精神科と心療内科はどのような違いがあるのか

2016.7.31 精神科・心療内科について

ストレスから心身の体調を崩してしまった時には、あなたは何科を受診されますでしょうか?

精神科でしょうか?それとも心療内科でしょうか?最近では、精神科も心療内科も両方を掲げている病院やクリニックがほとんどかと思います。ですから患者さんも、精神科と心療内科の違いをあまり気にされないかも知れません。

精神科と心療内科は、本来は異なる分野になります。それでは精神科と心療内科にはどのような違いがあるのでしょうか?

ここでは、精神科と心療内科の違いをみていきながら、現状をお伝えしていければと思います。


「薬に頼らない精神科・心療内科」は本当によいクリニックなのか

2016.6.26 精神科・心療内科について

みなさんは「お薬」に対して、どのようなイメージを持っているでしょうか?

現代の医療では、「お薬」の存在はとても大きいです。昔は死の病と恐れられていた病気も、今ではお薬によって様々な病気が治せるようになっています。精神科や心療内科があつかう心の病も、お薬によって多くの病気の治療の幅が広がりました。

しかしながら最近は、根拠のない「アンチ医療」が脚光を浴びています。精神科や心療内科の世界でも、「薬害」として負の側面が取り上げられることも少なくありません。そして批判する側は魅力的にみえるもので、メディアも含めて大衆は拍手喝さいしてしまう傾向にあります。

確かにお薬による負の側面は否定しません。しかしながら現場で真面目に医療をやっている医療従事者の感覚からすると、お薬に対する多くの批判はあまりに極端すぎるのです。

そのせいで本当はお薬が必要な患者さんが、「お薬はよくないもの」という思い込みから自己中断してしまって、再発してしまうような悔しいことも度々あります。

最近では、「薬に頼らない治療」「薬を使わない治療」をかかげる病院やクリニックが増えてきました。なかには真面目に薬だけでない治療に取り組まれている先生もいらっしゃいます。ですが中には、ビジネスや集患を意識して行っている医師もいるのです。

ここでは、「薬に頼らない」ということに対して、精神科・心療内科ではどのようなことが大切かを考えていきたいと思います。それを通して、偽物の「薬に頼らない」を見分ける方法をみていきましょう。


「薬に頼らない」ことで、精神疾患は治療できるのか

2016.6.25 精神科・心療内科について

現在の精神科医療は、お薬による治療が主流です。様々なお薬が開発されたことによって、精神疾患の治療の幅は大きく広がりました。

しかしながら精神科治療に対する抵抗は根強く、診察をしていると「お薬は使いたくない」という希望をうかがうことが少なくありません。

確かにお薬には副作用もあります。中には多剤処方になってしまって、お薬がやめられなくなってしまう患者さんもいます。不必要に処方された患者さんもいるでしょう。

確かにお薬による負の側面は否定しません。しかしながらお薬も、病気によってはお薬は必要不可欠なこともあります。多くの病気では、お薬によって回復が早まります。

ここでは、「薬に頼らない」「薬を使わない」ということに対して、精神科・心療内科ではどのようなことが大切かを考えていきたいと思います。それを通して、患者さんにも理解していただきたいことをお伝えしていきたいと思います。


遠隔診療によって精神科・心療内科では何ができるのか

2016.6.2 精神科・心療内科について

遠隔診療とは、パソコンやスマホなどの通信技術を使って診察を受けることができる医療サービスです。

調子が悪くなったら病院にいって治療をうける、いままではこれが当たり前でした。精神科・心療内科でも同様で、診察まで長い時間を待合室で待たされることもあるでしょう。

遠隔診療が活用できると、わざわざ病院に行かなくてもよいので楽になるという方は多いかと思います。その一方で、精神科や心療内科の診察は特殊な部分もあり、遠隔ではできない「直接診察すること」での意味も大きいです。

遠隔診療によって、精神科・心療内科ではどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?それを踏まえて精神科・心療内科では、遠隔診療で何が出来るのかを考えていきたいと思います。


精神科や心療内科にいくと薬漬けにされるって本当?

2016.5.12 精神科・心療内科について

「医者は薬を出すと儲かるから患者を薬漬けにする」
「薬屋はできるだけ医者に薬を出させようとする」

世間ではこのように信じられていることが多いです。確かに一時代前は、薬を出せば出すど医者や薬屋が儲かるという時代がありました。しかしながら現在は、そんなことはありません。

とくに精神科や心療内科では、薬を出せば出すほど医者や薬屋が損をするようになってきています。精神科や心療内科では、他の科よりも薬が多くなってしまうことが多いです。このため医療費負担を少しでも減らそうと、国は診療報酬を変えて薬の処方を減らすように促しているのです。

2016年度の診療報酬改定では、臨床現場で治療をしている医師からするとかなりハードなものとなりました。ここでは診療報酬改定も踏まえて、精神科や心療内科で薬漬けにされるのではという疑問にお答えしたいと思います。


精神科・心療内科5分診療の「いいわけ」と「本音」

2016.4.16 精神科・心療内科について

「何時間も待ったのに5分診療で終わってしまった。」
「先生は全然話を聞いてくれない。」

病院に受診してこのように感じられる方も多いかと思います。精神科や心療内科では、患者さんも話を聞いて欲しいと思っている方が多いです。ですから、診察時間の短さに疑問や不満を持たれる方も多いでしょう。

それでは話を聞いてくれる先生がいい先生なのかというと、決してそうとは限りません。それは先生の能力という問題だけではなく、いい医療サービスを提供するには当然お金も必要だからです。

5分診療、ときには3分診療にもなってしまう背景には、どのような実情があるのでしょうか?精神科・心療内科における医療現場の「本音」をお伝えしたいと思います。それは同時に、「いいわけ」に過ぎないかも知れません。

5分でもやれることはある…その道を探っていくために、今の私が感じることをお話させてください。


精神科・心療内科の受診のイメージと流れ

2016.2.27 精神科・心療内科について

精神科や心療内科というと、どこか怖いイメージや周囲にばれたくないという思いが働く方も多いかと思います。

それでも最近は心の病に対するイメージがだいぶ和らいできて、精神科や心療内科にも受診しやすくなったと思います。中には、受診に対してまったく抵抗感がない方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、受診を考えている方に、すでに受診予約を待っている方に、精神科や心療内科の受診についてお伝えしていきます。精神科や心療内科の予約から受診に至るまでの流れを見ていきながら、ひとりでも多くの患者さんが「早く相談してよかった」と思える一助になれればと思います。


精神科・心療内科の初診を充実させるには?

2016.2.23 精神科・心療内科について

精神科・心療内科を初診するときには、いろいろな心配事が頭をよぎると思います。

「主治医の先生は話しやすいかな?」
「ちゃんと自分のことを伝えられるかな?」
「薬ってどんなものを処方されるのかな?」

身体の病気とは違って血液検査や画像検査ができるわけでもなく、見た目にわかるものではありません。心の病気は「患者さんからの情報」が診断や治療にかかせません。ですから、患者さんが事前に話されることを整理していただけると、しっかりと情報をうけとることができるのです。

それには、医者がどんなことを知りたいのかを理解していただくことが大切だと思います。ここでは、「精神科や心療内科を初診を充実させるためには?」というタイトルで、初診の前に準備しておいた方がよいことを整理したいと思います。


精神科・心療内科の転院では、なぜ紹介状が必要?

2016.2.21 精神科・心療内科について

精神科・心療内科では転院を考える時に、現在受診しているクリニックがあると紹介状(診療情報提供書)をもってくるように言われるかと思います。なかには紹介状がないと受け付けてくれないクリニックもあります。

「診てもらいたいとお願いしているのに、どうして断るんだ」と憤慨される患者さんもいらっしゃいます。融通が利かないと感じてしまうかもしれませんが、私も転院のときは紹介状はかならず持参していただきたいと思っています。

紹介状は、適切な治療のために必要なのです。ここでは、どうして精神科・心療内科では紹介状を持参するようにいわれてしまうのか、その理由についてお伝えしていきたいと思います。


なぜ精神科や心療内科では、病名や診断が告げられないのか

2016.2.14 精神科・心療内科について

患者さんが困った症状があって病院に受診すると、内科や外科などの身体の病気では病名や診断を告げられることがほとんどだと思います。少なくとも、疑っている病気は教えてくれることが多いでしょう。

ガンなどの命に関わるような病気でも、最近では患者さんにしっかりと伝える風潮になってきています。もちろんその告知の仕方は慎重に行います。

しかしながら精神科や心療内科では、病名を告げられることは多くありません。なかには最後まで病名を告げられない方もいらっしゃいます。心の病が多様化する現代では、精神科や心療内科の領域はむしろ告知しにくい方向にすすんでいます。

ここでは、精神科や心療内科ですぐに病名や診断が告げられない理由について、お伝えしていきたいと思います。


精神科医はどのように教育されているの?

2016.2.6 精神科・心療内科について

世間での精神科医に対するイメージと、実際の精神科医は大きく異なります。診察をしていると、患者さんが期待しているものと私たち精神科医ができることのギャップを感じることがしばしばあります。

その代表例が、「精神科は話をきいてくれてカウンセリングをしてくれる」というイメージです。日本の精神科医の教育は、薬物療法を中心に行われています。カウンセリングなどの心理療法は、むしろ臨床心理士がその専門職になります。

精神科医はどのようにして教育されていくのでしょうか?ひとりの医学部生が精神科医となっていくまでをお伝えしながら、自戒の意味も込めて精神科医の実情を考えていきたいと思います。

どのクリニックがよいのか迷われている方は、「精神科・心療内科クリニックの選び方とは?」をお読みください。


精神科・心療内科クリニックの選び方とは?

2015.11.5 精神科・心療内科について

みなさんは、「愛想がよいけど腕はヤブの医者」と「腕はいいけど愛想が悪い医者」のどちらがよいでしょうか?

この質問をすると、多くの方が後者を選びます。身体の病気では、症例数○○件とか先生の経歴などから、医者の「腕」がある程度わかります。

心療内科や精神科では、目に見えない心の症状を治療するので、治療の過程や結果が分かりにくいです。ですから、どの医者が腕がよいのかがわかりません。

ここでは、精神科・心療内科の選び方について、私が思うところをお伝えしたいと思います。心が疲れてしまって、心療内科や精神科を探されている方の参考になればと思います。