喘息の最新の検査!呼気NO検査とは?

2017.3.29 喘息

気管支喘息は、診断が難しい病気の一つです。典型的な所見があれば分かりやすいのですが、典型的な所見がない人は呼吸器内科医が診察しても一度で診断できないことも多いです。

さらに喘鳴が聞こえない、喘息の手前の咳喘息と言う病気もあります。こちらも非常に難しく、「気管支拡張薬」を使用して症状が改善したかどうかを調べるのですが、様子をみていたら治ってしまう咳も咳喘息と診断されてしまうので、非常に診断が難しいのです。

こうした気管支喘息の診断を補助する目的で登場したのが、呼気NO測定です。呼気中のNO(一酸化窒素)の値を測定することで、気管支喘息や咳喘息の診断により近づくことができます。

新しい検査のためまだまだ問題点は多いですが、息を吐き続けるだけで検査できるため、非常に使い勝手が良い検査です。ここでは、呼気NOを測定する方法・意義を中心についてみていきましょう。


喘息発作で吸入薬が効かない!喘息発作の治療法について

2016.12.13 喘息

喘息は、気管支に慢性的な炎症が起きる病気です。そのため喘息の方は何も症状がなくても、

などをきっかけに急に咳や息苦しさが出現する場合があります。この状態を喘息発作と医学的には呼びます。喘息の方は、ヒューヒューと胸の音がするのが体感で分かる人もいるかもしれません。

喘息発作の一番の治療は、発作自体が起きないように長期的に喘息の予防治療することです。ここでは、喘息発作が実際起きた際はどのような治療をするのかみてみましょう。


咳喘息の治療とは?吸入薬をいつまで吸っていればよいのか?

2016.11.29 喘息

咳喘息は、喘鳴や息苦しさがない長引く咳があって、気管支拡張薬(β2刺激薬の吸入)で症状が改善する病気のことです。

咳がひどい場合は、長引く前に咳喘息疑いということで吸入薬が処方されている人も多くいます。

咳喘息って言われたけど、

と疑問に思われた方も多いかもしれません。ここでは、咳喘息の治療およびその期間についてお伝えしていきます。


運動で喘息?運動誘発喘息・アスリート喘息について

2016.11.19 喘息

喘息は、発作が起きる誘因には様々なものがあります。多くの場合は、

などになりますが、中には運動することで喘息発作が起きる人もいます。一度運動中に発作が起きると、「また起きるのではないか?」という不安やストレスを加わり、再度発作が起きる悪循環に陥ります。

さらに最近ではアスリート喘息といって、過度の運動に生じた特有の喘息もあります。有名な話では、レスリング女子の吉田沙保里選手が喘息になりました。これも、「アスリート喘息では?」と言われています。

ここでは、運動と喘息の関係についてみていきましょう。


成人喘息の長期管理の薬物治療とは?吸入ステロイドが効かない場合の対処法

2016.11.6 喘息

喘息は慢性的に気道に炎症を起こしており、それが引き金となって気道が敏感になって咳や息苦しさを繰り返す病気です。

喘息には、

  1. 喘息の炎症を抑え続けることで、喘息の悪化や発作を予防する長期管理治療
  2. 喘息発作時に対して、症状を和らげるための発作治療

の2つに分かれます。発作治療に関しては、苦しいのを何とかしたいのでみなさん積極的です。一方で長期管理治療は、症状がなくても毎日治療しなくてはなりません。そのため、モチベーションが続かない人も少なくありません。

「症状が出てから薬で治療すればいいや」と考えてしまって喘息の長期治療をおろそかにしてしまうと、喘息の病態はどんどん悪化してしまいます。

そのため、喘息の長期管理治療がとても大切になります。喘息の長期管理で中心的な役割をするのが、ステロイド吸入薬になります。ここでは、吸入ステロイドを中心とした長期管理薬について述べていきたいと思います。


あなたに最適な喘息吸入薬は?吸入ステロイド単剤の特徴の違い

2016.10.17 喘息

喘息では、現在は吸入薬による治療がスタンダートとなっています。この中で最も重要なのが、

になります。喘息は気道の慢性炎症で気道が狭まる病気です。ですから原因である慢性炎症を抑えるために、抗炎症作用があるステロイドを毎日吸うことが大切になっています。

吸入ステロイド薬は、どれが喘息治療に優れているかというハッキリとした報告は現時点でありません。しかしながらそれぞれの薬には、効果や副作用の違いがあります。

喘息患者さんとしては、せっかく毎日吸入するお薬ですので、自分に合った薬を見つけていきたいところだと思います。ここでは、現時点までに発売されている7種類のステロイド単剤の吸入薬

について、その効果と特徴をまとめていきたいと思います。


痛み止めで喘息に?アスピリン喘息の症状と特徴

2016.9.25 喘息

アスピリン喘息は、NSAIDsといわれる痛み止めを飲むと喘息が誘発される方です。成人喘息の5~10%にいるといわれていて、非常に重篤な喘息です。NSAIDsは、ロキソニンなど有名な痛み止めも含まれています。

そのためアスピリン喘息と診断された方は、一般的な痛み止めや解熱剤が処方しづらいです。一方で中途半端な知識しかない医師が喘息患者を診察すると、「痛み止めで喘息発作が出ることがあるから薬は飲まない方が良い」と言われて薬が処方されなかった人もいると思います。

アスピリン喘息は嗅覚低下など特徴的な鼻症状もあり、細かい問診や検査で診断する病気です。ですが慣れてない医師は喘息発作を恐れて、アスピリン喘息でない人もアスピリン喘息と考えて解熱鎮痛剤を処方しないことがよくあります。

自分は本当にアスピリン喘息なのか?
痛みや熱が出た時は一生我慢するしかないのか?

ここではそんな疑問がある人のために、アスピリン喘息について詳しくお伝えしたいと思います。


あなたに最適な喘息治療薬とは?アドエア・レルベア・シムビコート・フルティフォームの特徴の違い

2016.8.15 喘息

喘息では、現在は吸入薬による治療がスタンダートとなっています。その中でも最もよく使われるのが、β2刺激薬とステロイドの合剤になります。

これら両方の効果で、喘息を長期にわたり管理し、発作などの悪化を防ぎます。

2007年、世界初の合剤としてアドエアが発売され、日本では現在、4剤が発売されています。アドエア以外に、シムビコート、レルベア、フルティフォームの4剤になります。(アドエアとシムビコートはCOPD(肺気腫)でも使用します。)

どの薬が喘息治療に優れているのかが気になるところですが、現時点でははっきりとした報告がありません。しかしながらそれぞれの薬には、効果や副作用の違いがあります。

喘息患者さんとしては、せっかく毎日吸入するお薬ですので、自分に合った薬を見つけていきたいところだと思います。

ここでは、現在発売されている喘息吸入治療薬であるアドエア・シムビコート・レルベア・フルティフォームの効果と副作用について、特徴をまとめていきたいと思います。


長引く咳は咳喘息?咳喘息の症状と原因

2016.8.14 喘息

長引く咳を治したいと思って病院に受診したら、「咳喘息」と診断されて治療を続けられている方もいらっしゃるでしょう。その中には、「この年になって喘息?」と感じている高齢の方もいるでしょう。

咳喘息は、β2刺激薬を吸入することで改善するかどうかで判断する病気です。気軽に診断できる病気のため、安易に診断がつけられがちです。

もし本当に咳喘息であれば、長期間治療を必要とします。ですが咳喘息と診断された患者さんの中には、本当は咳喘息ではない方も少なくありません。

咳喘息ではどのような症状が認められるのでしょうか?
咳喘息の原因にはどのようなものがあるのでしょうか?

咳喘息と診断された患者さんは、ぜひ一度振り返ってみてください。「自分は咳喘息かもしれない」と疑っている方も、確認してみてください。

ここでは、咳喘息の症状と原因についてまとめていきたいと思います。


咳喘息は喘息とは違うのか?咳喘息ってどんな病気?

2016.8.12 喘息

咳が出ている方で、『咳喘息』と診断された方も多いかと思います。長引く咳の原因としても、咳喘息が日本では最も多いといわれています。

医師によっては気軽に病名をいいますが、言われた方からすると聞いたこともない病名でしょうし、「結局自分は喘息なの?喘息じゃないの?」と思われる方も多いでしょう。

咳喘息は喘息の一種といわれており、喘鳴や息苦しさを伴わない咳が続く病気といわれています。この病気の診断の最も有効な手段は、「β2刺激薬を吸入したら、咳が改善するかどうか」です。

しかしながら咳をしているからといって、β2刺激薬の吸入薬をなんでもかんでも処方すると、ほっといても良くなる咳も咳喘息と診断されかねない病気なのです。

そのため、咳喘息と診断された方の半分は咳喘息ではない可能性があります。ぜひ自分が本当に咳喘息かどうかも含めてこの病気について一度見てみましょう。


喘息なのにタバコを吸い続けるとどうなるの?

2016.8.9 喘息

喘息と診断された方の中には、喫煙者の方も度々見かけます。

タバコを吸ってる本人たちも、肺に悪いというのは分かっていながら吸っていると思います。しかしながら、喘息なのにタバコを吸い続けるとどうなるか、あまりイメージがないかと思います。

タバコを吸い続けて一番問題になる病気は、肺気腫(COPD)です。タバコを吸い続けて肺が穴ぼこだらけになってしまい、結果として気管支が狭くなってしまう病気です。

喘息は、気道の慢性炎症で気道が狭まってしまう病気です。つまりもともと気道が狭くなってしまう喘息に、さらに気道を狭めてしまう病気を合併させることになります。

さらに恐ろしいことに、COPDは一度進行してしまうと二度ともとには戻らないという側面も持ち合わせてます。

この喘息とCOPDが合併してしまうと、ACOS(エイコス)と呼ばれます。ACOSになるとどうなってしまうのか、お伝えしていきたいと思います。


症状がなくても喘息の治療はやめられない?喘息の治療期間とは?

2016.8.8 喘息

喘息は慢性的に気道に炎症を起こしており、それが引き金となって気道が敏感になって咳や息苦しさを繰り返す病気です。

喘息には、

  1. 喘息の炎症を抑え続けることで、喘息の悪化や発作を予防する長期管理治療
  2. 喘息発作時に対して、症状を和らげるための発作治療

の2つに分かれます。発作治療に関しては、苦しいのを何とかしたいのでみなさん積極的です。一方で長期管理治療は、症状がなくても毎日治療しなくてはなりません。そのため、モチベーションが続かない人も少なくありません。

「症状が出てから薬で治療すればいいや」なんていって喘息の長期治療をおろそかにしてしまうと、喘息の病態はどんどん悪化してしまいます。

さらに喘息発作は、

  1. 風邪
  2. 過労
  3. ストレス

の3大原因によって生じるといわれています。

このように、日常生活に大きな支障がでてしまう人をたくさん見てきています。こうならないためにも、喘息に治療期間はないのです。

どうして症状がないのに喘息の治療薬を続けなければならないのか?そこをしっかりと理解してから、ぜひ喘息の治療に臨んでみてください。


喘息発作を予防するためには?喘息予防の5つの対策

2016.6.29 喘息

喘息は、気管支に慢性的な炎症が起きる病気です。そのため喘息は一時的なものではなく、いつでも症状が悪化する可能性があると考えるのが大切です。

喘息は慢性的に咳や痰が続く場合と、急に咳や息苦しさが出現する場合があります。この急に症状が出現することを「喘息発作」といいます。この喘息発作が起きないように、毎日治療が必要になります。

「症状がないのに何で薬が必要なんだ?」と思う方もいるかもしれませんが、喘息は治ることがない病気です。火事にならないまでも、炎症の火が気管支でくすぶりつづけています。そのためそれらが燃え広がらないように、喘息発作が起きてなくても治療することが大切です。

医師もあなたの体を守るために一生懸命治療しますが、一番大切なのはあなた自身です。ぜひ喘息の方は治療を自己中断せず、しっかり毎日治療しましょう。

ただし治療していても、喘息発作は残念ながら完全には防げません。喘息発作が起きないようにするためにどうすればよいのでしょうか。ここでは、喘息が悪化しないための予防法を考えてみましょう。


喘息を正しく診断してもらうために!喘息の問診ポイントをチェック

2016.6.9 喘息

喘息は100人の患者さんを集めたら、100通りの顔を持つ病気です。一般的にⅠ型アレルギーに属しますが、実は慢性炎症が起こる理由はアレルギーだけとは限りません。喘息の主な診断基準では、

  1. 喘息に典型的な喘鳴・息苦しさ・咳の反復
  2. 可逆性の気流制限
  3. 他の疾患の否定

の3つが挙げられます。特に①と③はほぼ必須です。しかし②は、なかなか喘息に特徴的な結果が出てこないことも多いです。

この3つに関しては、「私って本当に喘息?成人喘息の診断基準とは?」をお読みください。②を調べるには、呼吸機能検査で大きく息を吸った後に思いっきり息を吐いてもらうことで調べます。しかしこの検査だけで、喘息だと言い切れることの方が少ないです。

喘息を正しく診断するには、検査の前の詳細な問診が非常に重要になります。

このように事細かな問診で喘息かどうかを見極めていきます。しかし医師も限られた時間で全てを質問するのはなかなか難しいのが現状です。そのため、どのような内容を問診するのかまとめてみました。事前にどれくらい当てはまるか、ぜひチェックしてみてください。


私って本当に喘息?成人喘息の診断基準とは?

2016.6.1 喘息

喘息とは色々なタイプが存在する病気です。典型的な症状が繰り返し起これば、喘息だと言われて納得できる人も多いでしょう。

一方で高齢者になってからはじめて、「胸の音がヒューヒューするから喘息です」といわれた人も多いかと思います。しかし今まで何ともなかったのに、いきなり喘息と言われ吸入薬を吸い続けましょうと言われても納得できない人も多いのではないのでしょうか?

呼吸器内科医として普段診察をしていると、「これって本当に喘息??」と感じる患者さんは少なくありません。私は喘息って診断されて治療されている患者さんには、どこでどのような経緯で診断を受けたかまず確認するようにしています。半分くらいは喘息ではない印象です。

喘息と診断するのであれば、呼吸機能検査は最低限必須だと思います。それすら行わずに喘息と診断されていることも少なくありません。

ここでは、喘息の正確な診断基準をまとめていきたいと思います。もし自分の症状が本当に喘息か疑問な人は、じっくりと読んでいただけると幸いです。


喘鳴が聞こえたときに喘息以外に考える疾患は?

2016.5.25 喘息

胸の音がヒューヒュー聞こえる喘鳴が聞こえたら、すぐに喘息だといって治療を始める医療現場を度々みかけます。

しかし喘鳴が聞こえたら、喘息の確定診断なのでしょうか?実は喘鳴は、気管支が細くなっていればどんな病気でも聞こえる所見です。喘息では慢性的な炎症で気管支が細くなるので、確かに喘鳴が聞こえたら喘息を疑うことは正しいです。

一方で、気管支が狭くなることがある病気は他にもたくさんあります。特に高齢になって喘鳴が初めて聞こえたら、喘息よりもまず2つの病気を考えなくてはなりません。

  1. 心不全
  2. 肺気腫

どうしてこれらの病気で喘鳴が聞こえるか?さらには他にどのような病気が考えられるか?ここでは、喘鳴の聞こえることのある喘息以外の病気についてまとめていきたいと思います。


胸の音がヒューヒューしたら喘息?喘鳴のメカニズムについて

2016.5.21 喘息

現在喘息は日本人で400万人以上いるといわれています。しかし一方で本当に喘息と正しく診断された人が何人いるか疑問です。

「聴診してみたら胸の音がヒューヒューするね。これは喘息だ。」

と胸の聴診だけで喘息と診断された人も多いかもしれません。ですがこれだけでは、「喘息の可能性がある」どまりで、「喘息だ!」と確定はできないのです。

胸の音がヒューヒュー聞こえるのは、医学用語で喘鳴(ぜんめい)といいます。喘鳴は、気管支が笛のように狭くなってることを示しています。しかし気管支が狭くなる病気は他にもあります。特に高齢者の方で初めて喘息と言われた人は、喘息でない可能性が高いです。

一方で胸の音が何も聞こえなかったら喘息ではないと言い切れるのでしょうか?実際はそんなことはなく、喘息が隠れていることもあります。

喘鳴とは何か?喘鳴が聞こえなかったら逆に喘息ではないと言い切れるのか?ここでは、喘鳴をテーマにまとめていきたいと思います。


喘息ってどんな病気?喘息の症状とは?

2016.5.16 喘息

気管支喘息は、慢性的に気道に炎症が起きて過敏になることで咳や息苦しさが起きる病気です。

全世界に3億人近い人が喘息と診断されており、日本でも440万人、子供だと約6%、成人だと約3%の人が喘息と言われています。3%というと、50人のクラスに1人か2人喘息の方がいらっしゃることになるので、決して珍しい病気ではありません。

喘息の症状と言ったら、咳と喘鳴(胸のゼーゼーした音)と息苦しさが代表的です。そしてこれらの症状が一時的ではなく、何度も繰り返し起きるのが喘息の特徴です。

ここでは、気管支喘息はどんな病気でどうしてこういった症状が起きるのか、詳しく説明していきたいと思います。