなくなっている状態を漢方では「気虚」といいますが、こういう時には元気がなくなります。体がだるくて疲れやすく、やる気がおきないといった症状が現れます。息切れや動悸、発汗や悪寒などといった身体症状も現れます。

また、身体の「血」が不足すると「血虚」という状態になり、血流が不足して顔色が悪くなったり、貧血の症状が現れたりします。

病気や手術後、産後などでは体力が低下し、「気虚」や「血虚」の状態になりやすくなります。このようなときによく使われる漢方薬が人参養栄湯です。人参養栄湯は気力と体力を補って、弱っている患者さんの元気をとりもどします。

ここでは、病院で処方される人参養栄湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。


葛根湯の効果と副作用

2016.7.5 身体に効く漢方薬

葛根湯は、風邪の時に使われる漢方薬としては定番かと思います。市販もされているので、風邪をひいたら葛根湯を使っている方も少なくないかと思います。

ですが葛根湯がどのような風邪に向いている漢方薬なのかご存知でしょうか?風邪といっても様々です。風邪をひいても、ひきはじめとピーク、そして治りかけの時期では異なります。

葛根湯は、風邪の引きはじめに使う漢方薬です。比較的体力があって、悪寒がしていて汗をかく前の時期に効果が期待できます。発汗を促し、免疫を高めて風邪の治りを早くします。

それだけでなく葛根には筋弛緩作用があり、肩こりにもよく使われている漢方薬になります。

ここでは、病院で処方される葛根湯の効果と副作用について、詳しくみていきたいと思います。


五苓散の効果と副作用

2016.6.22 身体に効く漢方薬

五苓散は、身体の水分循環を改善する代表的な漢方薬です。余分な水分を身体から排出するだけでなく、身体全体での水分のバランスの偏りを整えてくれる漢方薬です。

ですから、身体のむくみはもちろんのこと、身体の水分の異常によって生じる様々な症状に効果が期待できます。吐き気やおう吐、下痢、めまいや頭痛、動悸などに使われます。

精神疾患を抱える患者さんでは、自律神経症状としてこのような症状がみられることが多いです。五苓散は、症状を和らげることで治療のサポートとして処方されることが多いです。

体内の水分の代謝がうまくいっていない状態を、漢方では「水滞」や「水毒」といいます。本来の体内の水分は、腎臓や胃腸、皮膚などの働きによって、尿・便・汗といった形で排泄されバランスがとれています。

五苓散は、これらの尿や発汗を正常にすることで体内の水分のバランスを調整する「利水剤」として用いられます。

ここでは、病院で処方される五苓散の効果と副作用についてお伝えしていきます。


釣藤散の効果と副作用

2016.6.4 身体に効く漢方薬

釣藤散は一般的に、中高年で血圧が高めになっている人で、慢性的な頭痛や頭重感がある方に使われることの多い漢方薬です。頭痛だけでなく、イライラや落ち込み、めまいや耳鳴り、不安や不眠といった症状に使われることもあります。

交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで自律神経症状が認められます。このような症状があらわれる原因を、漢方では「気」の乱れととらえます。気が上半身に集まってしまってのぼせているような場合、イライラやめまい、頭痛や肩こりなどの症状が認められます。このような場合には、「気」を静める働きのある漢方薬が処方されます。

釣藤散は、体の中であがってしまった「気」を下げる作用があります。このようにして、おもに頭痛に効果があると考えられています。科学的なエビデンスは不十分ではありますが、経験的に効果があることが分かっており、日本頭痛学会でもエビデンスレベルBとされています。

ここでは、病院で処方される釣藤散の効果と副作用についてお伝えしていきます。


大承気湯の効果と副作用

2016.5.2 身体に効く漢方薬

大承気湯は、強い下剤として使われることが多いです。下剤には漢方薬がよく使われていて、その効果は大きいです。

大承気湯に含まれる大黄は、その主成分にセンノシドがあります。センノシドは緩下剤(大腸を刺激して動かす下剤)として、プルゼニドやセンノサイドなどとして医薬品にもなっています。

大承気湯の「承気」とは「順気」、すなわち「気を身体に受け入れる」「身体に気を巡らせる」という意味で、消化管の機能を回復して便通を正常にすることを意味しています。

本来排泄されるはずの便が停滞してしまい、消化管の蠕動運動の調和が乱れてしまうと、精神の安定も損なわれてしまいます。

ここでは、病院で処方される大承気湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。


香蘇散の効果と副作用

2016.4.21 身体に効く漢方薬

香蘇散は、風邪の初期症状に使う漢方薬のひとつとして有名です。

胃腸が弱っていて神経質な方の風邪の引き初めによく使われますが、香蘇散の効果は精神的な面にも効果が期待できます。

漢方の世界では、生命エネルギーともいうべき「気」のバランスをみていきます。緊張状態が続いて「気」のバランスが崩れてしまうと、うつ症状などの精神症状、筋肉や内臓の働きが乱れて胃腸症状などが見られます。

したがって、ストレスなどがかかって「気」が停滞したり「気」が不足したりなど、「気」の流れに異常が起こると、心と体の両面に病気が現れてしまいます。

香蘇散は、「気」の異常の中でも気うつ(気滞)を改善する漢方薬として使われます。ここでは、病院で処方される香蘇散の効果と副作用についてお伝えしていきます。


十全大補湯の効果と副作用

2016.4.4 身体に効く漢方薬

十全大補湯は、気・血・水などの不足を大きく補う漢方薬です。

全身の臓器の機能が落ちてしまっている気血両虚という状態によく使われる漢方薬で、10種類の生薬を組み合わせて作られています。

生命エネルギーである気が不足してしまうと疲労感や倦怠感が認められ、精神的にも気分が落ちこんで気力が出なくなってしまいます。胃腸の働きも弱ってしまうと、栄養である血が不足してしまいます。

このような状態に対して、十全大補湯は代表的な補気・補血剤として使われます。気力・体力が低下している方に対して、両方を補う漢方薬としてよく使われています。

ここでは、病院で処方される十全大補湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。


補中益気湯の効果と副作用

2016.3.31 身体に効く漢方薬

補中益気湯の「益気」とは「気を益す」、すなわち「元気を出す」ということです。また、漢方の「中」は、消化吸収に関わる臓器を指します。「補中」つまり、胃腸が良くなれば、体の働きも改善するということです。

身体の気が不足してしまうと、疲労感が現れたり身体がだるくなったり、食欲がなくなったり風邪を引きやすくなったりします。精神的にも気分が落ちこんだり、気力が出なくなってしまいます。

このような状態に対して、補中益気湯は代表的な補気剤としてよく使われます。別名「医王湯」ともいわれる漢方薬です。補中益気湯は体力が虚弱で全体的に疲れが出ている人に向いている漢方薬で、効果も実感しやすい漢方薬と処方していて感じます。

ここでは、病院で処方される補中益気湯の効果と副作用についてお伝えしていきます。